雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

タバコが嫌い。

2007年02月14日 | 入院生活
実は私、タバコの匂いが大嫌いなのです。
あの匂いをかぐと吐き気がするので、喫煙可の飲食店なんか
絶対入りたくないし、スモーカーの人は体臭もタバコ臭なので、
エレベーターには一緒に乗りたくないし、出来れば同じ空間、
同じ部屋にいることさえご遠慮申し上げたい程です。

とは言え、私が独身だった頃は今のように嫌煙・分煙を
声高に言える雰囲気もなく、泣く泣く紫煙もうもうと舞う
事務所でじっと堪えながら仕事をしてたものでした。

そんな私が結婚相手に求めた「絶対にこれだけは譲れない
条件」は「タバコを吸わないこと」。

幸いうちの夫は(他の条件はともかく)そこだけはクリアして
いるばかりかその嫌煙度も私以上で、アメリカという国には
好きになれないところが沢山あるが、「タバコを吸う人」は
「昼間から酒を飲まずにはいられない人」同様に見られる
スモーカーへの目の冷たさは見習うべきだと豪語するくらい
ですから、(他のことはともかく)我が家でタバコのことが
ケンカの種になったことは一度もありません。

加えて最近は健康増進法(でしたっけ)のおかげで日本でも
公共の場は殆ど全面禁煙になり、すごぶる快適に毎日を
過ごしておりました。

ところが、入院生活を送るようになって、思いもよらず
タバコに苦しめられる日々となったのです。

2週間前に個室から私の向かいのベッドに移ってきたおばさま。
2週間の検査入院のはずが思わぬ合併症が見つかったりで
入院が1か月を越えました。
既に定年を迎えたご主人は、毎日かいがいしく洗濯物や
おやつを持って病室に現れ、ひとしきり話し込んでいかれます。

が。このご主人、むちゃくちゃタバコ臭いのです。
病室の入口に彼が来たことがニオイで判るほどですから、
向かいの奥さんの所にいる間、病室にはなんとも強烈な
タバコ臭が漂います。
私個人としてはとても許容出来るような臭さではないの
ですが、勿論病室内でタバコを吸っているわけではないので、
苦情を言うわけにもいかず、仕方なしに彼が来るとそそくさと
病室を出て避難し、彼が帰ってくれるのを待つしかないのです。
当のおばさまは、夫婦の会話が筒抜けになることに私が
気を遣っているのだと解釈している
様子で「居てくれて全然構わないのよ~」と鷹揚に笑って
くれるのですが、「そうじゃなくて、あんたの旦那が臭くて
我慢出来ないの!」と言えたらどんなにいいだろう、と
ひたすら彼女の早い退院を待ち望む私がいます。

自閉っ子にはニオイに敏感な子も多いですが、彼らはもっと
色々な場面で理不尽な我慢を強いられているのかもしれない
なあ、と、ちょっぴり彼らの苦労がわかったような気がする
今日この頃なのです。