雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

創作祭

2010年10月16日 | 楽しい学校生活
息子の通う特別支援学校では、毎年秋に「創作祭」が
開かれています。一昨年前には、まだ息子がこの学校に
通う可能性はなかったので、見に行きませんでした。
昨年は新型インフルの影響で部外者には非公開になって
しまったので、息子にとっても私にとっても
この「創作祭」がどんなものなのかは未知数でした。

ただ、2学期が始まってから、時間割の中に「創作祭の
練習」という言葉がどんどん増えていっているので、
中学校時代の体育大会や文化祭よろしく、学校全体で
かなり力を入れて準備しているのだなあ、と思ってはいました。

我が家のベランダからは中学校のグラウンドが見えるので、
子どもたちの練習の厳しさはよくわかりましたし、何より
中学時代の担任K先生の書いてくれる連絡帳は
「よくあの忙しい中でこんなに書く時間があるなあ」と
感心するほど、微にいり細にいり、まるで手に取るように
息子の様子が書いてあったので、

練習の仕上がり具合や息子の疲れ具合もなんとなく見当がつき、
それなりのフォローも出来たのですが、

特支に入ってからは連絡帳の内容も簡素化され、あとは
本人の言葉と顔色や行動から伺い知ることしかできません。
でも、予定変更や練習時間が多い割には、息子は
疲れた様子も見せず、相変わらず小学部のRくんと会えるのを
一番の楽しみに、るんるんと学校に登校していました。

そして、今日がその本番。
息子の出番は、高1クラス単独で
マイケル・ジャクソンの「スリラー」に
合わせての「ゾンビ・ダンス」と
高等部社会コース1年~3年生合同の組体操、
それに高等部全体での手話つき合唱。

まず、ぼろぼろの服を着てのゾンビ・ダンス。
息子は一番先に、ニコニコ顔で舞台に登場。
体を動かすのが苦手で、ダンスとかは嫌いなはずの
息子ですが、結構ノリノリで楽しそう。

続いて、組体操。レベルとしては去年の中3のときより
だいぶ低いですが、知的障害のある子ばかりなのに
合図に合わせてきびきびときれいに動けています。
特に、中学では明らかに「そこにいる」だけに終わっていた
息子が、ピラミッドの中段など、力もバランスも必要な
ポジションをきちんとこなしていることにびっくりしました。

高等部に上がってから、毎日体育で鍛えられた分、
体のコントロールの力も筋力もついたのでしょうか。

最後の手話つき合唱は「世界がひとつになるまで」。
動作模倣がうまくなく、息子には難しいだろうと
思っていた手話を、彼がクラスメートに遜色なく
こなしているのにもまたびっくり。

中学に比べて、学校での毎日の様子が見えにくい分、
成長がよくわかっていなかったのですが、
息子は飄々とした外見と穏やかな性格はそのままに
確実に成長し、学校で学びを得ている、と
安心できた一日でした。



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