雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

ことばの成長と班がえ

2008年01月10日 | 楽しい学校生活
息子の使う表現の幅は、なぜかいつも長期休暇明けに
ぐっと伸びるような気がします。

家での生活でのびのびとする分、そうなるのか、
しばらくぶりに触れる学校での刺激が新鮮でそうなるのか、
その辺はわからないのですが、

長期の休みの後には、必ずと言っていいほど、連絡帳に
「また一段と言葉が増えましたね」と書かれてきます。

今は普段の生活での意志伝達は音声言語だけですから、
小学校に入学するときには自発言語はほとんど1語文だけで
その日に学校でしゃべった言葉を連絡帳に書ききれるほど
限られていた、という話をすると

今の担任のK先生には
「なんか想像つかないですよね~」と言われてしまいます。
あの当時は母親の私ですら、いつか息子と会話が出来る日が来るなんて
思っていなかったのですから、まあ当然と言えば当然なのですが。

さて、3学期になり、息子のクラスでも班変えがありました。
息子の通うF中学では、クラスを班分けしていて、普段の生活でも、
行事のときも、校外に出るときも、全て班行動が基本になっています。

1学期には2泊3日の転地学習で、
2学期には様々な行事を通じて、息子は班の仲間に随分いろいろと
助けてもらい、2学期末の個人懇談では
「班のメンバー、特に女子は『自分を助けてくれる人』と感じて
 いるみたいで、随分頼りにしているようです。
 女子のほうでも、『ちびくまくんってかわいい』『ちびくまくんは
 やさしい。また同じ班になりたい』って言ってるんですよ」
と交流級の先生から聞かされて、ほっこりしていたのですが

また新しくなったメンバーとはうまくやっていけてるのか、
ちょっと心配ではありました。
それで、今日、帰宅後PCで遊んでいる息子に、なんとなく
「ねえ、ちびくまくん、新しい班はどう?」と訊いてみました。
こんな抽象的な質問をしても、たぶん「わからない」
「しらない」という答が返ってくるのもわかってはいたのですが。

ところが、息子はPCのモニターを見つめたまま、何でもないように
「うん、みんなやさしくしてくれるよ」と答えたので
私の方がびっくり。

「やさしくしてくれる」の意味を彼が本当にわかって使っているのか
どうかは定かではありませんが
少なくとも新しい班も彼にとっては居心地の悪いところでは
ないらしいことが感じられてほっとしたのでした。