一般社団法人カーフリーデージャパンは、このたび、平成24年4月13日付にて、地球環境基金一般助成事業内定団体として決定されました。
これにより、今年6月、7月とベトナムのホイアン(Hoi An city)にてベトナム初カーフリーデーの実現に向けた支援活動をハノイ市、ホイアン市、ホーチミン市にて実施いたします。
■事業概要
活動名:「ベトナムにおけるカーフリーデー実現に向けた普及活動~カーフリーデー実施市民団体の活動支援と市民シンポジウム開催~」
●助成:独立行政法人環境再生保全機構ー平成24年度地球環境基金助成金一般助成事業(国内民間団体による開発途上地域での環境保全のための活動)
●活動場所:ベトナム国(ハノイ市、ホイアン市、ホーチミン市(予定))
●現地パートナーNGO:Action for the City
●経緯と事業内容
昨年開催されました「環境や人にやさしい交通まちづくりを目指す市民団体のためのカーフリーデーワークショップ」に参加したベトナム・ハノイ市のNGO「Action for the city」のみなさんが、今年9月、ベトナム・ホイアン市でカーフリーデーを実施することになりました。
カーフリーデージャパンでは、1)Action for the cityのみなさんを対象としたCFD実施に向けた助言・育成活動と、2)ベトナム市民を対象とした普及活動(シンポジウム、大学レクチャー等開催)を、カーフリーデー実施都市のホイアン市、Action for the cityの活動拠点であるハノイ市、ホーチミン市等で行ないます。
●ねらい
現在、日本国内では、クルマ優先社会からの転換や脱却に向けたさまざまな取組みが実施されています。一方、ベトナムでは、一般的に、人々の移動手段はバイクで、街では横断ができないほどの交通量があります。
そこには、交通事故や大気汚染によるぜんそくなど、人々の日常生活を脅かす、非常に大きな問題があります。
発展著しいベトナムでは、今後、移動手段が、バイクから自動車に代わって、さらなる渋滞を引き起こし、都市交通、都市環境の面で、より深刻な問題となる懸念があります。
そのような変化を少しでも防ぐために、カーフリーデーを通じ、クルマ優先社会の弊害(健康被害、都市環境の悪化(安全、快適性)、地球環境への悪影響)について、ベトナムの市民のみなさんと考える機会を持ちたいと考えます。
交通まちづくりの実現には、施策を実施する行政、交通事業者をはじめとした関係機関、市民のみなさんのそれぞれの理解・協力が不可欠です。
今回の活動においても、現地のNGO「Action for the City」と一緒に、各自治体、大学等専門家、市民との協働を計画しています。
ベトナムの交通状況・・・通勤・帰宅時間には大変な渋滞となる。
Action for the Cityの活動
生活の質の向上を目指し、公共空間、有機農業や生活の緑に関係する事業を行なっています。
健康な環境のための環境負荷の少ない交通を推進する「グリーントランスポート」という取組みをしています。2007年には、世界銀行ベトナムイノベーションデイ(VID)賞を受賞しました!
今までのプロジェクト:
「職業訓練・持続的な仕事の提供によりハノイの目の不自由な者の社会地位を上げよう」
「自分の町に対するハノイ人の責任とは?」
「ハノイにおける5分&24時間」
「グリーン トランスポート」
「大学生による庶民レストランの投票・表彰」
「ハノイの諮問団体の能力を向上させよう」→実施中
「ハノイのSoc Son町における有機野菜の栽培による貧困消滅・環境保護」→実施中
「ハノイ市民のための公共空間の改善」→実施中
ハノイ グリーントランスポートウィーク(2008)