おうちBAR開店

本格的なパーティー料理から手抜きお手軽料理まで、私のキッチンから発信します。毎日の出来事を含めて楽しくご紹介。

Le Plat de Mon Anniversaire

2012年10月23日 | フレンチ
こういうのを自作自演と言うのでしょうか…
誕生日当日、自分で料理を作ることが多いです。
その日の気分で好きなものを作って食べられるので
楽しくて美味しいし、いいんですけどね^^


ということで昨日はフレンチな気分に。
前日まで忙しかったので
下ごしらえの類いは一切していません。
なので夕方に御用達スーパーをプラプラ歩きながら
メニューと作業行程を同時進行で考えました。




海老と蕪のビスク

天然の有頭海老が半額でした(笑)
そして蕪が6玉98円でした(笑)
スペシャルじゃない材料を
何とかバースデイ仕様にせんと
前菜とスープを兼ねた一皿に。

蕪はベルギーエシャロットと共にバターで炒め
大分前にとっておいた鶏のフォンでクツクツ煮ます。
軟らかくなったらミキサーでガーッ。

海老は身と殻に分けて背わたを取ります。
殻は菜種油でこんがりと炒め臭みを取ります。
そこへ白ワインを注いで飾りになる頭と尻尾以外
ギュッギュッと押してエキスを抽出。
ある程度煮詰めたら漉して蕪のポタージュへ投入。
生クリームと塩、カイエンヌペッパーで調味し
塩してサッと炒めた海老の身を入れて
火を入れすぎない程度に温めて出来上がり。
飾りの頭と尻尾を添えてサーブしましょう。

あ、飾りの頭からもちろん味噌はほじくり出してますよ。
余すところなくエキス分を抽出するのがミソ(味噌かぶりw)。
塩と生クリームだけでは味がボケるので
カイエンヌペッパーを入れてますが
ナツメグなどでもいいと思います。





秋刀魚とコリアンダーポテトのシャトー仕立て
落ち葉に見立てた茸のソテーを添えて

秋刀魚は三枚おろしにして腹骨と血合い骨をとり
塩してしばらく置いておきます。

でんぷん質の多いジャガ芋は皮付きのまま茹で
スッと竹串が通るようになったらそのまま放置し
お湯の温度がお風呂程度になったら皮をむいて乾かします。
少量の牛乳を加えてマッシュして滑らかにし
アンチョビが漬かっていたオイルと
ベランダからむしり取ったコリアンダーの葉を刻んで入れ
味を見て塩胡椒で調味。
何故アンチョビのオイルかと言うと…
アンチョビは食べちゃってオイルしか残ってなかったから(笑)
余り物の有効活用です^^

セルクル型の内側にオイルを塗り
ニンニクの断面を擦り付けて香りを移します。
そこへ皮が外になるように秋刀魚を沿わせ
真ん中にジャガ芋のフィリングをギュッギュ。
あとは250度に温めたオーブンで13分焼けば出来上がり。

半額以下だった大黒シメジ(笑)と
原木生椎茸はニンニクオイルでじっくり炒め
水分を抜きながら旨味を凝縮。
塩とブラックペッパーで調味し
シャトーのまわりにパラパラと散らし
最後に酢橘を全体に搾っていただきます。





相性のいい素材同士だから間違いないですよ。
セルクルが無い場合は秋刀魚でフィリングを巻いて
爪楊枝で留めて焼いてもいいと思います。
フィリングの量は少なめになっちゃいますけどね。





鴨のロティ サボイキャベツのブランシール添え

鴨ロースが2割引でした(笑)
サボイキャベツが1/4で40円でした(笑)
鴨は半額が望ましいですが
お誕生日なので2割でもいいか、とカゴへ。
定価で買ったこと無いかも^^;

鴨は皮目に切れ込みを入れて塩を擦り付け
常温で塩が馴染むまで放置しておきます。
あとは弱火で温めたフライパンで焼いては休ませ
最後は蓋をして血が安定するまで放置。

ソースはフライパンの余分な脂をデグレッセし、
フォンドヴォーを注いでデグラッセ。
バルサミコを加えて煮詰めて塩で調味すればできあがり。
フランス料理用語を多用してしまった^^;

※デグレッセ=余分な脂を拭うなどして取り去ること。
※デグラッセ=液体などを加えてフライパンにこびりついた旨味を浮き上がらせること。


サボイキャベツは鶏のフォンで茹で
塩で味付けしてあるだけです。
若干鮮度が落ちていても美味しく頂けます。




今回の火入れはなかなかでした。
ロティはお肉の温度や大きさ
そして気温によって左右されます。
上手くいったりいかなかったり…
一喜一憂で難しいけれど
成功したときの喜びはひとしお!
全体に満遍なく熱が伝わっていて
なおかつ、通り過ぎず絶妙でした。
自画自賛し過ぎ。イヤなやつ。。。
だってだれも褒めてくれないんだもん(涙)



オープニングはカヴァのハーフボトルをぐびぐび。




タウレーロのサンジョベーゼ

常備しているデイリーワイン。
作りながら白ワインをガブガブ飲み
お肉に到達する頃にはいい気分に。
スペシャルなワインを開けても
間違いなく感動半減しちゃうはず。
もったいないオバケが出るからいいんです^^;




シニフィアン・シニフィエのスペシャルパン

干し柿をたっぷり巻き込んだ限定パン。
以前食べたときに感動したパンです。
先日訪れたら再会してしまったので即買い!
やっぱり美味しい。センスがずば抜けている。
食べるのが勿体ないと言いつつ
あっという間に平らげてしまいました。




ヴィロンのレトロドール・トルナード

定番のバゲット・レトロドールをねじって仕上げたもの。
先日訪れたら定番が売り切れていたので。
トルナード、モッチリしていて美味しい。
こっち本命で買うのもアリですね。



外食するのも楽しくて美味しいけれど
自分勝手に作って自画自賛するのもオツなもの。
半額や割引素材をいかに美味しくするか…
色々と策略を練ることから始まる料理は
私にとってストレス発散法でもあり
頭の体操でもあります。
ボケ防止に料理はいいって言いますしね。
まだそんな心配したくないけれど^^;

○○歳になった今年も
料理とお酒を探求する日々を送り続けます。
その為にも健康を維持しなくては。。。
今日こそジムへ行こう!


~☆~☆~ Fin ~☆~☆~