NHK受信料

　私は以前、テレビの調子が悪くほとんど見ないのでNHKの受信料を払っていなかった。しかしあるきっかけで『NHKのど自慢』のチャンピオンになってから受信料を払うようになった。
　　
　私　「みんな、NHKの受信料払(ハロ)てるか？」
　客A「俺はパラボラアンテナを付けてから受信料を払わなアカンようになった」
　私　「そら、エエこっちゃ」
　客B「俺は払(ハロ)てないけど…」
　私　「払(ハロ)てや、ちゃんと！」
　客B「NHKの回し者か、マスターは？」
　私　「いや違う。俺、またのど自慢に出よ思てるから…」

　一句：受信料　集めて組める　のど自慢

ヤン坊、マー坊

　天気予報の話から「ヤン坊、マー坊、天気予報！」の歌が飛び出した。

　私　「♪僕の名前はヤンボー、僕の名前はマーボー…。よう聞いたなあ」
　客A「マスターは忘れっぽなったから、ケンボー(健忘)や」
　客B「♪僕のセガレはインポー」
　客A「♪僕は金無しビンボー」
　私　「♪俺のお尻はデンボー」
　客B「♪ダジャレ滑ってチョンボー」
　ママ「ええかげんにしーや、どこまでいくねん！」

　一句：つまらない　ギャグを肴に　夜もすがら

マンションの隣人

　近頃の都会のマンションでは近所付き合いがないので隣に誰が住んでいるかわからない。この間、近くに越してきたお客さんの話…。
　
　お客「越してきたマンション、臭いのでベランダに出たら隣の部屋からおでんの様な匂いがした」
　私　「へえ、その日のおかずはおでんやったのかな？」
　お客「1週間ずっと同じ匂い。いつもおでん食べてるんかなあと思てた」
　私　「1週間もおでん？飽きるで」
　お客「おかしいので隣のドアの下を見たら、すき間からウジ虫が…」
　私　「虫が出てただけに無視(ムシ)でけへんな」
　お客「管理会社を呼んで部屋に入ったら、隣の住人が死んでた」
　私　「その部屋は借り手が無いやろな、おでん(汚点)がついた」

　一句：今いずこ　向こう三軒　両隣

大阪特産梅ビーフ

　池田市の市長が提案した橋下知事の似顔絵入り岩おこしが飛ぶように売れている。橋下知事も大阪特産品をPRして消費拡大につなげようと努めて、柏原のワインやブドウ・ジュース、羽曳野のイチジクジャム等を検討、先日は大阪梅ビーフを宣伝していた。

　お客「橋下知事が梅ビーフをPRしてるで」
　私　「梅ビーフて、どんな肉や」
　お客「梅酒を作った後の残った梅を牛に食べさせる」
　私　「そんなん大阪人はほとんど知らんで」
　お客「知ってもらう為にはキャッチコピーがいるな」
　私　「キャッチコピーを思いついたわ。牛肉食べて羊になる、ウメ～、ウメ～」
　お客「ウメ～ことないわ。ビーフがラムになったら格落ちやん」
　私　「漬梅のアルコール分で牛はストレス解消になり、よりよい肉になる」
　お客「その肉を食べたら酔いそうやな」
　私　「エエやん、酒代が浮いて」

　一句：食べて酔う　一挙両得　梅ビーフ

きりんの田村

　漫才師・きりんの田村が書いた『ホームレス中学生』という本が売れている。著作権で2億円以上も稼いでいるとか。

　お客「きりんの田村は苦労してるだけにエライで」
　私　「へえ、どないエライの？」
　お客「稼いでない後輩を服屋に連れて行って上から下まで一式を買(コ)うたるらしいで」
　私　「エライなあ、俺も上から一式、買(コ)うてもらえるかな？カツラから…」
　ママ「アンタは後輩と違うやん」
　私　「いや、こうはい(荒廃)や。アタマ(髪)が荒れて廃(スタ)れてる」

　一句：出世して　ヒトを助ける　苦労人

次期総理

　お客さんの間では福田総理の評判がイマイチで、次期総理大臣が誰になるかの話題が出た。

　お客「次期総理は麻生太郎が有力や」
　私　「なんでや？」
　お客「家業が麻生セメントだけに、緩んだ自民党の地盤を固める」
　私　「あ、そう(麻生)」

　一句：自党より　国民生活　考えよ

オヤジ達の背泳ぎ教室

　日曜の朝の背泳ぎ教室は60代の女性7～10人と、私を含めた60前後の男性が4人参加している。オヤジ達はいつもジョークを言っておばさん達を笑かしている。
　一人が遅れて来ると「社長出勤か？」。おばさんが「へえ、社長さんか？」と尋ねたら「自営業や、アルミ缶集めてるねん」といきなりジョークを飛ばす。
　コーチが「キックは上に蹴り上げるだけでなく、下へ下へと蹴って下さい」と言うとオヤジが「下へ～下へ～か？大名行列やな」。
　「今度は両手を立ててキックだけして下さい」とコーチ。オヤジ達が「手を立てんと足を立てや」「足を立てたら泳がれへん」「それやったらチンコでも立てや」「ほんだらチンコロナイズド・スイミングや」
　「気をつけの姿勢から片手ずつストロークして下さい」とコーチ。オヤジ達が「気を付けは得意や、小学校の頃、バケツ持ってよう立たされてたから」「ここにはバケツ無いからオケツでも掴んどきや」
　「○○さん、背泳ぎイケますよ」とコーチ。オヤジ達が「次のロンドン(五輪)目指しや」「よっしゃ、ロンドン(ドンドン)練習するわ」「ロンドンてホテルか？」「この人はモテへんからホテルは無縁や」「モテへんて失礼な！バケツやったらなんぼでもモテるで」

　一句：オヤジ等の　プール教室は　よしもとに

カルピス

　女性のお客さんがカルピスを注文した。私は自分の股間を指差して、「よっしゃ待っててや、カルピス出すわ」と言った。

　客A「マスターやったら(液が)薄いやろ」
　客B「いや、粉しか出ーへんのと違うか」
　私　「もう年やから煙かも知れんな」
　ママ「煙も出るかいな、立たんクセに！」

　一句：嫁はんに　立たんと云われ　立場無し

サランラップ

　残暑が厳しい。お客さんもこの暑さにうんざりしている。

　私　「暑い日が続くね」
　お客「暑さのせいでボケてしまうわ」
　私　「冷蔵庫に頭突っ込んで冷やしたいわ」
　お客「この間、財布を冷蔵庫で冷やしてたわ。買ってきた食料品と一緒に…」
　ママ「そうそう、私も料理を仕舞うのにラップをしよと思たけどいつもの所にあれへんね」
　お客「それでどないしたん？」
　ママ「諦めて冷蔵庫を開けたら、ラップを冷蔵庫に仕舞(シモ)てた」
　私　「まさかそれをラップに巻いてなかったやろな」

　一句：暑さボケ　頭も入れたい　冷蔵庫　

おめでとう！上野投手

　北京オリンピックでソフトボールの上野由岐子投手が連投に継ぐ連投の末に金メダルを勝ち取った。
　前日は準決勝と3位決定戦で2試合連続の完投。特にオーストラリアとの延長戦は何度もあった緊迫した場面をよく辛抱して投げ勝った。彼女の精神力には感服だ。

　私　「上野投手、昨日と今日の3連続完投で413球も投げた。よう頑張ったな」
　客A「肩が壊れへんか心配したで」
　私　「肩が壊れたら勝た(カタ)れへん。負けても仕方(カタ)ない思たわ」
　客B「あきらかに登板過多(カタ)やな」
　客A「あそこまできて負けたら形(カタ)無しや」
　私　「あの熱投は語(カタ)り草になるで」
　ママ「あんたら、カタカタと合わへん入れ歯みたいにうるさいな。エエ加減にしいや」
　私　「上野はエエ投手やなあ」
　客A「ランクはウエノほうや、いや、世界一のピッチャーや」
　私　「阪神タイガースに欲しいわ」
　客B「それは無理！」
　
　一句：投手戦　精神力で　勝ち負けが…