ぼくは今までタバコをすったことがありません。だからといって喫煙者を毛嫌いしていたわけではありませんが、やはり今のご時勢、喫煙者にとっては世知辛い世の中になったもんだとお嘆きかもしれません。
最近の喫茶レストランでは、喫煙者と禁煙者と区分けするところが多くなりましたが、ほんとに双方にとって効果的なのかどうか、よくわかりません。
東京千代田区には「安全で快適な千代田区の生活環境の整備に関する条例」という長い条例ができ、路上でタバコを吸ったり、吸い殻のポイ捨てをすると2000円の過料になるのだそうです。しかもパトロールの人もいて見つけるケースもあり、何と1億1000万円の収納があったというのですから、馬鹿になりません。それだけマナーの悪い喫煙者が多いということでしょうか。
ところがそんな人のために、この千代田区に「ippuku」という有料の喫煙所ができたというニュースを見ました。粋な計らいですね。利用料は50円で、入り口に自動改札機のようなものが置かれ、カードでチェックして中に入ってゆっくりと一服というわけです。
かえってそういうところなら、誰に遠慮もなく周囲を気にすることもなく、くゆらすことができるかもしれません。それにして、依然として喫煙者の中にはマナーのよくない人が多いということです。
道路にはいっぱい吸い殻が落ちています。それに加えて犬の散歩に連れて歩く飼い主のマナーもいささかいただけません。
条例や制度の問題も大事ですが、それよりも個々人のモラルの問題の解決が大事なのでしょう。だからといって禁煙者がすべてマナーがよいとはいえませんが。
やさしいタイガー