気まぐれ日記帳

思いつくまま・・・

Stages

2010年03月20日 | 音楽
Halie Lorenの新譜「Stages」が届きました。

HMVのコピーは、「心をわしづかみ中のハリーが早くも!

昨年末にブレイクし、輸入オンリーでマイナーレーベルということもあって、旧譜も含めてずっと入荷待ち状態となっています。
小さな会場で歌っていた彼女の周囲は動き出しているんじゃないでしょうか・・・
このアルバムも受賞する前の録音で、スタジオライブのようなすっきりした録音で、舞台の上をそのままもってきましたという感じの録音で、すごく身近に感じることができます。

全部で13曲、うち彼女のオリジナルが4曲、スタンダードを中心にU2やメロディがルドーなどの新しいナンバーも取り上げて、トランペット、ピアノ、ベース、ドラムというジャズコンボをバックに歌います。

彼女はジャズ・ベースのシンガーソングライターという雰囲気で、ジャズ特有の表情豊かなボーカルスタイルですが、激ウマだけど若さというか可愛げが感じられて構えなくても聞けます。
彼女のオリジナルは、思い入れたっぷりに歌える起伏に富んだメロディーを持っています。
ポップな作りですんなり入ってきますので、心をわしづかみというのは、どちらかというとオリジナルの曲だと思います。

どの曲も彼女のボーカルの魅力が堪能できますが、
U2の大ヒット曲をジャズとして見事にアレンジした
I Still Haven't Found What I'm Looking For(U2)
キャロル・キングやローラ・ニーロにつながるセルフポートレート的な
Free to be Loved by Me(Haile)
ジャニス・ジョップリンの「ベンツが欲しい」を思わせるボーカル一本の
High Heel Blues
の3曲が、アルバムの価値を高めています。

このアルバムまでが、注目されるきっかけになった受賞までに録音されたものとなります。
インディーズっぽいシンプルな良さがありますし、構えずに聞けます。
アルバムが売れれば、ブルーノートにも来てくれるんじゃないかなと思います。
そういう下心がありますので、ご協力よろしくお願いします

本音は、ラップやダンス音楽のような商業ベース(悪く言うと使い捨て)の音楽が主流になっている洋楽チャートを引き戻せるぐらいビッグになって欲しいと思うのですが・・・

「歌の上手い美人がジャズを歌う、それだけで素晴らしい!」というジャズ喫茶オーナーの名言がありますが、次作は注目され始めて周囲が大きく動きつつある彼女の全作オリジナルになるとのこと。
どう変わっていくのか楽しみです。
コメント
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