ヨーロッパモビリティウィーク&カーフリーデー最新情報

カーフリーデージャパンによるカーフリーデーに関わる最新の動きの紹介

ヨーロッパモビリティウィークアワード2011 海外の報告

2012年04月04日 15時39分10秒 | ●2012年開催にむけての情報
先日、「European Mobility Week Award (ヨーロッパモビリティウィークアワード)」の受賞者が決定しました。

日本でも、2008年より、国内の参加都市を対象に「モビリティウィーク&カーフリーデ-日本アワード」を実施していますが、ヨーロッパモビリティウィーク本部においては、「European Mobility Week Award (ヨーロッパモビリティウィークアワード)」が毎年、開催されています。

この賞は、持続可能な都市交通を支えるための具体的な恒常的施策をモビリティウィーク期間中に実施することが必須条件で、その他、さまざまな点で毎年厳正に審査されています。

昨年、見事に受賞したのは、イタリアのボローニャでした。

ボローニャのEMWプローモションビデオはこちらから
Bologna, Italy - Winner - European Mobility Week Award 2011



以下は、EMW公式HPからの抜粋です。

■2011年ヨーロッパモビリティウィークアワード:受賞都市はボローニャ市(イタリア) 2012年3月6日発表

記念すべき10年目だったヨーロッパモビリティウィーク(以下EMW)2011では、イタリアのボローニャがEMWアワードを受賞しました。ボローニャでは、EMW期間中に、持続可能な都市交通を支援する活動のうち、環境負荷の低いマイカーの代替交通手段の利用促進や市民啓発において優れていたと、独立の交通専門家審査団によって、高く評価されました。次点には、キプロスのラルナカ、クロアチアの首都ザグレブがノミネートされました。これらの都市へは、2012年3月5日に、ブリュッセルの楽器博物館で開催されたセレモニーで、Janez Potočnik環境局長、Siim Kallas同副局長によりアワードが授与されました。

シーム・カラス氏(Siim Kallas)環境局長のコメント:
「私たちの住むまちを、よりきれいに、そしてより安全にする取り組みに応えるためにも、2011年の交通白書では、都市交通への新しいアプローチの重要性が指摘されています。この観点において、アワードを受賞した都市は優れています。代替交通の経験を共有することを通じて、ヨーロッパの都市は、私たちの生活の質を高められるような、より魅力的で、確実な移動手段を計画することができます。」

ヤネス・ポトチュニック氏(Janez Potočnik)同副局長のコメント:
「交通渋滞や公害問題の悪化に悩む都市や住民にとって、マイカーからそれ以外の移動手段に転換する機会が今までありませんでした。ボローニャ、ラルナカそしてザグレブは、都市交通インフラをより持続可能なものに恒久的に作り替える方法を独自に見出しました。これを受けて、多くの都市がこれらの都市に続くことを願っています。」

2011年のEMWのテーマ”クルマから違う乗り物へ”は、クリーンで燃料消費効率のよい、また人力の交通手段を啓発することにより、省資源型移動手段への移行を促しました。

ボローニャ市は、カーフリーデーを、通常の1日から、週末にしたことが、アワードの受賞につながりました。恒常的施策については、EV自動車の充電スポットの設置や130キロメートルに及ぶ自転車道ネットワークの拡充などが盛り込まれ、高く評価されました。市では、EMW期間中に、交通計画を市民に公開し、意見を募りました。また、EMW期間中、市の中心部に広範なカーフリーゾーンも設定しました。この歩行者空間は、ストリートパフォーマーや屋台、スポーツ団体等に開放され、6万人を超える人たちが訪れた。市は、今後のイベントにおいても、このような取組を実施することを決定しました。また、二輪車によるツアー、自転車のワークショップ、自転車修理スタンドの設置、ゲーム大会、ウォーキング大会、EV自動車の展示会なども行いました。警察も、主に家族を対象として安全な自転車の乗り方の説明を行った他、自転車利用に関する新たなサービスも紹介しました。


ヨーロッパモビリティウィークアワード報告記事(英語)はこちらから
European Mobility Week Award 2011 winner!


■ヨーロッパモビリティウィークアワード2011■

1.受賞者:ボローニャ(イタリア)

2.最終選考(3都市)

・ボローニャ(イタリア)
・ラルニカ(キプロス)
・ザグレブ (クロアチア)

3.ノミネート10都市

・ボローニャ(イタリア)
・ブダペスト(ハンガリー)
・イェーヴラ(スウェーデン)
・ラビン(クロアチア)
・ラルナカ(キプロス)
・ムルシア(スペイン)
・エステルスンド(スウェーデン)
・スコピエ(マセドニア)
・ザグレブ (クロアチア)


台北の交通策事情(2012/3視察報告)

2012年04月04日 14時49分56秒 | ●2012年開催にむけての情報

写真:台北市中心部 交差点のバイク前出しボックスと二段階右折用ボックス

ナショナルコーディネーターである望月真一が、先月台北市(台湾)に視察にいってきました。
今回は、そのご報告です。

交通政策において躍進的な成果を見せている台北市ですが、今回はその最新情報になります。
カーフリーデーもアジアではいち早く実施し、昨年は、カーフリーデーからカーフリーマンス(1ヶ月)する等、先進的な台北市。その背景となる交通政策の充実がお分かりになると思います。



■台北の交通政策事情(2012/3視察報告) 望月真一

3月上旬に、台北市の交通政策事情の調査に行き、ヨーロッパモビリティウィークの台湾のコーディネーターと意見交換をしてまいりました。ちょうど、世界3大自転車のひとつといわれているサイクルショーが行われているときでもあり、そちらも見てまいりました。台北の交通政策を紹介するため、国交省の視察に随行したのですが、台北では、日本のどの都市よりもしっかりと成果を上げ、しかも進化を続けていることに感心したようでした。
260万の都市人口を抱える台北市は、少なくともアジアの大都市の中では、もっともバランスがとれ、充実したサービスを実現しているのではないかと思います。15年ほど前までは、いつ大陸の中国に併合されるかわからないので、都市環境整備に投資することには積極的でありませんでした。しかし、最近は状況が変わり、人々の生活環境の充実に関心が集まり、それと同時に、アーバンデザイン、まちづくり、パブリックアート等のソフトの都市環境整備にも突然関心があつまりはじめたようです。都市交通政策もちょうどそのころから加速して進展を続けています。・・・つづく

~トピック~
★MRTと中央走行バス専用レーン
★台北の都市交通政策…「0-30-60-90」政策
★コミュニティバイク…You-Bike(微笑単車)
★カーフリーデー政策

《続きはPDFでご覧下さい。》
■台北の交通策事情(2012/3視察報告)(PDF)をダウンロード

EMW&CFD2012 テーマのお知らせ ーあるべき方向に向かおうー

2012年04月03日 12時22分22秒 | ●2012年開催にむけての情報
先日、ヨーロッパモビリティウィーク&カーフリーデー2012年のテーマが決定されました!

今年もまた、自動車優先社会を見直す契機として、多くの都市で、ヨーロッパモビリティウィーク&カーフリーデ-が活用・実施されることを期待しています。

以下は、2012のテーマについての概要です。(ヨーロッパモビリティウィーク公式HPより抜粋)

国内でも、このテーマに沿って今年の取組みを実践していきます!


★★★

ーMoving in the right direction(あるべき方向に向かおう)ー


ヨーロッパモビリティウィークは、毎年、持続可能なモビリティに関連したトピックに焦点が当てられます。地方自治体は、このテーマに基づいて、市民のために活動を組織しなくてはなりません。また、地方自治体は、このテーマを支援する恒常的な施策を開始し、推進することが奨励されています。

■あるべき方向に向かおう

誰もが、空気がきれいで騒音がほとんどない街で暮らしたいことでしょう。渋滞のない街、歩き回りやすい街、市民が質の高い生活を享受できる街。街が気候を保護していることを市民が誇りに思い、また、革新的で積極的であるとヨーロッパ中で知られている街。こういったビジョンは、戦略的思考により、実現可能です。

持続可能な都市モビリティは、都市の内部や、周辺地域のすべての交通手段を考慮した、統合的、計画的なアプローチによって達成されます。持続可能な都市モビリティ計画(SUMPs)は、その街における生活の質を高めることを奨励する一方で、企業と市民のニーズを徐々に満たすような一連の相関的な施策を明確に示します。SUMPsは、環境、経済発展、社会的公正のバランスをとることを強く期待しています。

欧州委員会(EC)は、ヨーロッパでの実施を強化する、「アーバンモビリティ・アクションプラン」を採用しています。これにより、各自治体は、指導材料を提供したり、参考事例を紹介したり、規範を定めたり、都市モビリティの専門家のための教育活動を支援することで、SUMPsを展開しやすくなります。

あなたの街が、今日、あるべき方向に向かうように、ぜひ、この支援を活用しましょう。ヨーロッパや世界中の都市に加わり、持続可能なモビリティの主導的実施への参画を表明し、ヨーロッパモビリティウィークに登録しましょう。


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ヨーロッパモビリティウィーク公式HP 2012のテーマ(英語)



ヨーロッパモビリティウィーク公式HP(英語)