雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

初心忘るるべからず(その1)

2007年09月11日 | 「発達障碍」を見つめる眼
いよいよ体育大会が目前に迫り、ちびくまの通うF中では
昨日から練習のための特別時間割が始まりました。
つまり、通常50分の授業が45分に短縮され、規定の時間割が
終わった後に、特別の学年練習、クラス練習の時間が
とられるようになったのです。

いつもの生活リズムが大きく変わった初日の昨日、少し
疲れた表情で帰宅した息子は、それでも私の顔を見るなり
「学校でりんごちゃんの絵をかいたよ」とにっこりしました。
「ああ、良かった、やっぱり小学校で運動会の練習とはどういうものか
 わかっているから混乱はしなかったんだな」
と安心したのもつかの間。

制服をその場に脱ぎ捨てたままでごろんと横になったかと
思うと、みるみるうちに半泣きの顔になって
「ぼくはもう学校に行かないほうがいい」
「やっぱりお家にいたほうがいい」とぐずぐず言い始め、
そのままスイッチが切れたように泣き寝入り(?)してしまいました。

ちびくまがこういう行動をとるのは、たいてい学校で
なにか混乱するようなことがあったときです。
さすがに本人にもプライドがあって、その場では
先生や他のお子さんたちの手前、パニックを起こさずに
耐えているのですが、それが家で一気に噴出する感じ。

もちろん、根がおとなしい性質なので、大きく荒れることは
ないのですが、その分、本人の心身にとっては却って
負担が大きいのかもしれません。ひどいときには嘔吐や
発熱という形になりますが、それほどでもないときには
こうして突然爆睡してしまうこともよくあります。

究極のストレス解消、あるいは外界をシャットダウンする
手段なのかもしれません。

おそらく学校で何かあったのだろうと当たりをつけた私は
今朝の連絡帳に「最初は機嫌が良かったけれど、だんだん
ぐずぐずと機嫌が悪くなり、そのまま眠ってしまったこと」だけを書き、
「練習で疲れたのでしょうか」と書き添えました。

先生によってはこうしたニュートラルな「報告」でさえ
「苦情」と解釈して身構えてしまったり、「自分がどんなに
学校で誠意をもって対処しているか、なぜその点を評価して
もらえないのか」といった自己保身的な弁明に走ってしまう方もいて
大変やっかいなのですが

幸い息子の担任K先生はこうした報告は「情報の共有」と捉えて
くれる人なので、すぐに「昨日の何が原因だったのか」を振り返って
考えてくれたらしく、朝一番で電話がかかってきました。