気功

　初めてのお客さんに一升瓶を斜めに立てるスナック芸を見せた。

　お客「わあ、スゴイねえ。この一升瓶は気功で立てるの？」
　私　「キコウて何？」
　お客「気の功やん」
　私　「シイタケとかシメジとか？」
　お客「それ、キノコやん。気功言うたらやなあ…」
　私　「うん、じっくり話をキコウ」
　お客「ダジャレかいな、後が出てけーへんわ」
　私　「ほんだら俺が説明したるわ。キコウ寄れ」
　お客「それはチコウ寄れ、やろ」
　私　「キコウ(気候)とは気象の事や」
　お客「ダジャレばっかりで、マスターの気性には参るわ」

　一句：摩訶不思議　手から気が出る　気功法
　謎かけ：気功とかけて、お姫様をエスコートすると解く。どちらも(気功師・貴公子)がします

フン害

　市の命名権で話題を集めた泉佐野市が、今度は放置された犬のフン害対策として、飼い主に課税する『犬税』の検討をしているとか。

　私 「泉佐野市で犬の飼い主に『犬税』を徴収らしいなあ」
　客K「なんで？」
　私 「散歩の時に犬のフンの処理をせーへん人がいてるらしいわ。そやからフンの清掃や見回りをする巡視員の人件費に使うらしいわ」
　客K「俺は犬の散歩の時にはちゃんと処理してるのに、犬税は納得いかへんわ」
　私 「ちゃんとしてるのに犬のフンで税金取られたら、フンまんやるかたないなあ…フン!」
　客K「なんや、自分で言うて自分で返事して、自己完結かいな」
　客T「犬を飼(コ)うてるとこから『犬税』を取ったらエエねん」
　私 「なんでや？」
　客T「犬がうるさい。マンションで犬飼(コ)うたらアカンのに…」
　私 「Tさんとこのマンション、部屋の数は１つやろ？」
　客T「そうや、それが何か？」
　私 「ほんだら犬を飼(コ)うてもエエやん」
　客T「何でや？」
　私 「部屋が1つ、“ワン”ルームやから」
　客T「なんや、ワンコの駄洒落かいな、かなワンなあ」

　一句：フン害で　税金取られて　憤慨する
　謎かけ：フン害とかけて、雑草を処理したと解く。どちらも(臭かった・草刈った)よ～

生活保護

　漫才師の生活保護の受給が発覚して以来、この手のニュースが時々新聞紙上を賑わせている。

　客O「生活保護のニュース、昨日も載ってたけど支給の総額が3兆円以上やてなあ」
　私 「年配や病気の人は仕方ないけど、暴力団とか働ける若い人も貰いに来るからなあ」
　客O「市役所の人やったら、暴力団に凄まれたら怖いから簡単に受理するやろね」
　私 「そやから生活保護の受付を警察署にしたらエエねん。後ろめたい人間は来(ケ)－へんわ」
　客O「ホンマや、それやったらだいぶ減るなあ。警察の仕事は巡回やからついでに見回れるし」
　私 「それとも自立・就労を支援する寮を建てて、働ける世代には其処に住まわせたらどやろか」
　客O「どういうこと？」
　私 「今やったら生活保護を貰いながら働いても分からんし、乗用車を持ってる人や医療費がタダやから眠剤を横流しして稼いでる人もいてるので、それを防げる」
　客O「医療費がタダやから何ぼでも病院にこさせて薬を仰山やって儲けてる医者もいてるなあ」
　私 「寮制にしたら役所は家賃の支給や不必要な医療費が無くなるで」
　客O「生活保護費に占める医療費の割合がかなり多いもんなあ」
　私「それに寮に住んでたら彼女が出来ても部屋に連れて来(コ)られへん。寮が嫌やったら仕事探して其処を出る様になるで」
　客O「ホンマやなあ、寮制度にしたらかなり節約できるなあ」

　一句：生活保護　制度を代えて　節約を
　謎かけ：生活保護とかけて、夏場の電力と解く。どちらも(受給・需給)が問題になっている

カツアゲ

　女性客のY子さんが高校一年の時に大阪のミナミでカツアゲされたとか。

　客Y「私、高校生の頃、初めてカツアゲされたわ」
　私 「ソースは一度浸け、それが西成の串カツ屋のルールやろ？」
　客Y「カツを揚げるカツアゲと違う！脅して金品を巻き上げるカツアゲやん」
　客M「へえ、どこでカツアゲされたん？」
　客Y「大阪のミナミやねん」
　客M「なんぼ、取られたん？」
　客Y「3000円持ってたけど2000円取られたわ」
　私 「なんや、全部、取られたんと違うんかいな？」
　客Y「そうやねん、帰りの電車賃いるやろ、気をつけて帰りや言うて1000円返されてん。思わず有難うて言うたわ」
　私 「なんや、カツアゲされて有難うて、おもろい話やなあ」
　客M「俺やったら、大阪の人間やからもっと値切るわ」
　私 「俺は、商売人やから領収証おくれ、て言うわ」

　一句：大阪じゃ　笑いのネタや　カツアゲも
　謎かけ：カツアゲとかけて、夕食のおかずは何？と解く。どちらも(恐喝・今日、カツ)や～

うどん

　お客さんが鍋焼きうどんを注文したので、よりに腕をかけて…腕によりをかけて作って出した。

　客N「このうどんコシがあって美味しいなあ」
　私 「冷凍の麺を使(ツコ)うてんねん」
　客N「ああ、それでかいな。うどんを冷凍にしたらコシが出るらしいなあ」
　私 「へえ、そうかいな。ほんだら俺のアソコ、フニャフニャやから冷凍しよかなあ」
　客N「コシが出る前に凍傷で使えんようになるで」
　私 「凍傷になるてか？とうしょう」
　客N「とうしょうて、どうしょうもないオッサンやなあ」

　一句：コシがある　冷凍うどんに　舌つづみ
　謎かけ：うどんとかけて、入梅と解く。どちらも(つゆ・梅雨)に入ります

散歩

　最近、妻が痩せすぎなので食事の量を増やす様に言うが、「お腹が空けへんね」と以前の半分ぐらいしか食べない。お腹が空かないのは運動不足もある。
　私も最近はジムにも行かずにパソコンの前に座りっぱなしでなので、お腹をへこます為に一緒に散歩する事にした。最初は無理をせずにゆっくり歩いて30分ぐらいの予定で家を出た。
　自宅から川に沿って大浜公園に行く途中、綺麗に整備された欄干があったのでスロープを上った。そこはウッドデッキを段々に敷き詰めたハーバーで水上カフェがあり、また数十艇のヨットが停泊していた。
　普段は車で通り高い欄干で港の様子が見えなかったが、自宅から歩いて7分ぐらいの所にこんなオシャレな景色に巡り合えるとは思わなかった。
　しばらく旧堺港の景色を堪能してから近くの大浜公園でウォーキングしたり、公園で憩う人々や散歩の犬、道端にたむろしている野良猫、檻の中の猿を眺めたりして予定を30分オーバーして帰宅した。
　ジワーッと心地よい汗を肌に感じながら、たまには散歩するのもいいものだと思った。

　一句：老夫婦　何十年ぶりの　散歩道
　謎かけ：散歩とかけて、食べカスと解く。どちらも(町内・腸内)を巡ります

激やせ

　妻が昨年の9月から闘病をしてからかなり痩せて先日、病院で体重を計ったら33.4kgだった。体力が無いので店を休んでいる。

　客T「ママ、まだ調子悪いのんか？」
　私 「まだ調子悪いなあ。痩せて体重が33kg台になってん」
　客T「マスターが何も食べさせて無いねんやろ」
　私 「怒るで、ちゃんと食べる様に言うてるわ」
　客T「店がヒマやから、食事代ケチってんねんやろ」
　私 「店がヒマやから、早(ハヨ)出て来てママのファンを取り戻して欲しいわ」
　客F「ほんだら今からでも出てもらいや」
　私 「痩せすぎでフラついて迷惑かけるから、暫く仕事は出けへん言うてるねん」
　客T「あ、競艇の選手になったらエエねん」
　私 「なんでやねん」
　客T「体重が軽い方が有利やから常に優勝狙えるで」
　私 「そんな問題と違う！」

　一句：激やせは　食欲不振に　不眠症
　謎かけ：激やせとかけて、不況続きと解く。どちらも(食・職)がないです

あだ名

　有吉弘行の辛口のあだ名命名の話題から、お客さんの友達のあだ名の話になった。

　客M「俺の同級生にマンゲとかマンコとかがいてたわ」
　私 「何でマンゲとマンコやねん？」
　客M「マンゲは名前が政明で髪の毛がやたら多かったからで、マンコは苗字が万野で、万野さんとこの子やからや」
　私 「大人が聞いたら微妙なあだ名やなあ」
　客M「子供の頃、万野の家に行って『マンコ、居てる～？』てオバちゃんによう言うたわ」
　私 「ほんだらオバちゃんが『ハイ、どうぞ』言うて股を広げるんか？」
　客M「なんでやねん！他に面白いあだ名でウンチもいてたで」
　私 「けったいなあだ名ばっかりやなあ。何でウンチや？」
　客M「辻内の内をとってウンチ」
　私 「なるほど。出口やったらデンチて呼んでたかも知れんなあ」
　客M「あそうそう、オッサン言うのも居てたわ」
　私 「苗字は？」
　客M「長内(オサナイ）」
　私 「オサナイ(幼い)けどオッサンか、おもろいなあ」
　客M「町でツレに『オッサン』て呼んだら、大人のオッサンが振り向いたわ」
　私 「気ぃつけんなアカンなあ。オッサンに絡まれたら、アダナがアダニなるなあ」

　一句：有吉は　あだ名命名で　復活し
　謎かけ：あだ名とかけて、性格が合うと解く。どちらも(愛称・相性)です

殺人依頼

　派遣社員の女性が「元同僚を100万円で始末 してほしい」と暴力団に殺害を依頼したとして逮捕された。お客の通称ダニやんが居たのでその話をした。

　私 「100万円で殺人依頼した女が捕まったなあ」
　客D「その女は何歳や？」
　私 「34歳やて、まだこれからの人生やのに詰まらん事で捕まったなあ」
　客D「俺に言うてくれたら良かったのに」
　私 「何でや?」
　客D「俺は70歳になったら死んでもエエ思てるから、俺が請け負うのに」
　私 「まだ7年も先やん、その女の子は待ってられへんわ」
　客D「俺は最後にひと儲けしてパッと使(ツコ)うてあの世に行きたいねん。誰か殺したい人間いてないか？」
　私 「ああ、いてるわ。怨み晴らして下さい」
　客D「その殺したい奴は誰や？」
　私 「ダニやんや」
　客D「何で俺やねん！」
　私 「町のダニやからや。しやけどダニやんを殺しても殺人になれへんなあ」
　客D「何でや？」
　私 「ダニやから殺人と違(チゴ)て、殺虫になるわ。お金払わんでも殺虫剤で済むわ」
　客D「怒るで～！」

　一句：浅知恵の　殺人依頼で　逮捕され
　謎かけ：殺人依頼とかけて、ヤクの中毒者と解く。どちらも(消して・芥子て)欲しいなあ

スマカラ

　1カ月程前にiPhoneを買ったお客のGさんが、ようやく電話以外の機能が使える様になったとか。

　客G「マスター、スマカラて知ってるか？」
　私 「ああ、知ってるで。まつ毛に塗るやつやろ？」
　客G「それ、マスカラや！スマカラ言うたらiPhoneでカラオケが出来るねん」
　私 「へえ、携帯でカラオケが出来るんかいな」
　客G「そうや、しやけど分からん曲ばっかりやわ」
　私 「そらそうやろ。iPhoneを使うのんは若い子ばっかりやから年寄り向けの曲はあれへんわ」
　客G「ああ、それもそうやなあ」
　私 「唄われへんかったらiPhoneでカラオケが出来る様になった言うても意味ないやん」
　客G「せっかく使える様になったのに残念やわ」
　私 「因みにどの様にしてカラオケをするのん？」
　客G「イヤホンで伴奏を聞いて、それで唄うねん」
　私 「傍から見たらアカペラやん。それでヘタやったらタダでスマんカラ」

　一句：スマカラで　カラオケしても　盛り上がれん
　謎かけ：スマカラとかけて、医薬部外品の効果効能は？と解く。どちらも(歌え・謳え)ます