雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

自閉症スペクトラム学会研究大会(4)

2006年08月22日 | 「発達障碍」を見つめる眼
さて、翌日私は朝7時に目を覚ましました。
朝一にネットを覗いてみると、仲間はすでに5時ごろから起き出して
活動を始めています。

着替えを洗面を済まして、近くのファーストフードショップに
朝ごはんを食べに出かけると、まつこさんと出会いました。

そういえば私たち、これまで一度も
「同じ飛行機に乗ろう」「一緒に新幹線に乗ろう」と相談したことが
ないし(でも同じ時間帯になったときは隣同士の席に変更したりする)
「節約のため一緒にツインに泊まろう」という話が出たことがないし
(でもホテルは同じところに泊まる)
「朝ごはんを一緒に食べよう」「お弁当を一緒に買いに行こう」と
いう相談をしたことがないし(でも学会会場へは一緒に行く)
学会の会場でもそれぞれが聞きたい演題のところへ勝手に行くし
(でも昼食とか帰るときとかはなんとなく集まっている)

自閉症支援についての考え方は限りなく似通った「同志」だし
ネット上とはいえ7年間毎日のようにやりとりしてきた友達なのだけれど
根っこのところはつながりつつも、あとは「自分の領域」を
しっかり持ち、しっかり考え、しっかり行動している

そういう人たちだからこそ、人間関係の難しい私が
程よい距離感を保ちつつ付き合い続けてこれたのだろうなあ、と
思いました。

さて、それぞれに朝食を食べた後、チェックアウトを済ませて
ロビーに集合。西武新宿線の中井駅で降りて目白大学に向かって
歩き始めた途端に、地下鉄大江戸線で来たひいろさんとばったり。
「私たちって、やっぱりお互いに呼び合うのねえ~」などと
冗談を飛ばしつつ、会場に向かいます。

すると、後ろから「おはようございます~」と見知らぬ女性に声を
かけられました。
なんと昨日の私たちのシンポを聞きに来てくださったのだということでした。
「とても良かった」「NO TEACHERの話は、学生にも聞かせたかった」と
感想を聞かせていただいて、名刺をいただいて
「私、ちょっと急ぎますので」と先に行かれたのですが

頂いた名刺をじっくり見てびっくり。この学会でも運営に関する仕事を
分担しておられる、教員養成系大学の先生だったのでした。

無冠の保護者である私たちが、専門家の集まる学会で自主シンポを
開くなんて、無謀かなあと思ったことは何度もあったけれど、
こうしてきちんと私たちの思いを受け止め、考えてくれる専門家の
先生はやっぱりいるんだなあ、と、みんなでしみじみ。

やっぱり、今年も出てきてよかったねえ、と言い合ったのでした。