ブログ人 話の広場

日頃の生活のなかで見つけたことなどを写真もそえて

年に一度の作品展

2012-10-02 18:10:00 | 日記・エッセイ・コラム

 5年ほど前のことだったと思いますが、ぼくは友人と二人で水彩画の二人展を開いたことがあります。ある会館の壁面を使わせたいただいたので費用はタダ。

 想像以上に来館者があったことにすっかり味を占め、以後毎年秋になると開催するようになりました。もうそれからは壁面ではなく、専用のギャラリーでした。

 しかも、他の仲間も加わり、水彩画だけでなく、油彩画、書道、写真、生物の花、自作の陶器など、だんだん展示作品が増え、結構いろんな腕を持った仲間がいるものだ、と感心したのでした。

 今年も10月1日から4日まで同じギャラリーで開かれており、今年は「キルト」や「詩句」まで出ていました。ぼくは今回体調不良のため出しませんでした。

 会場は実ににぎやかで、展示会の雰囲気に似つかわしくないと思われるほどでした。一年に一回、鑑賞するのがお楽しみなんですが、それ以上にいろんな人との再会にこそ意味があるような会場でした。

 留守番をするものにとっては、日ごろ結構対話をしているつもりでも、案外互いに知り合うほどの情報を得ていないこともあったのか、よくこれほど話を続けることができるなあ、と感心しながらおしゃべりをして留守を預かっていました。

 互いにおやつをつまみながら、見知らぬ人とも会話し、楽しい時間を過ごすことができ、あまり疲れを感じることもありませんでした。むしろ帰りに乗ったバスは大勢立っていたこともあり、ぼくも大怪我をした足の痛みに耐えながら、立っていたほうが疲れてしまいました。

 札幌にお住まいの方、お手すきでしたら、「ほくせんビル4階」8札幌市中央区南2条西2丁目です。

やさしいタイガー


神無月の10月

2012-10-02 09:31:00 | 日記・エッセイ・コラム

 今月は「神無月(かんなづき」といわれています。不思議な月だなあと思って調べてみると、どうやら日本の神様の全国会議が島根県の出雲で開催されることから呼称されたようです。

 そのために八百万の神様が一堂に会して、重要な会議をされるのです。受け入れる出雲は「神無月」とはいえませんから、「神在祭(かみありまつり」と称しているようで、神事の準備で大変だろうと思います。

 出張される神様のためにホテルまであるそうで、出雲大社の中に長屋のような長い社があり、東十九社と西十九社が用意されます。「神在祭」の期間はしめ縄と供物が準備されるそうです。

 この会議は、遠い昔大国主神が国を支配していたとき、ご自分の子を全国に担当者として送り、地域の神社を護っているのですが、年に一回父神に報告させるために、出雲に集めたという慣わしからきたそうで、見事なストーリーです。

 このような神話や神事の歴史がどこまで信憑性があるのか、ぼくにはわかりませんが、日本人は何でも神様にして、いつのまにか生活の一部とする得意技をもっています。

 宗教的な感じもしますし、多くの人が神社の前で手を合わすのですから、何を信じているかは別にして、どこかに信仰心があるのでしょう。その信仰を世界の平和のために生かしていけば、今の日本のようなぎすぎすした国から解放されるのではないでしょうか。

 ただ宗教や信仰を唯一の思想と頑固に主張すれば排他的になり、紛争の種になっているのが現実の世界ですから、静かに自分の心と結び合うことをしていれば、対立など消えていくのではないかと思うのは、少々甘いのかもしれませんね。

やさしいタイガー