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神無月の10月

2012-10-02 09:31:00 | 日記・エッセイ・コラム

 今月は「神無月(かんなづき」といわれています。不思議な月だなあと思って調べてみると、どうやら日本の神様の全国会議が島根県の出雲で開催されることから呼称されたようです。

 そのために八百万の神様が一堂に会して、重要な会議をされるのです。受け入れる出雲は「神無月」とはいえませんから、「神在祭(かみありまつり」と称しているようで、神事の準備で大変だろうと思います。

 出張される神様のためにホテルまであるそうで、出雲大社の中に長屋のような長い社があり、東十九社と西十九社が用意されます。「神在祭」の期間はしめ縄と供物が準備されるそうです。

 この会議は、遠い昔大国主神が国を支配していたとき、ご自分の子を全国に担当者として送り、地域の神社を護っているのですが、年に一回父神に報告させるために、出雲に集めたという慣わしからきたそうで、見事なストーリーです。

 このような神話や神事の歴史がどこまで信憑性があるのか、ぼくにはわかりませんが、日本人は何でも神様にして、いつのまにか生活の一部とする得意技をもっています。

 宗教的な感じもしますし、多くの人が神社の前で手を合わすのですから、何を信じているかは別にして、どこかに信仰心があるのでしょう。その信仰を世界の平和のために生かしていけば、今の日本のようなぎすぎすした国から解放されるのではないでしょうか。

 ただ宗教や信仰を唯一の思想と頑固に主張すれば排他的になり、紛争の種になっているのが現実の世界ですから、静かに自分の心と結び合うことをしていれば、対立など消えていくのではないかと思うのは、少々甘いのかもしれませんね。

やさしいタイガー


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