雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

体育大会(その1)

2007年09月15日 | 楽しい学校生活
今日はいよいよ体育大会の本番。

昨年まで在籍していたM小は障碍児教育センター校ということで
障碍児学級に在籍しているちびくまには常にマンツーマンで
介助の先生が(べったりではないけれど、いつも見守っていてくれて
何かのときにはすぐに駆けつけられる距離で)ついてくれていましたし、

障碍のある子の運動会への参加の仕方などにも長年積み上げた
伝統やノウハウがあり、親としては全く心配なく安穏と見ていられたのですが

今年は普通の中学校で、しかも小規模校なので先生の絶対数が少なく、
ちびくまが出る競技本番以外の時に彼専属でついてくれる
先生を確保する余裕がありません。入場行進からラジオ体操への隊形移動、
生徒観覧席への着席、交流級に混じっての応援、自分の出番のときの
入場門への移動、退場後の着席、それにどういうタイミングで
水分を補給し、トイレにいくかまで、全てをちびくま自身が判断して
動かなければならないことになります。

しかも、全校生徒の数が比較的少なく(各学年3クラス程度)、
練習期間が短いため、種目はそのほとんどが純粋に記録や
点数を競う、競争種目。運動がもっとも苦手な分野である
ちびくまにとってはとてもハードな行事になりそうです。

それで、既に1学期の転地学習が終わった頃から、障担K先生は
この体育大会を次のターゲットにして、「ちびくまなりの
達成感のある参加」の仕方をあれこれと模索し初めて
くれていました。

2学期になり、1学期の転地学習と同じように、ちびくまは
既成のプログラムから、ワードを使って、自分のいるべき席や
動き方、移動の仕方までを追記した、「自分専用のプログラム」を
K先生と対話しながら「作業学習」として作り上げました。

そして、競技の練習が始まるなかで、K先生が本人を観察してくれて
わかったことは、

1.入場行進や応援合戦、ラジオ体操などは小学校時代の
  経験もあり、単独参加でも無問題。移動等も本人が
  周りをよく見ているし、交流級の生徒も誘導や声かけを
  して助けてくれているので大丈夫。

2.リレーなど、選抜選手だけが出る競技は応援のみで
  周りの子どもの大声が少し辛いかもしれないがそれ以外は無問題。

3.全員参加のクラス対抗競技はムカデ競争と大縄とびだが、
  どちらも「気持ちはあるけど、体はついてこない」(一生懸命
  参加しようとしているが、皆にあわせて  走ったり跳んだり
  することは無理)状態。しかも、失敗すれば落ち込んでしまい、
  彼の性格を考えると交流クラスへの参加に今後悪影響が出るかも。

そこで、クラス対抗競技への参加の仕方だけ、K先生と交流担の
S先生が話しあって、「クラスと一緒には出るが、内容は全く
一緒のことをしなくてもいい」特例を設けてもらうことになりました。




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