陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

小島政二郎「天下一品」―食いしん坊の記録―を読む

2008-01-03 13:27:12 | 読書・映画・音楽
 文筆家は一般に短命だ。時間を忘れて頭脳を絞り抜き、愛煙と共に創作に打ち込むから生活が不規則になる。眠気覚ましにコーヒーをがぶ飲みするので、胃が悲鳴を上げる。それに付き合いの広い作家は美食を楽しむ機会に恵まれるし、梯子酒の場合も多いだろうから肝臓が大いに傷む。70歳を過ぎて、なお健筆を振るう作家は少ない。  その中でも、小島政二郎氏(東京出身、1894-1994)は100歳まで生きた長命の大衆作 . . . 本文を読む
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