雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

仲良し

2006年01月27日 | adorably autistic
ちびくまは、小学校に入ってから、毎年「いちばん好きなお友達」が
クラスにいました。

1年生のときは、同じ障級の4年生のおねえちゃん。
2年生のときは、交流級の女の子、Mちゃん。
3年生のときは、やはり交流級の女の子、Sちゃん。

4年生になったおととしの春、同じ障級に入ってきた
1年生の可愛い男の子、Tくんが大好きになりました。

教室から外へ出るときは、どこへいくにも、
「ちびくまくんがつれていってあげる」と言って
Tくんにさっと手を差し出し、手をつないでいこうとします。
帰りのバスに乗るときも、Tくんと手をつないで
Tくんのバスまで連れて行き、Tくんが乗り込んだのを
確かめてから自分のバスに乗ります。
運動の好きなTくんに誘われると、苦手なボール遊びにだって
ちゃんとつきあいます。
もちろん、障級の遠足の時には、バスの中では
Tくんと並んですわり、カメラを持った先生には
ツーショットの写真をとってもらっています。
人懐っこいTくんは、ちびくまがそうやって
自分にかまうのを喜んでくれるので、2人はとても
仲良しになりました。
それまで毎年代わっていた「仲良し」でしたが、
「Tくんが一番好き」は、5年生の今も続いています。

さて。今日、感覚統合訓練のために療育センターに行くと
駐車場に入るなり、ちびくまが嬉しそうに
「おかあさん、だれがきてる?」

大好きなTくんのお母さんの車がとまっていたのです。
ちびくまはあわててセンターに入っていくと、
「どこかな~、どこかな~」と言いながら
教室を順番に隙間からそーっと覗いていきます。
やがて消去法で一番奥の部屋らしいと気が付いたようで、
その部屋の前で、ニコニコして待っていました。

しばらくして、Tくんがお母さんと一緒に出てくると、
ちびくまは嬉しくてたまりません。
Tくんはちびくまより気になっているものが他に
あったらしくて、ちびくまの前を素通りして
他の教室に入ってしまったのですが、
おとなしい性分のちびくまはそれを止めたり
追いかけたり、ということがあまりできません。
Tくんの後をニコニコしながら付いていき、
その教室の外からやはりニコニコ笑ってじっとTくんを見つめています。
Tくんが遊んでいるのを見ているだけでも嬉しい、という様子。

息子のその姿を見て、ちびくま担当のOTの先生は
「まるで片思いの相手を隠れてこっそり見ているみたい~」と
大うけしていました。

Tくんも学校以外の場所でちびくまに会ったので
ちょっとびっくりしていたみたいですが
帰るときには自分から手を出してちびくまと手を
つないでくれたので、ちびくまは溶けそうな笑顔になっていました。

その日の帰り、ちびくまは車のなかで何度も
「おかあさん、きょうは、Tちゃんにあえてよかったね~
本当に嬉しかったようです。


「ひとつ間違うとストーカーみたいだな~」とは思いつつ、
Tくんに会えただけでウキウキ嬉しそうな息子に
なんだかほっこりしてしまったのでした。