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映画好き、円柱野郎のブログです

「ダイヤルMを廻せ!」の感想を改訂しました

2014年01月26日 20時14分43秒 | 映画(感想)
今日は8年前に書いた「ダイヤルMを廻せ!」の感想を書き直し。
改訂前と改定後の記録です。

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ダイヤルMを廻せ! 3D&2D [Blu-ray]
「ダイヤルMを廻せ!」【改訂前】

ヒッチコックの代表作。妻の浮気を知った夫が、男を雇い、妻の殺人計画を実行するが事態は計画と違う方向へ進んでいく。

元々が舞台劇ということもあって、ほとんど主人公の家の中だけで事態は進んでいく。
ただ、「裏窓」は主人公が“家から出られない”という制約があったけど、今作ではそういう設定でもないので少々窮屈な感じがしなくもないか。

ストーリーは不倫した妻が悪いのに、夫が妻殺しを計画したためにどうしても妻側に同情してしまいがち。
でも元々悪いのは誰よ?w
まあ、それはそれとして、トリックやどんでん返しは面白いとは思う。
“策士策におぼれる”ってのはこんな感じなんかな?

作品を観た後に知ったんだけど、実はこの映画は米国では3Dで公開されてたそうです。
なるほど、そう思うと奥行きを生かした構図が多かった気がする。
今となっては通常版しか観られないけど、できれば監督の意図した画で観たいものですね…。

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「ダイヤルMを廻せ!」【改訂後】

ヒッチコックの代表作。
妻の浮気を知った夫が、男を雇って妻の殺人計画を実行するが、事態は計画と違う方向へ進んでいく。

元々が舞台劇ということもあって、ほとんど主人公の家の中だけで事態は進んでいく。
状況の説明にしても、基本的に会話劇として進行するので観る方は割と集中力を求められるかなあ?

ストーリーとしてはまず不倫した妻がいて、その事実を知った夫が妻殺しを計画する為に、どうしても陥れられる妻側に同情してしまいがち。
元々悪いのは誰よ?と思わなくもないが、夫の謀略はまあダメだわな。
まあ、それはそれとしても夫が“策士策におぼれる”様子は見どころであるし、いかにもイギリス紳士といった警部の見事な采配で解決する終盤はお見事だと思う。

作品としては1954年当時にアナグリフ式の3D映画として制作されているのだけど、奥行きを意識した構図が多くて落ち着いて見られる。
逆にタイトルなどを除くと飛び出す演出はほとんどなくて、一か所、首を絞められた妻が伸ばす手が画面から手前に飛び出す様に見せているね。
その場面にしか飛び出しを使わなかったのは、ヒッチコックは明らかに衝撃を意図してるよな。
ただ、そこを除けばあえて3Dでなくても…2D作品として完成された内容でもあるとも思うね。

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8年前はBDが一般に出回り始めたころ。
まして「ダイヤルMを廻せ!」の3D版が一般販売されるなどとは想像も出来なかったけれど、分からないもんですなあ。

ということで3DBDで鑑賞したので、それに合わせて感想も書きなおした次第です。

感想を書いているホームページはこちら
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