雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

夏休みの宿題(その3)

2007年08月15日 | 「発達障碍」を見つめる眼
ところが。
私の心配をよそに、ちびくま、なんと今日に至るまで
1日も欠かさず、1日4枚の課題を仕上げています。
タイムの方も少しずつですが上がってきていて、
特に割り算は7月の終わりには10分以上かかっていた
同じ問題を5分台で仕上げられるようになりました。
(まあ、彼の記憶力をもってすれば、単に答えを全部
 覚えただけかもしれませんが(^^ゞ)

そして、1日分の課題を仕上げるとシールを貼って
「お母さん、できました~」と宣言して
とても満足そうなのです。

そんな息子を見ていて、ふと思いました。
「夏休みだから、特別な課題を」「夏休みだから、普段は
やれないことを」と思うのは非自閉の子を基準にした発想で、
「一日を過ごす場所、時間の過ごし方」自体が
既に「いつもと違う、特別なパターン」だらけになっている夏休み、
「学期中にやっているのと全く同じ」課題学習があることが
本人にとっては安定をもたらすパターンで、そのことが
本人のモチベーションにつながっているのではないだろうか、と。

だから、自閉っ子に「夏休みの宿題」をやってもらおうと思ったら
その内容は学期中にしっかり導入して習慣づけておいて、
本人が1人で自信を持って、あるいは家族の最低限の介入でもって
達成可能な課題にしておかなければ、

「宿題なんて無理矢理やらせることじゃないわ~」とあぐらを
かいてしまえる私のような「いいかげんな親」ででもない限り、
本人にとっても家族にとっても
「自分たちの創意工夫のみで新しい課題に取り組む」ことを
強要される、辛いものになるのではないか、とも。