ひげマスター・ciciありむらのおとぼけ日記(ブログ五七五) 

好奇心旺盛!趣味はHP作成、カラオケ、似顔絵、ギター、映画、作詩、etc。特技はスナック芸

慕嬢詩 偲ぶ種(しのぶぐさ)

2009-11-30 02:26:56 | Weblog
 11月下旬の去りゆく秋に義母が他界した。
 葬儀に参席した私の心の中に、僧侶の懇ろ(ネンゴロ)な読経と清冽な鉦(カネ)の音のハーモニーが朗々と響き渡った。
 供花に囲まれた祭壇、穏やかな微笑みを湛(タタ)えた遺影、ピンクの布に包まれた棺などを何気に視線を向けていると、娘の瞳の葬儀を思い出した。
 その昔、葬儀中に死者が生き返った話を聞いたことがあったので、あの時は僧侶の読経中ずっと、瞳が棺の蓋を開けて生き返ってほしいと念じた。
 葬儀のお勤めが終わり最後の対面の時、天使のように美しくそして雪のように冷たくなった瞳の顔を指先で撫でたり見つめては、息を吹き返して欲しいと念じた。
 火葬場に着いてからもずっと生き返ってほしいと念じたが、火葬炉の扉が閉じた瞬間、「もうこれでお終いや」と号泣とともに観念した。何度も何度も瞳の蘇生を念じたが奇跡は起こらなかった。
 義母の葬儀が終わり帰宅してから、妻と義母の思い出話とともに、在りし日の瞳の思い出話をした。何時間も…
 冥土では瞳が先輩ですが、お義母さんは人生の大先輩です。もしあの世で瞳に遇ったらよろしくお願い致します。

 一句:偲ぶ種 故人の思い出 尽きぬ話(ネタ)
 ※偲ぶ種=昔を懐かしむ種(タネ)。思い出の手がかり。
 ※懇ろ=心がこもっているさま。
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EDELWEISS

2009-11-29 05:44:05 | Weblog
 今日はカラオケが賑わっている。そしてモニターにジュリー・アンドリュースの“EDELWEISS(エーデルワイス)”のタイトルが映し出された。
 私は「これ、H子さんやろ」と年配のH子さんにマイクを渡した。

 H子「なんで、私やと分かったん?」
 私 「よう屁こくやろ。ヘーデルワイフ(妻)や」
 H子「なんで私が屁ー出るワイフやの!屁ーなんかせーへんで」
 私 「へー」
 ママ「私は英語が出たからH子さんやと思たワ」
 私 「なんで英語が出てきたらH子さんやの?」
 ママ「この前、英語の歌を上手に唄ってたからや」
 私 「H子さん(のレベル)はローマ字やろ」
 H子「なんや、私、小学校から成長してないんか!」
 私 「昔から“ローマは一日にして成らず”て言うやん」
 H子「それはローマが大帝国になるのに長い年月を要したて意味や。ローマ字と違う!」
 私 「さすが歳いってるだけによう知ってはるわ。“老婆は一日にして成らず”やなあ」
※EDELWEISS=セイヨウウスユキソウ:ヨーロッパアルプスの代表的な高山植物

 一句:話与太話 エーデルワイスの 花が咲く
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好きな男性のタイプ

2009-11-28 04:43:20 | Weblog
 若い女性客が好きな男性のタイプを語りだした。

 A子「私は顔より中身をとる。私を大事にしてくれる人がエエわ」
 B子「私は男前でない人。そういう人って浮気の心配いらんやろ」
 C子「私は顔を見る。男前が好きや」
 私 「男前が好きやったらオレどうや」
 ママ「アンタ、厚かましいな、シワシワの顔して!自分の歳考えや!」

 一句:男性の 好きなタイプは それぞれに
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梅干

2009-11-27 06:34:57 | Weblog
 チュウハイにレモンやライムなど色々な材料を入れるお客さんがいる。だから私は常連さん以外のチュウハイを作る時に聞く。

 私 「チューハイに何か入れる?」
 お客「あ、梅干入れてんか」
 私 「ごめん、梅干切らせてるわ。…あっ、そうや、ママのんがあるわ」とママの胸元に視線
 ママ「なによそれ!どうせ私の乳首は梅干しよ」
 お客「ママの乳首は梅干かいな」
 私 「そやからママのお乳はオッパイと違(チゴ)て、スッパイて言うんや」
 ママ「飲んだら酸っぱいで~」
 私 「吸いたかっても酸っぽうて吸われへん。俺、オッパイ選びにスッパイ(失敗)したわ」
 お客「オッパイがスッパイんかいな」
 私 「そういうのんを梅干婆さんて言うねん」
 お客「ほんまかいな。しやけど、ママが横で怒ってるで」
 私 「あ、ヤバイ。言い過ぎたなあ。明日、何かで“うめ”あわせするわ」

 一句:梅干の 話がそれて スッパイ(失敗)する
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出身地

2009-11-26 05:05:01 | Weblog
 初めてのお客さんが来た。彼女の言葉のイントネーションが大阪とは少し違う。

 私 「大阪の人と違うね、出身は何処?」
 お客「香川県の“しょうどしま”です」
 私 「ああ“しょうどしま”かいな、エエとこやね」
 ママ「なんや、行ったことあるんか?」
 私 「いや、知らん」
 ママ「エエ加減やなあ」
 私 「ここでツッコミなや、話がしにくいがな」
 ママ「“しょうどしま”は小さい豆の島て書くんやで。でも昔は“あずき島”て読んでたわ」
 私 「俺は“小まめ島”て読んでたわ。そやから西川きよしは小まめ島出身やと思てた」
 ママ「なんでやの?」
 私 「小さな事からコツコツと、て言うてたやん」
 ママ「西川きよしは同じ四国でも高知県出身やで」
 私 「高知かいな、エエとこやね」
 ママ「また言うてるわ。行ったことないくせに!エエ加減にしーや」
 私 「しょうどしま・い(丁度終い)の時間となりました。チャンチャン」
 ママ「店はまだ終われへんで。これからやんか!」

 一句:訛り出て 思いを寄せる 出身地
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安心な店

2009-11-25 06:02:01 | Weblog
 女性客が深夜の12時過ぎに1人で飲みに来た。

 私 「おいど、今日は一人?」
 お客「そう、珍しいやろ」
 私 「旦那さん、怒れへんか?」
 お客「今日は大丈夫やったわ」
 私 「へえ、旦那さん、ヤキモチ焼きやのにね」
 お客「自分は1人で飲みに出るくせに、私が1人で飲みに行くとグジュグジュ言うね」
 私 「男て自分勝手やからな」
 お客「でも、パパが『ここ(当店)やったら、楽しんでこい』て言うてん」
 私 「そやな、安心やもんな。ここやったらエエ男(客)、いてないからナンパの心配ないなあ」
 お客「パパが『あのマスターやったら、かなり歳やし人畜無害や』て言うてたわ」
 私 「なんや、俺かいな」

 一句:スナックの 危険人物 我にあり
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目標は

2009-11-24 04:34:37 | Weblog

 無趣味のお客さんとの会話。

 私 「休みは何してんのん?」
 お客「何もしてないわ」
 私 「何もしてない?本とかテレビとか見(メ)ーへんのか?」
 お客「目標も無い、夢も無いねん。いつ死んでもエエねん」
 私 「なんでぇな、せめて娘さんが結婚するまで頑張らんな…」
 お客「そうやなあ、娘が結婚するまで頑張らんなアカンなあ」
 私 「娘さんが結婚したんやったら、孫の顔を見やなアカンやん」
 お客「ホンマやなあ。孫の顔見たいなあ」
 私 「そこまできたら玄孫(ヤシャゴ)をみるまで長生きしいや」
 お客「なんや、ひ孫通り越して玄孫かいな」
 私 「いっその事、来世見るまで頑張ろ!」
 お客「来世?それってもう死んでるやん」

 一句:目標で 生きる喜び 持ちましょう
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プロテイン

2009-11-23 05:56:28 | Weblog
 以前に40歳過ぎのお客さんと筋肉について会話をしたら、彼が3ヵ月半ほど前にプロテインを沢山くれた。
 「60歳過ぎてからでは筋肉はつかんやろ。でも、勿体なから飲んどこ」と3ヵ月間、運動をした後に飲んだ。
 試しに胸囲を図ってみると1mに達していた。今までいくら鍛えても97cmが最高だったので1m超えはビックリだ。
 オッパイがポパイまではいかないけど膨らんだ。プロテインの効果に胸囲…驚異だ。
 またジムでダンベル・ベンチ・プレスは先月まで28kg(両手56kg)が最高だったが、今月になってジムでは最高の32kg(両手64kg)10回挙げを5セット出来るようになった。

 一句:アラフォーが プロテイン飲んで パワーアップ
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昔と変わらん

2009-11-22 05:22:39 | Weblog
 私の頭の話題が出て、「昔と変われへん」と言う客がいた。

 O君「マスターを知った頃から、そんな頭やったで」
 私 「え~、O君、ここへ初めて来たのはいつや」
 O君「20年ほど前かな」
 私 「20年前やろ、その頃からこんなん(ハゲ)てか。おっこるで~」
 T子「ええやん、マスター。そのヘアスタイル、似合(オ)てるから…」
 私 「俺、ハゲ頭やで。こんな頭に似合いたないわ!それに昔と変わらん言うけどもっとあったわ!」
 T子「もっとて、どれくらい?」
 私 「2、3本余分に…」

 一句:悲しいな 昔と変わらん ハゲ頭
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なんでも

2009-11-21 05:10:50 | Weblog
 アベックのお客さん、女性の方は歌が好きでドシドシ唄うが、男性が一向に唄おうとしない。しびれを切らした女性が一言…

 女性客「私ばっかり唄(ウト)てたら、シラけるやんか。何か唄いや」
 男性客「俺、唄われへんね」
 女性客「なんで唄われへんの?」
 男性客「病院の先生に止められてるねん」
 女性客「医者がカラオケを止める訳ないやん。しょうもない事言うてんと、なんでもエエから唄いや」
 男性客「なんでもがエエか?ほんだら、“なんでも”入れるわ」とデンモクを操作する。
 女性客「そんな曲は無い!」

 一句:シラけたら なんでも唄えと リクエスト
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