雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

退院(1)

2006年11月07日 | 入院生活
入院8日目の10月10日の朝になりました。
朝、蒸しタオルを持ってきた看護師さんが、
「さあ、今日退院ね。午前中に検査して終わりだそうだから」
もう検温用の体温計も渡されません。

脚の回復が悪いので、入院を延長されるのではないかと
心配していましたが、どうやら大丈夫そうです。

朝ごはんが終わると、自分でお湯を汲みに行って、
検査と診察に備えて体を拭き、パジャマも着替えて
準備万端。
母も朝一番で病院に来てくれました。
2人で退院用に荷物をまとめます。あとは、今着ている
パジャマとスリッパを入れれば良いだけになりました。

ところが。
待てど暮らせど、検査室へのお呼びがかかりません。
「遅いなあ。まさか忘れられてるわけじゃないよねえ」
あれよあれよと言う間に時間が経ち、ついに
昼ごはんが運ばれて来ました。

「なんだ、朝一から準備して待ってたのに~、午後になったんなら
 そう言ってくれればいいじゃん」
と言いながら、お昼ごはんに箸をつけた途端、
「検査室に来てくださいだって~」
と呼びに来る助手さん。

「え゛」と固まる私の顔を見て、
「あ、今お昼食べかけなのね、じゃあ少し待ってもらおうか?」
「いいんですか?」
「うん。あとどれぐらい待ってもらったらいい?」
「じゃあ、15分で食べますう」

大急ぎで昼食をかき込もうとしているところへ、
今度は主治医F先生がやって来ます。
「検査の準備できたらしいよ。あれ、ごはん食べてるの?」
「すみません、もう食べ始めてたので、終わるまで
 待ってくださるそうです」
「あ、そう?でも、遅くなったね。時間、大丈夫?」
「いざとなったら母に先に帰ってもらいますので大丈夫です」
「そりゃいい。じゃあ、今日は午後に副院長の回診もあるから
 それが終わってから帰ったらいいよ」
「はい、わかりました」