モンクレール

　G君はインターネット通販でオシャレな靴を買ったが、右足用が無く左足用が2つ入っていたとか。

　私 「右だけやったら履かれへんやん」
　客G「そやねん。往生しまっせ！」
　私 「その靴は銘柄はあるのん？」
　客G「モンクレール」
　私 「盆暮れ？」
　客G「モンクレールや」
　私 「モンクレールかいな。イタリアのブランドやん。ちゃんとしたとこで買(ｺ)うたんか？」
　客G「いや、ネット通販やけど、90000円ぐらいのんが半額で売ってたからそこで買(ｺ)うてん」
　私 「半額という事は片方分やん。もう1つはオマケや思たら得した気分やね」
　客G「そんな問題と違う！左2つだけでは履いて歩かれへん！」
　私 「そうやったな。因みに支払いは？」
　客G「振り込みを確認してから発送やから、支払い済みや」
　私 「靴が届いて直ぐにその会社に電話せーへんかったんかいな？」
　客G「仕事がい忙しかって、2週間ぐらいしてから履く時に箱から出して初めて気が付いてん」
　私 「それでどないしたん？」
　客G「納品書の会社に電話したら繋がれへんかってん」
　私 「その会社、モグリやなあ。モンクレールの代理店と違(ﾁｺﾞ)たらモンクイレール事が出けへんなあ」
　客G「そうやねん。文句入れる事が出けへんから泣き寝入りしるしかないわ」

※モンクレールはフランス発祥のファッションブランドで現在はイタリアのミラノに本社を置いている。

　謎かけ：モンクレールとかけて、野球で使うかたい球と解く。どちらも(高級・硬球)です

自家発電

　話のネタが途切れたのでM君に面白い質問をした。

　私 「M君はエッチとご馳走、どっち取る？」
　客M「どっちも取りたいけど…」
　私 「二者択一や」
　客M「究極の選択やなあ」
　私 「歌を9曲も選べとは言うてない」
　客M「その9曲と違うがな。物事を最後まで極める究極やん」
　私 「そうかいな。それで一体、どっちやねん？」
　客M「ほんだら、ご馳走やな」
　私 「若いのに何で？」
　客M「エッチする相手がいてないから」
　私 「いてるやん」
　客M「いや、いてないで」
　私 「その右手」
　客M「怒るで、失礼な」
　私 「怒る事あれへんがな。独身の男性で彼女がいてなかったら仕方が無い事や」
　客M「それで怒ってるのんと違う。俺は左利きや」
　私 「なんや、きっちりしてるんや」

 

　謎かけ：自家発電とかけて、コシのある麺類と解く。どちらも(シコシコ・しこしこ)します

ギャグ

　お客のY子ちゃんが高橋真梨子の“フレンズ”を唄った。

　客I「これ、確か刑事ドラマの主題歌やったなあ」
　私 「部長刑事か？」
　客A「めっちゃ古いやん。知ってる人いてないで。知ってるのんは年寄りや」
　私 「と言う事は、Aさんは年寄りやなあ」
　客A「俺も還暦やし」
　客I「Aさん、還暦かいな。年寄りの仲間入りやなあ」
　客A「年寄りやから部長刑事は知ってるで。スポンサーは大阪ガスやろ」
　私 「略して大(ﾀﾞｲ)ガス。この店はタイガス」
　客A「ここはタイガースやろ。しやけど部長刑事は長寿番組やったな」
　私 「30年以上は続いてたわ」
　客I「今、思い出したけど“フレンズ”は、はみだし刑事やったわ」
　客A「ああ、柴田恭兵のな」
　私 「これもガス関係やな」
　客A「何で？」
　私 「柴田、今日屁～」
　客A「恭兵は兵隊の兵、ガスの屁と違う。マスターのギャグには負けるわ」
　私 「俺のギャグに負ける言うて、自ギャグ的になったらアカンで」
　客A「自虐(ｷﾞｬｸ)的やろ。何でもギャグにするなあ」

 

　謎かけ：ギャグとかけて、残酷な刑罰と解く。どちらも(滑稽・酷刑)です

後妻

　Tさんのお孫さんはチョコレートを食べないとか。

　客T「俺とこの孫、チョコレートを食べへんねん」
　私 「Tさんの娘さんが、食べへん様に教えてるんやろ」
　客T「何でやろ？」
　私 「Tさんが反面教師になってるんや」
　客T「どういう事？」
　私 「チョコレートを食べたら、こんなん(歯抜け)なるで、言うて。ハ、ハ、ハ、ハ…」
　客T「そんなに面白いか？」
　私 「歯のダジャレや」
　客T「面白ないわ！」
　私 「因みにお孫さん、甘いモン食べへんかったら、何が好きやのん？」
　客T「レモンが好きやねん」
　私 「つわりか？」
　客T「何でやねん！俺とこの孫はまだ5歳や！」
　私 「離別した人の嫁に行ったんか？」
　客T「何を訳の分からん事を言うてんねん！」
　私 「今、後妻て言うたやん」
　客T「その後妻と違う、年齢の5歳や！」
　私 「スマン、ゴサイを招いて」
　客T「それ、誤解やろ！」

 

　謎かけ：後妻とかけて、野菜の根と解く。どちらも(再婚・菜根)です

学級委員

　W君は結構、何でも知っている。

　私 「W君、賢いなあ。学生時代、成績が良かったんと違うか？」
　客W「うん、まあね」
　私 「何の科目が得意やった？」
　客W「理数系が得意やったわ」
　私 「理数系が得意な人は賢いねん。通知簿は？」
　客W「4か5ばっかりやったわ」　
　私 「ほんだら学級委員長になったんと違うのん？
　客W「うん、何回かしたわ」
　私 「A君は？」
　客A「俺の通知簿は1か2やったけど学級委員になった事があるで」
　私 「ホンマかいな」
　客A「高校1年の1学期に」
　私 「何で選ばれたん？」
　客A「先生が変わった考えの人で、くじ引きでなってん」
　私 「くじ引きで学級委員を決めるんかいな。確かに変わった先生やなあ」

 

　一句：学級委員　クラスで決めた　人気者
　謎かけ：学級委員とかけて、ベートーベンと解く。どちらも(学生・楽聖)です

浮世背の春画と解く。どちらも(生徒会が・性と絵画)関係します

種明かしシリーズ151 コインの瞬間移動

第151回目のマジックは『コインの瞬間移動』です。左右の手に1枚ずつコインを持ちます。それぞれ握った手にハンドパワーを掛けますと左手の10円玉が右手の中に瞬間移動します。左手はの中は0枚で右手には2枚になります。身近にあるコインで出来るマジックです。ぜひマスターして下さい。

 

　Youtube＝https://youtu.be/OjXg-J6_vqE

勘定

　K子さんが和田アキ子の“あの鐘を鳴らすのはあなた”を唄い終えた。

　客K「昔の曲はイイね。その内容のイメージが浮かんできて…」
　私 「この曲はどんなイメージ？」
　客K「白い礼服の新郎と白いウエディングドレスの新婦が居てチャペルの鐘が鳴って…」
　私 「イマージは人の捉(ﾄﾗ)え方によって違うな」
　客K「マスターはどんなイメージが浮かんだ？」
　私 「俺は除夜の鐘…」
　客K「ロマンチックじゃ無いね」
　私 「因みにこの曲は帰り際に唄わんなアカンねんで」
　客K「どういう事？」
　私 「隣のお客さんに対して自分の飲み物を指差しながら、♪このカネを払うのはあなた～、て唄うねん」
　客K「そんなん、ヒトの勘定なんか払ってくれる訳あれへんわ」
　私 「勘定を他人に払わすのは、イカンジョー、やなあ」

 

　一句：お勘定　いつもニコニコ 現金で
　謎かけ：お勘定とかけて、長い間洗髪をしていないと解く。どちらも(お会計・お～かい毛)

オムレツ

　4人で来店したお客さんの一人E君が、当店の食べ物のメニューを見た。

　客E「ちょっと気になるねんけど、あの“秘密のアッコちゃん”て何？」
　私 「あれか。“秘密のアッコちゃん”と違う。“秘密のアソコちゃん”や」
　客E「あ、ホンマや。よう見たら“秘密のアソコちゃん”やわ。どんな料理？」
　私 「秘密て書いてるやろ。それは言われへん」
　客E「内容を言えへんかったら、料理が分からんので誰も注文せーへんで」
　私 「それもそうやなあ。これはオムレツや」
　客E「具は何？」
　私 「オムレツを縦に割って、そこに味が付いた赤貝を挟んでるねん」
　客E「アソコちゃんて、女性のアソコかいな。どんなんかいっぺん食べてみるわ」
※オーダーに応えて、秘密のアソコちゃんを作って出した。
　客E「これが、秘密のアソコちゃんかいな」
　私 「みんなに食べてもらいや」
　客E「うん、分けたって」
※四等分にして小皿に小分けして4人に出した。
　私 「はい、オソソ分けです。食べてや」
　客E「おスソ分けやろ。出す時も下ネタかいな」
　私 「下ネタが好きそうなお客さんに合わせて…」
　客E「そんなん、合わせて要らんわ。(一緒に来た)この先輩は真面目やから嫌がるで」
　私 「すみません、ソソうをしまして」
　客E「マスターには参るわ」

 

　一句：オムレツの　下ネタ料理は　キョウレツや
　謎かけ：オムレツとかけて、アクの強い食べ物を食べた時に思わず発した言葉と解く。どちらも(エッグ・えっぐ～)

七三

　今までヘアスタイルの無頓着だったG君が、ピシッと決めてきた。

　私 「散髪、行ったんか？」
　客G「分かる？」
　私 「分かるわいな。何でヘアスタイルに目覚めたん？」
　客G「今迄、髪の毛ボサボサやったやろ」
　私 「ボサノバやったら格好エエけど、ボサボサやったから、みっともなかったわ」
　客G「髪の毛でボサノバは無いわ」
　私 「それにしても、エライ変わりようやなあ」
　客G「今度、就職する会社は営業やから七三に分けてん。ピシッと決まってるやろ」
　私 「ホンマやなあ。俺も散髪屋へ行って七三に分けしよかな」
　客G「分ける毛、あれへんやん」
　私 「ズキッ！」

 

　一句：ぴっちりと　七三に分けて　面接に
　謎かけ：七三とかけて、大阪と解く。どちらも(髪型・上方)です

ムーミン

　Y子ちゃんが“翳りゆく部屋”という曲を唄った。

　私 「エエ歌やなあ。誰の歌？」
　客Y「ユーミンの歌よ」
　私 「ああ、ユーミンの歌かいな」
　客Y「マスター、ユーミンの歌、何か知ってる？」
　私 「知ってるで。♪ねえムーミンこっちむいて～」
　客Y「それ、漫画のムーミンやん。私が言ってるのは荒井由実のユーミンよ」
　私 「ああ、そうやったか」
　客Y「マスターはムーミン、好きなの？」
　私 「いや、興味は無いで」
　客Y「どうして？」
　私 「年寄りには面白味も風情もないわ。ムーミン乾燥や」
　客Y「それ、無味乾燥でしょ」
　私 「因みに、ムーミンはあんまり寝られへんらしいな」
　客Y「あら、どうして？」
　私 「ムーミンはフーミン症！」
　客Y「また、おやじギャグや」

 

　一句：ユーミンを　ムーミン・ネタで　おやじギャグ　
　謎かけ：ムーミンとかけて、桜の木と解く。どちらも(カバ・樺)とは違います