おうちBAR開店

本格的なパーティー料理から手抜きお手軽料理まで、私のキッチンから発信します。毎日の出来事を含めて楽しくご紹介。

胡蝶庵 仙波

2014年06月05日 | 蕎麦

何年かぶりに蝴蝶庵 仙波さんを訪ねました。
前回は閉店間際にお邪魔して
手碾き蕎麦が品切れだったので
今回は満を持して開店前に到着。
でも、すでに3組ぐらい先客がありました。
皆さん気合いが入ってますね。私もだけど。




お品書き

手碾き蕎麦は単品一枚だけのオーダーは不可。
ざる蕎麦を一枚頼んだおかわりとしていただけます。
それぐらいハードルを高くしないと
割に合わない労力なんでしょうね。
だからといってお値段倍にはできないし…
手碾きのご苦労はいろいろな方から伺っているので
お値段が高かったり条件があっても
文句は言えません。







赴きある設えに心が鎮まります。
そうそう、こちらは十才以下のお子さま入店不可。
大人がゆったりと愉しめる空間を演出されているよう。
ですが前回は接客応対に
?マークがいっぱいつきましたが^^;




ざる蕎麦



こちらは碾きぐるみ機械自家製粉。
十割細打ちの蕎麦には無数の星。
顔へ近づけるとぷぅんと蕎麦の香り。
噛み締めると甘く濃く主張する穀物の味わい。
この時期にこのレベルは凄いわ。




蕎麦汁

鰹の節の香味が全面に現れ
質の良い醤油がキリッと引き締めています。
甘さや昆布の野暮ったさはありません。
とても綺麗な作りです。




薬味

薬味の仕事ぶりも美しい。




手碾き蕎麦

お待ちかねの手碾き蕎麦です。
ご主人が石臼を使って手で碾いています。
蕎麦の実を入れる配分や
碾くスピードなど
毎日様子を見て調整されているのでしょう。




これ以上無い粗挽きに見えますが
いただくとイガっぽさは全くありません。
これだけ太いので茹でと引き上げのタイミング
とても難しいと思いますが
芯も無く全身しなやかな筋肉質。
歯でグッと断つと香りのカプセルが弾け
香ばしさが鼻孔を満たします。
味わいも噛み締めるごとに膨らみ
心地よい余韻を残してくれる。
嗚呼、美味しい。



蕎麦湯

白濁した別立てバージョンですが
重すぎず蕎麦汁の味を引き立てます。


洗練と野趣、
両面の表情を持つお蕎麦です。
遠くてなかなか再訪できませんでしたが
高速代をお支払いしても
来る価値のあるお蕎麦屋さんですね。
今回の接客は…
可も無く不可も無くでした(笑)


ご馳走様でした!



胡蝶庵 仙波
岐阜市日光町三丁目26番地
TEL.058-232-6776
11:00~15:00(15:00以降は予約制)
月曜定休