英語な日々

京都在住の英語講師のと猫と英語と美味しいもののお話。
時々、脳動脈瘤のお話もね。

近くて遠い場所

2016-08-25 | 病気
今日は朝から仕事が積んでいた。
そりゃそうだ、夏休みの終盤〜新学期の始まりの時期なのだからね。
すべてのルーティンが少しずつ遅れてしまっている。

さっき、姑のお世話に行った時に、姑がつぶやいた。

うちの家をな、外から見てみたいねん。

え?
でも、おかあさん、今は夜中やし、外から見ても何にも見えませんよ。
明日の朝、明るい時に、下に降りて見てみましょうね。
(明日はデイサービスで、外に出かけられる。)


それで姑は納得した。


義理姉が言う。

さっきは、鴨川が流れるのを見てみたい、って言ってはったよ。
死ぬ前にもう一度見たいって。


胸がつまった。

姑の目にはどんな景色が写っているのだろう。

子供達と遊んだ河原?
おとうさんやおかあさんや、夭折した妹さんと遊んだ思い出?

けれど、おばあちゃんは、覚えていないのだ、前日に言ったことを。
それでも、毎日同じ言葉をくり返すのだ。



本当に行きたいのだろうな、鴨川の河原に。
近くて遠い場所。



(Internetより)

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6 コメント

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若輩オバさん (そらにゃん)
2016-08-25 08:51:03
写真は鴨川ですか?切なくなるくらい綺麗な、突き抜けるような景色ですね。
住み慣れた家を、愛した景色をもう一度見たい…お義母さまの胸の内は、きっとお義母さまだけにしかわからないことなんですね。私たちにもその時が来たら分かるのかな…。

畳の上で…。
最後は自宅で…。

まだまだ若輩者ではありますが、この頃は、若い頃はいまいちピンと来なかった、こんな言葉が少しずつ身近に感じられるようになった気がします。
お義母さまの心には、きっと豊かに彩られたアルバムがあるのでしょう。


話はガラリと変わりますが、昨日のテレビ、見ました!
元生徒さん、とても聡明そうな素敵な方ですね。
出演依頼は病院を通して来るのでしょうか?きっと「この人なら病院として恥ずかしくない先生だ」って基準で選ばれるのでしょうから、病院代表の意味合いもあるわけで、とても期待されている人材なんでしょうね。
ご指導されていた女医さんも、何て素敵!あんな風に柔らかく説明される方が、研修医さんも患者さんも看護師も、理解がし易いと思います。頑張ろうって気持ちも出てきますよね。女性だからこそ出来る良い面をギュッと凝縮したような先生でした。

医師って凄いですよね。何のアンチョコも無く、あれだけの知識を自分の引き出しに持っている。更に実践ではそれを活用しなければならない。勇気と責任を持った決断力も求められる。まさに日頃の努力と訓練が無ければ成り立たないお仕事。尊敬。

でもでも、本当に私を最後まで釘付けにしたのは、元生徒さんと女医さんのお肌の綺麗さ!もうね、ため息吐きながら見とれてましたよ。妬ましいとかじゃ無くて、ただただ輝くお肌をうっとりと見つめる私…絶賛オバ化中です。

今日はマカロニサラダの元気玉です。2L入るタッパー一杯に作っても、2日で消費されます。もっと有難がって食べてくれ〜!
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Unknown (くにちゃん)
2016-08-25 12:43:43
よく分かります
僕は、自身の死への恐怖が日々続くので
もう一度観ておきたい場所や
もう一度食べたい物を、よく考えます

亡き父に連れられて、子供の頃遊んだ公園、場所も解らずどうにもならないけど…
最後の家族そろって出掛けた旅先の風景
あかんわ〜
食べたい物が多過ぎて
書ききれへん(笑)
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そらにゃんさま (ポン吉)
2016-08-25 17:14:50
姑が、何かをもう一度見たい、と言う時、目の色がいつもと違うんです。私の向こう側を見ている、というか。きっと思い出の景色が写っているんだろうな、と思うんです。歳をとらないとわからないことって色々あるんですよね、若くないとわからないことも一杯ありますが。ww

昨日のテレビ、面白かったですね。進行役の女医さんが、若くて知的で、本当に素敵でした。研修医の女の子は、本当はもっと痩せているんです。テレビでは少し太く見える、というのは本当でした。ww

ところで、進行役の女医さん、本当に輝くお肌でしたね。子宮内膜症の解説より、どうやったらそのお肌を維持できるかを科学的に説明してほしかったです。ww
医師という仕事は、一生勉強だとよく言いますけれど、改めて、ほんとうだな、と実感しました。

マカロニサラダを2リットルタッパーに一杯!
それがあっという間になくなる!?凄い!
とってもおいしいんだろうな〜♪

こちらからは、キャベツときゅうりと錦糸卵と焼き豚とトマトの、正統派冷麺を、元気玉に乗せて送ります。辛子を乗せて、どうぞ〜
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くにちゃんさん (ポン吉)
2016-08-25 17:48:51
私も、亡き父に連れられて遊びに行った公園があります。夕方に、夕飯が出来るまでの間に、父と弟と3人で、車に乗って行った公園。思い出の中では、いつも黄昏です。あれは、どこだったんだろう。思い出の中にだけあるから美しい、ということもあるんでしょうけれど。

私が死ぬ前にしたいことは、満開の桜の下から、空を見上げること。くっ!ベタすぎ!ww
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Unknown (三毛とアメショーもどき)
2016-08-25 18:45:08
お母様が見たいと言ったその時に見せてあげられるのが一番なんですけど、なかなかそうはいかないですね。
欲求が分かっただけでも嬉しいです。
でも切ない気持ちになりがちかもしれませんね。

昨日番組観ました!
皆さん一生懸命考えて病名を絞り込んでいましたね。元生徒さんの活躍をポン吉さんは目を細めて見ていたのかな?
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三毛とアメショーもどきさま (ポン吉)
2016-08-25 23:15:49
姑が暮らしているのは三階で、しかも全く歩けないので、気楽に外に連れ出すことはできないのです。デイケアセンターに行く時も、とても近いセンターなので、ほんの2分で着いてしまい、景色を見ることも叶いません。
けれど、夜の窓から真っ暗な外を見ている姑の目は、何かをしっかり見ている感じなのです。どう言ったらいいんだろう?チコ吉の瞳孔の開ききったような大きく開いた瞳のよう?いつもの姑の目とは違うのです。不思議なことです。

昨日の番組は、眼を細めるというよりは、ヒヤヒヤしながら見ていました。ww もう私よりずっと大きくなったのにね。ww
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