気まぐれ日記帳

思いつくまま・・・

Musician's musician

2005年11月04日 | 音楽
リスナーのための演奏者じゃなくて、演奏家のための演奏者ってことだそうです。

ジャズだとセロニアス・モンク(P)がそうなんじゃないかと思います。
お世辞にも上手だとはいえないし、ムラがあるピアノ。
独奏性と、思いつきが混じり込んだ、とらえどころのない音楽性・・・

ところが誰かにかみ砕かれて、新しい息吹を与えられると、その音楽は一変してしまいます。
例えばマイルス・デイビスやジュリー・ロンドンでも有名な「Round Midnight」・・・
モンクとは全然違う雰囲気ですが、なんとも魅力的に生まれ変わってます。

アストラル・ピアソラもそうでしょう。
ヨーヨーマのリベル・タンゴで有名になりましたが、その音楽自体はかなり前衛的です。
激安ボックスが発売されてますが、衝動買いした人の感想をみると、あまり芳しくありません。
知っている人なら、「そういう音楽だもん、何言ってるの?」でしょうけど。

演奏者は素材やインスピレーションを求めてます。
演奏によって違う魅力を見せる音楽とういか素材は魅力的です。
その見極めなしに、有名だからって買ってしまうと、痛い目にあいます。

「有名盤かならずしも名盤とは限らず」という言葉もありますが、「Musician's musician」は要注意ですね。
他人によってかみ砕かれていた方がいい場合が多々ありますから・・・
コメント
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