八百屋

　一見でDさんが来店した。

　ママ「Dさん、芸能人で誰かに似てるなあ。誰かに似てるて言われへんか？」
　客D 「そんなん言われたこと無いで」
　ママ「いや、似てる人がいてるて。誰やったかなあ？」
　私　「俺の考えでは、お父さんかお母さん、どっちかに似てるわ」
　ママ「そんなん、当たり前やがな」
　私　「当たり前て限れへんで。俺、隣の八百屋のオッサンに似てるねん」
　客D 「ホンマかいな？」
　ママ「冗談やで。マスターが変な事を言うからDさんが八百屋の子供と信じるやん」
　私　「スマン、ヤオヤこしい事を言うて」
　ママ「その言い方もややこしいわ」

　一句：八百屋さん　ジョークのネタに　されやすい
　謎かけ：八百屋とかけて、オリンピック・メイン会場と解く。どちらも(青果・聖火)があります

種明かしシリーズ117 50円玉の変身

　第117回目のマジックは『50円玉の変身』です。両手には何もありません。ハンカチを左手にかぶせて、50円玉2枚をハンカチの上に置きます。そして、それを振ってマジナイを掛けると、2枚だった50円玉があるものに変身します。さて、後は』見てのお楽しみ。

　Youtube⇒https://youtu.be/H90hzgIWyBI

お年寄り

　Sさんの眼鏡が曇っているので御年80歳になるYさんが曇らなくなる方法をアドバイスをした。

　客Y「生卵の殻に残ったわずかな白身を、レンズの表と裏に薄く塗ったらエエねん。鍋の時に湯気を浴びても曇れへんで」
　客S「へえ、そうですか？いっぺんやってみるわ」
　客Y「視界がクッキリするで」
　私 「何でも、よう知ってはるね」
　客Y「年寄りに聞いた話やけどな」
　私 「Yさんが年寄りやん」
　客Y「あ、そうか。忘れてたわ」
　私 「仕方が無い。お年寄りやから」
　客Y「年寄り年寄りて、年寄り扱いせんといてんか」
　私 「おいくつですか？」
　客Y「80歳や」
　私 「俺よりもひと廻りも上やん。やっぱりお年寄りやで」

 

　一句：お年寄り　経験豊富　知恵豊富
　謎かけ：お年寄りとかけて、戯曲『かもめ』のロシアの作家と解く。どちらも(知恵豊富・チェーホフ)です

歯ぐき

　一品は鶏肉と大根などを煮込んだ煮物を出した。

　客T「この大根とカシワ、柔らかいな。よう、煮込んでるやん」
　私 「ママはお客さんの事を考えて一品を作ってるねん」
　客T「お客さんの事を考えて？」
　私 「そうや。年寄りの客が多いやろ。入れ歯の人でも食べやすい様に気を遣(ﾂｺ)うてるんや」
　客T「そう言うことか」
　私 「Tさんみたいに、歯ぐきで食べる人にも優しい一品や」
　客T「歯ぐきで食べるて、そんな年寄りと違うわ！」

 

　一句：丁寧に　歯ぐきも磨いて　歯は健康
　謎かけ：歯ぐきから血とかけて、公園と解く。どちらも(歯槽膿漏・シーソー乗ろう)かな

シスコ

　当店のカラオケ番付表には唄った人の名前と部屋の名前として好きな言葉や会社の名前を書いている。その番付表を見ながらD君が語り始めた。

　客D「Aさん、シスコかいな。俺、昔、働いてたで」
　私 「へえ、D君、シスコに働いてたんかいな。このY君もシスコやで」
　客D「ホンマやな、部屋の名前に書いてるなあ。俺は知らんけど、どんな人？」
　私 「男前やねんけど、ちょっとねちっこい人かな」
　客D「ねちっこいとは？」
　私 「いつも来たら最後まで粘るねん。シスコだけにシスコいねん」

 

　一句：シスコの名　目に留めOB　懐かしむ
　謎かけ：シスコとかけて、酒器と解く。どちらも(チョコ・猪口)もあります

稀勢の里が横綱昇進

　相撲協会は国技館で臨時理事会を開き、満場一致で、初場所で初優勝を果たした大関稀勢の里の横綱昇進を決めた。

　客K「稀勢の里、横綱になったなあ」
　私 「そうそう、岸の里と違うで」
　客K「それは西成区(大阪市)の地名や。そんなん、分かってるわ」
　私 「稀勢の里の萩原寛(ゆたか)だけに、横綱になれてゆかったね」
　客K「それ、よかったやろ」
　私 「稀勢の里、キセイノアト(帰省の後)、地元の人に大歓迎されるやろね」
　客K「日本出身力士の横綱は、1998年に昇進した3代目若乃花以来、19年ぶりやて」
　私 「ホンマ、長い道のりやっやわ。精進したから昇進したんやで」
　客K「これで大相撲の人気も上がるね。楽しみやわ」
　私 「Kさん、相撲は大好きか？」
　客K「そうやねん、三度のメシより好きやねん」
　私 「それやったら、相撲部屋の近所でスモウ」
　客K「それもエエなあ」
　私 「仲良しになったらちゃんこ鍋、食べられるかもしれんで」
　客K「ホンマやなあ」
　私 「ちゃんこをいただく時はチャンコして食べんなアカンで」
　客K「はい、はい。それはそうと稀勢の里、伝達式の口上で嚙んでたね」
　私 「稀勢、噛んじゃったやね」
　客K「ネコ、踏んじゃった、に掛けてるんかいな」
　私 「そうやけど、相撲取りだけに四股踏んじゃった、やね」
　客K「ホンマやね」

　一句：稀勢の里　苦労が実り　横綱に
　謎かけ：稀勢の里とかけて、都の西部と解く。どちらも(最強・西京)です

釣り

　M君は釣りが好きだ。

　客M「この間、御坊へ釣りに行ってきてん」
　私 「ゴボウ釣りてあるんか？」
　客M「野菜のゴボウと違う。和歌山の御坊や」
　客S「船釣りか？俺は船釣りはせーへんけど、釣りは好きやで」
　私 「岡釣りか？」
　客S「そんなん、せーへん。岸釣りや。今は寒いからせーへんけど、春になったらよう釣りに行くで」
　私 「俺は寒い冬につりをするで」
　客S「寒がりやのに冬に？」
　私 「そうや、12月のになったらするねん」
　客M「ひっとしたらクリスマス・ツリー？」
　私 「当たり！よう気が付いたなあ」
　客S「なんや、クリスマス・ツリーかいな」
　私 「あっそうや！俺、釣りはせーへんけど、用意はしてるで」
　客S「釣りをせーへんのに、何で釣りの用意をするねん」
　客M「あ、分かった。釣りは釣りでもお釣りやろ」
　私 「そうや、釣り銭を用意せーへんかったら、お勘定の時に困るやろ」
　客S「その釣りかいな。もう、えー加減にしーや！」

 

　一句：お魚を　買うより高つく　釣り下手は
　謎かけ：釣りとかけて、サイコロ賭博で偶数を選んだと解く。どちらも(釣果・丁か)が気になります

遊び人

　Tさんは酒はよく飲むしギャンブルが大好きで、その事を居合わせたK子さんに語った。

　客K「Tさんは遊び人やね」
　私 「それで、嫁さんにも逃げられてん」
　客T「それはだいぶ前の話や。余計なこと、言わんといてんか」
　客K「遊び人やから、女遊びもしてるんと違うの？」
　客T「そうや、飲む打つ買うや」
　私 「飲むは薬を飲む、打つは注射を打つ、買うは健康器具を買う、やろ」
　客T「そんな年寄りと違うわ！」
　私 「あ、そうか。飲むはヤクを飲む、打つはヤクを打つ、買うはヤクを買う」
　客T「人聞きの悪い事、言わんといてんか。そんなヤバい事はせーへんっちゅうねん！」
　私 「ほんだらTさんは女性にモテへんから飲む打つかくやろ」
　客K「飲む打つは分かるけど、かくて何？」
　私 「女性の方はアカンからHビデオ見て自分でシコシコするねん。それをかくて言うねん」
　客T「オナニーかいな」
　私 「そう、おなにー(女に)には分からん」
　客K「それぐらい分かるわよ」

 

　一句：遊び人　嫁に逃げられ　ツキ逃げて
　謎かけ：遊び人とかけて、フレンドと解く。どちらも(遊人・友人)である

種明かしシリーズ116 ハンカチの消失&出現

　第116回目のマジックは『ハンカチの消失&出現』です。裏表、何も無い赤いハンカチ、次に両方の手の平の中に何もない事を見せてから左手に赤いハンカチを突っ込みます。そして「フッ！」と息を吹きかけると消えてしまします。次におしぼりを裏表、見せてから魔法をかけて「フッ！」と息を吹きかけると先程の赤いハンカチが出てきます。

 

　Youtube⇒https://youtu.be/58rLYbAwehg

トランプ大統領

　ここ2週間ほど、客足が伸びている。

　客M「最近、店忙しいなあ」
　私 「トランプ大統領のお蔭かなあ」
　客M「何でや、大統領、今日なったばっかりやん」
　私 「あっ、そうやったなあ」
　客M「トランプが大統領になって、日本はどないなるんやろな」
　私 「ほんだらドナルド・トランプと違(ﾁｺﾞ)て、どーなる・トランプやなあ」
　客M「ホンマやなあ」
　私 「それはそうと、昨日、トランプの大統領就任式の演説見た？」

　客M「あ、俺は見てないわ」
　客K「マスターは日本人やのにアメリカの大統領就任演説を見たの？」
　私 「アフリカの何処かの大統領就任演説やったら見(ﾒ)えへんけど」
　客K「それは見たくても、テレビで(大統領就任演説を)放送してないやん」
　私 「そうやったな。日本のメディアが取り上げるという事はそれだけの価値があるからや」
　客K「マスターはどんな価値を見いだしたん？」
　私 「俺はいつか大統領になった時の参考にしよ、思てるねん」
　客K「大げさな。それに日本では大統領制度は無いよ」
　私 「俺、寝る時は抱き枕を抱いとうりょう」
　客K「ダジャレやん」
　私 「車の運転代行をしてもろたら、お金を払うやん」
　客K「それ、代行料。大統領と似ても似つかないやん」
　私 「アカンか。トランプでスランプにおちいるわ」

 

　一句：予想外　トランプマジックで　大統領？
　謎かけ：トランプ大統領とかけて、ひどく嫌がると解く。どちらも(移民・忌み) 嫌うでしょう