娘が小さい時に遊園地のお化け屋敷に行った。
父親は怖がる娘の手をとって「大丈夫、作りモンやから怖ない」と言い聞かせて中に入った。
恐る恐る真っ暗な闇の奥へ進む父娘、かたく握った娘の小さな手の平からは冷汗が滲み出るのが伝わってくる。
ガタン!物陰から真っ白なお化けが急に出てきた。
「キャーッ!」
思わず大声を上げて抱きついた。
父親が…
「お父さん、しっかりしてや!これ、おばけのQ太郎やん」
娘に逆にたしなめられた。
「あんた、大丈夫か?」
亭主の叫び声に驚いて、妻が声をかけてきた。
なんや、夢か…、と目を開いた。
「ギャーッ!」
す、すっぴんの嫁はんの顔が目の前に。
「あんた、私の顔を見てそれは無いやろ」
「いや、おばけ屋敷の夢を見てたから…」
「ここはおばけ屋敷と違うで」
一句:厚化粧 おばけ屋敷は わが家なり
※一部経験を題材にしたフィクションです
父親は怖がる娘の手をとって「大丈夫、作りモンやから怖ない」と言い聞かせて中に入った。
恐る恐る真っ暗な闇の奥へ進む父娘、かたく握った娘の小さな手の平からは冷汗が滲み出るのが伝わってくる。
ガタン!物陰から真っ白なお化けが急に出てきた。
「キャーッ!」
思わず大声を上げて抱きついた。
父親が…
「お父さん、しっかりしてや!これ、おばけのQ太郎やん」
娘に逆にたしなめられた。
「あんた、大丈夫か?」
亭主の叫び声に驚いて、妻が声をかけてきた。
なんや、夢か…、と目を開いた。
「ギャーッ!」
す、すっぴんの嫁はんの顔が目の前に。
「あんた、私の顔を見てそれは無いやろ」
「いや、おばけ屋敷の夢を見てたから…」
「ここはおばけ屋敷と違うで」
一句:厚化粧 おばけ屋敷は わが家なり
※一部経験を題材にしたフィクションです