ヨーロッパモビリティウィーク&カーフリーデー最新情報

カーフリーデージャパンによるカーフリーデーに関わる最新の動きの紹介

EMW&CFD2013 視察報告(国内編(関西・四国・沖縄))

2013年09月27日 15時06分12秒 | ●2013年開催にむけての情報




毎年、9/16から9/22の一週間、世界的に行なわれている「モビリティウィーク&カーフリーデー(EMW&CFD)」。

今年は、世界1880都市以上で実施されました。(後日参加都市数が決定されます。例年通り2000都市以上が見込まれています。)

事務局の一般社団法人カーフリーデージャパンでは、今年、国内外のカーフリーデーの視察を行いました。

今回は、国内(関西・四国・沖縄)のカーフリーデーの報告になります。

カーフリーデージャパンでは、今年、9月16日に、カーフリーデー高松にお邪魔しました。

高松では、この数年、カーフリーエリアを、菊池寛通りと美術館通りの2本創出するなど、市民に開放された道路空間が提供されています。この日は、ことでん・ことでんバス、レンタサイクルなど公共交通・自転車利用者に対して、無料券プレゼントやキャッシュバックなどのサービスが提供され、クルマに頼らない交通行動を促しています。当日は、晴天に恵まれ、あふれるばかりの人々で会場は埋め尽くされました。商店街とのタイアップも功を奏し、市民に浸透している様子が見れました。


高松カーフリーデー/自転車安全啓発ブースの様子


9月22日には、那覇モビリティウィーク&カーフリーデーにお邪魔しました。

那覇では、今年も、例年通り、モビリティウィーク期間中に、「カーフリー宣言」を募集し、バスやモノレールなどの公共交通・自転車利用や徒歩が促進されました。バスの乗り方やマナーを教える「わった~バス党ブース」や自転車まちめぐり、街なかの川を活用した「カヤック・モビリティ」、セグウェイ試乗会、歩きやすく緑ゆたかな都市空間を創出する「緑のある歩道」などさまざまなイベントが行われました。当日は、天気もよく、多くの市民のみなさんが楽しんで参加している様子が見受けられました。


なはモビリティウィーク&カーフリーデー/カーフリー宣言ブースの様子


9月23日には、今年初参加の京都カーフリーデーにお邪魔しました。

京都カーフリーデーは、今年初参加で、京都カーフリーデー実行委員会(市民団体)のみなさんが実施しました。会場は、JR二条駅西口です。当日は、駅前にある「BiVi二条」という商業施設と駅前広場に隣接する仏教大学敷地を2つの会場とし、環境や人にやさしい「ライフスタイル」に関する展示・イベントがたくさん行われました。地元、二条かいわいまちづくり実行委員会のみなさんも京都カーフリーデー実行委員会のメンバーに入って、地域に密着したイベントとなり、当日は、若者、親子連れで大盛況でした。公共交通が充実している京都ですが、より環境にやさしい自転車利用促進や、歩くことで見えるまちづくり・地域づくりの大切さを、今回の京都カーフリーデーでは、地域の皆さんにお伝えできたのではないかと感じています。初回ながら、また、市民団体のみなさんで、このような啓発活動が実施されたことは、大変素晴らしく、今後、広がりを見せていってくれることを期待しております。



京都カーフリーデー/メイン会場全体の様子





EMW&CFD2013 視察報告(国内編(関東))

2013年09月27日 10時54分57秒 | ●2013年開催にむけての情報




毎年、9/16から9/22の一週間、世界的に行なわれている「モビリティウィーク&カーフリーデー(EMW&CFD)」。

今年は、世界1880都市以上で実施されました。(後日参加都市数が決定されます。例年通り2000都市以上が見込まれています。)

事務局の一般社団法人カーフリーデージャパンでは、今年、国内外のカーフリーデーの視察を行いました。

今回は、国内(関東)のカーフリーデーの報告になります。

今年は、9月21日(土)には、さいたまカーフリーデーにお邪魔しました。

カーフリーデーは22日ですが、さいたま市では、数年前から、2日間の開催となっています。ただし、メインは22日のカーフリーデーということで、21日には、大宮駅周辺の道路を一部交通止めにし、オープンカフェや自転車試乗会、自転車乗り方教室が行われていました。普段は、自動車の通行がある道路がオープンカフェになり、訪れた人々はゆっくりと楽しまれている様子が見れました。


さいたまカーフリーデー/カーフリーエリアの様子


9月22日(日)には、午前中に逗子カーフリーデー、午後に横浜カーフリーデー&モビリティウィークにお邪魔しました。

逗子カーフリーデーでは、今年、「停めて歩いてお買いもの」をテーマに、駅前商店街の協力の下、臨時駐輪場が5ヶ所設置する実験が行われました。もともと駅周辺の通りは、自転車等放置禁止区域で、自転車に乗って訪れた人たちが自転車を止める場所がなく、道路脇や店前、駅広などに無造作に自転車が置かれている現状がありました。訪れたときは開始したばかりで、利用者は少なかったのですが、午後には利用者が増えたのではないかと期待しています。また、駅前広場の本部テントでは、毎年恒例のパネル展示やアンケート等が実施されました。アンケートは、多くの人に参加してもらうように景品付きのもので、当たった景品をもらいにお店まで歩いてもらうなど、街を回遊してもらう工夫もされていました。



逗子カーフリーデー/アンケート回収・抽選の様子


横浜カーフリーデー&モビリティウィークは、今年10周年を迎え、例年以上の盛況でした。長年培ってきた実績とネットワークにより、多くの参加団体(市民・企業・大学・行政等)が出展し、環境・交通・まちづくりの啓発が行われました。昨年から、カーフリーエリアを拡大し、会場を象の鼻パークまでつなげることにより、水上交通の活用も啓発しています。今年は、昨年同様、横浜港内クルーズの特別料金乗船のみならず、横浜運河(川めぐり)ツアーも実施されました。


横浜カーフリーデー/カーフリーエリアの様子


EMW&CFD2013 視察報告(海外編(ベトナム))

2013年09月26日 18時23分51秒 | ●2013年開催にむけての情報


毎年、9/16から9/22の一週間、世界的に行なわれている「モビリティウィーク&カーフリーデー(EMW&CFD)」。

今年は、世界1880都市以上で実施されました。(後日参加都市数が決定されます。例年通り2000都市以上が見込まれています。)

事務局の一般社団法人カーフリーデージャパンでは、今年、国内外のカーフリーデーの視察を行いました。

今回は、ベトナムのホイアン市のカーフリーデーの報告になります。

ホイアン市は、今年、ベトナム初MW&CFD正式参加です。昨年も、カーフリーデーが実施されたのですが、その際は、地元のNGO(アクション・フォー・ザ・シティ Action For The City)が主催し、ホイアン市は協力というかたちでの参加でした。※注

その後、アクション・フォー・ザ・シティの積極的な働きかけにより、今年は、ついに、ホイアン市が主催となって、カーフリーデーが実施されることとなりました。

実は、この経緯には、一般社団法人カーフリーデージャパンも大変関係しています。
一昨年、昨年と、地球環境基金の助成を受けて、ベトナム初カーフリーデーの実現にむけ、助言・支援活動を行ってきましたので、大変喜ばしく感じています。

2011年の活動についてはこちら
2012年の活動についてはこちら

※注
ヨーロッパモビリティウィーク&カーフリーデーは、低炭素社会構築に向けた交通政策推進プロジェクトであるため、原則、自治体の参加となります。日本国内に限って、市民団体による参加が認められておりますが、これは世界では例外的扱いです。





◆ホイアンカーフリーデー(9月22日)◆
以下は、ナショナルコーディネーター望月によるご報告です。

「今年のホイアンカーフリーデーは、日本の市民団体主催よりも少ない予算であるものの、昨年の経験を十分に生かし、一定のイベント活動をしつつも、ターゲットを若者に当てた市民啓発の機会と活用している様は、日本でも見習いたいものでした。

ベトナムは、国民のほぼ半分が30歳以下と若く、これからさらに急速な経済発展が予測されます。それに伴う交通問題は、大都市では時を逸しましたが、地方都市では、今まさに対処する必要があります。そのような状況で、ホイアン市の意識は高く、既に10年以上前から、古い町並みの地区は、午後、歩行者道路とするなど、日本でもなかなかできないことをしています。中心部に働きに来る人々のバイクは、観光客は全く気付かない街区内に駐車施設が配置されています。

予算は少ないものの、市の職員、警察、その他女性団体等、ベトナムならではの諸団体を、様々な形で動員し、さらに、今年は若者にターゲットを当てているので核となる若者300人の協力を得ていました。少し前まで移動の中心であった自転車を最優先することがホイアンの命題であると考えているので、自転車のデモンストレーションが中心となるものでした。

昨年の啓発シンポジウムの機会に製作した素材を活用した展示、さらに来年のTシャツやポスターのデザインコンクール、カーフリーなホイアンのまちを描く子供絵画コンクールなど、特に若い人々を巻き込むための参加型のイベントを行っていました。…省略


ホイアンは、小都市ながら、世界遺産の歴史的な街並みを保全再生し、ベトナム中部で最も多くの観光客を呼び寄せる都市で、地方都市の都市政策の点で注目もされています。

そして、世界の動向を見据えるホイアン市は、環境を、都市政策の中心課題と位置づけています。さらに、これから深刻な問題が生じる交通への関心も高く、このカーフリーデーは、移動のありかたを市民と共に考えていく場として戦略的に取り組んでいくべき、格好のツールと認識したようです。カーフリーデーの発祥地ラ・ロッシェルもそうであったように、ホイアン市でも、歴史的環境から、環境全般、そして、特に車、バイクが普及する交通問題へと関心が向くのは、興味深いことです。…省略」

詳しくはPDF報告をご覧下さい。



歴史的街並みと自転車デモンストレーション


カーフリーデー ポスターコンクール


小学生によるホイアンのカーフリーの街コンクール

EMW&CFD2013(9/16-22)終了!

2013年09月26日 17時17分02秒 | ●2013年開催にむけての情報




毎年、9/16から9/22の一週間、世界的に行なわれている「モビリティウィーク&カーフリーデー」。

今年は、世界1880都市以上で実施されました。(後日参加都市数が決定されます。例年通り2000都市以上が見込まれています。)

EMW&CFD2013のテーマ「きれいな空気はあなたの一歩から」の下、今年も、各都市でさまざまな試みがなされました。

イタリアのアンドリア市では、公共交通に焦点をあて、「テーマ型バス」を提供しました。
車中で演奏が行われる「ミュージックバス」、ディスコができる「ディスコバス」、図書館が入った「ライブラリーバス」などが行われました。

また、ベルギーでは、首都ブリュッセルでは、通学手段として、子供たちが集団で登校する「ウォーキングバス」や「ベロバス(サイクリングバス)」を子供たちが体験して学んだり、いくつかの都市では、持続可能な移動について市民に向けて啓発しようと、まるで銅像が生きているかのように突然動き出す「フラッシュモブ」が道路上で行われました。

…などと、今年も、ユニークなモビリティウィーク&カーフリーデーが世界では展開されたようです!

海外での結果速報は、EMW公式ウェブサイトニュースリリースに詳しく掲載されています(英語)


さて、国内では、今年は日本参加10年目ということで、全国13都市で開催されました!

事務局の一般社団法人カーフリーデージャパンでは、今年、いくつかの都市のカーフリーデーに参加しました。

その様子については、近日中にこちらのブログにてご報告いたします。
お楽しみに!


EMW&CFD2013 スタートです!(9/16-22)

2013年09月17日 15時46分29秒 | ●2013年開催にむけての情報



今年も「ヨーロッパモビリティウィーク&カーフリーデー(EMW&CFD)」が始まりました!
EMW&CFD2013は、43カ国2000都市以上で、9月16日から22日まで実施される予定です。

今年のEMW&CFDのテーマは、「きれいな空気はあなたの一歩から」ということで、欧州委員会環境総局では、わたしたちのちょっとした行動変化でも、わたしたちのまちや都市の大気の改善につながり、また、わたしたちにはその責務があるとしています。そのために、公共交通の利用促進や自転車や歩行の推奨を強く訴えています。

EMW&CFDは、名称どおり、主にヨーロッパを中心とした取組みですが、今年の取組みをいくつか簡単にこちらにご紹介します。

ヘルシンキ(フィンランド)では、市民が公共交通を使って、まちの新しい場所を発見できるようなゲームが計画されていたり、トゥールーズ(フランス)では、電気自動車の充電スポットや公共自転車ステーションが新規導入されたり、パンプローナ(スペイン)では、持続可能な移動について焦点をあてた文化的・教育的な活動が行われたりします。

また、国レベルでは、オーストリアでは、持続可能な交通手段のみを使った「気候ツアー(CLIMATE TOUR)」の企画や、イタリアでは、もっとも歩行者にやさしいまちという表彰制度の確立など、EMW&CFDを活用して、国をあげてのキャンペーン活動が実施される予定です。

よりくわしい情報はEMW公式HPを参照ください(英語)

一方、日本でも、2004年から、このEMW&CFDに参加しており、今年2013年は、EWM&CFD参加10年目を迎えます。
今年は、全国13都市での参加となります。開催都市は、仙台市、さいたま市、横浜市、逗子市、松本市、富山市、福井市、豊橋市、京都市、大阪市、高松市、福岡市、那覇市です。

ヨーロッパのように国をあげてのとりくみや大々的なプロモーションには至っていませんが、各地で各都市の環境改善のためにさまざまな取組みが実践されています。

ぜひ、この機会に、環境や人にやさしい交通やまちづくりについて考えてみませんか。
みなさまの参加をお待ちしております。

日本の各都市のEMW&CFDの詳細については、8月30日の記事をご覧ください

EMW&CFD2013 「バイクツーワーク(9/17-9/22)」 はじまります!

2013年09月05日 17時55分45秒 | ●2013年開催にむけての情報


「ヨーロッパモビリティウィーク&カーフリーデー2013」は、いよいよ9/16より一週間始まります!

今年は13都市で開催されますが、この他、この期間中には、モビリティウィークの趣旨に賛同し、全国的に自転車通勤の支援活動を行うNPO「バイシクルエコロジージャパン」による「バイクツーワークデイ2013(秋)」も実施されます。


NPO「バイシクルエコロジージャパン」は、2009年より、モビリティウィーク期間中の「バイクツーワーク(Bike to Work)」を実施しています。

今年も各地で、「バイクツーワークデイ2013(秋)」が開催されます。
今年は、「グループライド」といって、「みんなで走ると楽しい!」「車道の走行が不安」などなど、いろんな人とゆっくり走る日が設けられ、今年5月にサンフランシスコで体験したアクションを取り入れているそうです。開催日:9月21日(土)もしくは22日(日)

この機会に、ぜひ、自転車通勤してみませんか。
健康増進だけでなく、普段とは違ったまちの様子がきっと発見できると思います。


詳細は、バイシクルエコロジージャパンのブログをご覧ください。


BIKE TO WORKとは?(バイシクルエコロジージャパンウェブサイトより抜粋)

2007年11月から始めたBIKE TO WORKは、自転車通勤をしている人やこれから始めたい人へのきかっけ作りです。
「自転車通勤していると良いことがあるなぁ」と少しでも感じてもらえるような活動を目指していきます。
B.E.J.ではサンフランシスコのBike to Work Dayを主催するNPO「San Francisco Bicycle Coalition:SFBC」と直接コンタクトを取り、運営などのアドバイスを受けたSFBCスタイルのBike to Workを実践しています。