北国の秋は早くやってきます。毎週のように札幌大通りを通っているのですが、もう道や公園には、かなりの落ち葉が目立つようになり、樹々の色も随分褪せてきたように思います。
気温もだんだん下がっていきます。すでにストーブをつけ始めた家庭もあるようで、寒いという言葉が行き交うようになりました。
けれども、まだ陽光は夏の名残をとどめていて、半袖でも一枚カーディガンでも持っていれば過ごせそうな今です。
ときどき二十四節気を見るのですが、これを改めようという動きもあるようです。この「節気」は中国から来ているのですが、日本風に替えてみようということなのでしょう。
アジアの国の幾つかは、旧暦や陰暦を使う伝統習慣があるようで、日本なども季節の変わり目の合図が旧暦であらわされることがあります。
それにしても古の人は、すばらしい知恵を持っていたものだと感心させられます。いかも現代社会はその知恵を立証して見せるのですから、どの時代でも優れた人はいるものです。
今は秋、どこに出かけても美しい風情と出会う季節です。存分に楽しみ、一転して厳しい冬を迎えたいものです。
もっともぼくにとっては試練の冬で、あまり歓迎したくないのですが。
やさしいタイガー