ヨーロッパモビリティウィーク&カーフリーデー最新情報

カーフリーデージャパンによるカーフリーデーに関わる最新の動きの紹介

(再掲)EMW&CFD2017 (2016/9/16-22) 全国12都市で開催中です!

2017年09月20日 09時37分20秒 | 2017年開催にむけての情報


今年のテーマ
Clean, shared and intelligent mobility
SHARING GETS YOU FURTHER
きれいで、共有された、賢い移動
~シェアして、もっと先へ~
[共同利用による新しい可能性]


今年もいよいよ、
「ヨーロッパモビリティウィーク&カーフリーデー2017(EMW&CFD)」
(9/16~9/22が基準)が世界同時に開催中です!
日本では、全国12都市の参加(金沢市初参加)となります!

日本のEMW&CFDは、今年で14年目となります。

今年も、環境やまちの移動を考える充実した取組みが期待されます。
各地で、皆様のご参加をお待ちしています。
当日は、ぜひ、公共交通でお越し下さい。


~ヨーロッパモビリティウィーク&カーフリーデーとは?~
「ヨーロッパモビリティウィーク&カーフリーデー」は、97年のフランスのラロッシェルで行われた「カーフリーデー」という一日のイベントを発端とし、今や、世界約2,000都市で行われる、国際的な交通政策推進プロジェクトとして普及しています。

「ヨーロッパモビリティウィーク&カーフリーデー」では、クルマ優先社会を見直す機会として、9/16-22の一週間、交通に関する様々な展示、イベントが行われます。また、この期間に、自治体が、公共交通や自転車、歩行空間に関する交通政策を新たに導入する機会ともなっています。

中でも「カーフリーデー(9/22)」は、一日クルマのない道路空間をもうけ、クルマのない都市空間を市民の皆さんが実際に体験することで、クルマ優先社会を見直そうという機会となっています。




「モビリティウィーク&カーフリーデー2017」開催都市
※各都市の実施内容については、各市参加団体へお問い合わせ下さい。
報道関係各位 報道発表資料はこちらをご覧下さい。

1.仙台市   「交通を考える研究会」
日時:9月18日(月・祝)10:00~15:00 台風のため、中止となりました。
場所:仙台市役所本庁舎前庭ほか【交通止無し】
「いつか仙台でも本格的なカーフリーデーを!」を目標に、仙台市主催「交通フェスタ2017」へ「環境と交通クイズコーナー」を出展し、モビリティウィーク&カ―フリーデーのPR 、ポスター展示などを行います。


2.さいたま市 「さいたまカーフリーデー実行委員会」
日時:9 月16 日(土)10:00~16:00、場所:大宮駅西口周辺道路 
日時:9 月17 日(日)10:00~16:00、場所:大宮駅西口鐘塚公園、周辺道路 台風のため、中止となりました。
場所:仙台市役所本庁舎前庭ほか【交通止無し】
「未来に残そう!シェアする交通と私たちの街!」をキャッチフレーズに今年度もさいたまカーフリーデー2017を開催します!当日は、車両通行止めをした道路でのオープンカフ ェ(16・17 日)、鐘塚公園では交通・環境・まちづくりをテーマとしたPRや体験コーナー、 スタンプラリー(17 日)を実施します!


3.横浜市   「NPO法人横浜カーフリーデー実行委員会」
日時:9月23日(土・祝)11:00~16:00
場所:日本大通り及び横浜公園
当日は、県警による交通安全教室・エコカー展示・自転車安全走行のための寸劇、ミニ地下鉄などのちびっこ乗り物コーナー、コミュニティサイクル紹介、舞台での楽しいパフォーマンス他、多数出展します。都市における交通環境の視点から温暖化の抑制・安心安全に街を歩ける環境づくり・徒歩、自転車、公共交通を優先する交通まちづくりにむけて、持続可能な社会をみんなで考えましょう!


4.逗子市   「神奈川県逗子市」
9月23日(土・祝)10:00~16:00、場所:JR逗子駅前広場【交通止無し】
JR逗子駅前広場にて、車に頼りすぎない仕組みづくりの検討のきっかけとなるべく、パネルによる展示やアンケートを実施します。また、駅周辺の駐車場マップを配布し、駐車場の案内をすることで、道路上の駐停車車両を減らし、交通空間の確保をめざします!


5.松本市   「松本市ノーマイカーデー推進市民協議会」
9月23日(土・祝)10:00~15:00、場所:松本城大手門枡形跡広場及び周辺道路(大名町・中町・縄手・緑町・高砂通り)
大名町通りと中町通りでトランジットモールを実施!そのほか各通りで楽しい企画、オープンカフェ、おもしろ自転車体験等を実施します。モビリティウィーク期間中には、パネル展示、横断幕掲示、松本市ノーマイカーデー推進市民会議加盟団体によるノーマイカー通勤統一実施も行います。


6.金沢市 NEW!   「石川県金沢市」
9月23日(土・祝)12:00~17:00、場所:金沢市庁舎前広場【交通止無し】
市の交通施策や交通事業者等PRのほか、親子交通ツアーの実施、バス、タクシー展示・試乗、公共レンタサイクル「まちのり」イベント&ワークショップが実施されます!また、市内中心部にて、バス専用レーン時間帯拡大実験を同時開催します!(23・24日)


7.福井市   「カーフリーデーふくい実行委員会」
9月17日(日)10:00~16:00、場所:福井駅前ハピテラス【交通止無し】終了しました。
場所:仙台市役所本庁舎前庭ほか【交通止無し】
当日は、キッズバイクの体験、バスの乗り方教室、モビリティセンターでのバス電車案内が実施します。また、会場内だけでなく、会場を起点としてホジロバ(歩行者、自転車、路面電車、バス)で「ちょい旅」、およびフォトオリエンテーリングも行います!モビリティウィーク期間中には、モビリティウィーク&カーフリーデーパネル展、また、モビリティマンス(9月)も、桜木図書館で実施されます。


8.豊橋市   「愛知県豊橋市役所」
9月24日(日)11:00~16:00、場所:広小路一丁目 
当日は、「まちなか歩行者天国」のイベントとして「はたらく車」が大集合!その中でバスやタクシーの車両を展示しイベントを行います。また、市電のお面づくりや近年注目を浴びている自転車についても、シミュレーターを使い楽しく交通ルールを学ぶことができます。モビリティウィーク期間中は、とよはし健康マイレージと連携し、エコ通勤や公共交通の利用者に対してマイレージのボーナスポイントをプレゼントします。また、市内の図書館にて公共交通に関する図書を集めた特設コーナーを展示します。子どもから大人まで参加できる取組みを展開します。


9.京都市   「京都カーフリーデー実行委員会」
9月17日(日)10:00~16:00、場所:JR嵯峨野線二条駅西口【交通止無し】台風のため、一部中止となりました。
場所:仙台市役所本庁舎前庭ほか【交通止無し】
9月18日(月・祝)10:00~16:00、場所:京都御苑中立売北休憩所及び富小路休憩所・グランドほか 終了しました。
場所:仙台市役所本庁舎前庭ほか【交通止無し】
17日は、「市街地」と「市郊外」の移動に着目し、過度にクルマに依存しない移動方法としての「郊外バス」と「地域の豊かさ」を合わせてPRします。また、生活アイテムとしての自転車を「自転車利用の新しいカタチ」として、子供乗せ自転車・サイクルトレーラーの展示試乗をおこない、道路空間利用のあり方を問います。18日には、「交通案内所」、レンタサイクルポートの設置、大学生向け自転車利用安全講習会、トークカフェ「京都カーフリーデーカフェ」の開催のほか、「パブリックスペースの市民への開放」として、京都御苑内の緑地で多人数による「morning yoga」を開催します。モビリティウィーク期間中は、ヨーロッパモビリティウィークパネル展を行います。


10.大阪市   「自転車文化タウンづくりの会」
9月18日(月・祝)10:00~15:00、場所:中之島公園(中央公会堂ななめ前広場(京阪中之島線なにわ橋駅周辺))終了しました。
場所:仙台市役所本庁舎前庭ほか【交通止無し】
「御堂筋サイクルピクニック」を開催します。大阪の大動脈である御堂筋を約300台の自転車が車道走行し、自転車の適正な利用と、自転車レーンの設置を求めてアピール走行をおこない、子どもや大人のための安全教室で正しい自転車ルールと走行方法を学びます。自転車の魅力、楽しさを知ることから「自転車文化」を大阪に根付かせたいと考えています。


11.高松市   「カーフリーデー高松推進協議会」
9月17日(日)11:00~16:00、場所:美術館通り・高松南部3町及び瓦町駅 台風のため、中止となりました。
場所:仙台市役所本庁舎前庭ほか【交通止無し】
当日は、主会場の美術館通りで、まいまいマップツアー(まちなかループバス)、タウンモビリティ乗車体験、交通安全教育車両体験コーナー、お絵かきバス等、第2会場の高松南部3町商店街&瓦町駅では、ミニ電車&ミニSL,公共交通パネル展示・情報コーナー、スタンプラリーなど実施します。また、高松市レンタサイクルを利用して来場すると100円キャッシュバックが行われたり、商店街とのIruCaタイアップ企画や四国まるごと公共交通利用促進キャンペーンの同時開催など、他企画との連携もあります!


12.那覇市   「なはモビリティウィーク&カーフリーデー実行委員会」
9月17日(日)12:00~17:00、場所:国際通りてんぷす前広場【交通止無し】終了しました。
場所:仙台市役所本庁舎前庭ほか【交通止無し】
当日は、バスマップぬりえ、日傘PRなどのイベントを実施します。モビリティウィーク期間中には、「都市と交通」パネル展、カーフリーデー写真展を行います。今年度より企画・運営の機動力と自由度を高めるため、NPOや交通事業者などで構成される、民間団体としての実行委員会になりました。公共交通の推進など、なはモビリティウィーク&カーフリーデーの主旨を継承し、更なる盛り上がりを目指して行きます!


小学5年生の夏休み宿題レポートの紹介

2017年09月01日 15時41分53秒 | 2017年開催にむけての情報
この夏、カーフリーデージャパンでは、横浜市の小学五年生の女の子から、一通のメールが届きました。

なんでも、夏休みの自由研究で温暖化について調べている中で、車の問題・カーフリーデーに目をつけてくれたそうです。

「カーフリーデーはよい取組みで、世界では国をあげてやっているところもあるのに、なぜ、日本ではあまり広がっていないのですか?」

という素朴な疑問からはじまり、メールでの質疑応答を行いました。

そして、数日後には、すばらしいレポートを事務局へ送ってくれました。

事務局は、自分で資料を集め、直接問い合わせをして、論理的なレポートを書き上げた彼女に、大変感銘を受けました。そこで、このたび、みなさんにご紹介することにしました。

公表を快諾してくれた横浜市の松川凛子さん・お母様にお礼を申し上げます。


今月は、いよいよ、ヨーロッパモビリティウィーク&カーフリーデー(9/16-22)が開催されます!

ヨーロッパモビリティウィーク&カーフリーデーでは、未来を担うこどもたちへの環境啓発に力を入れています。

日ごろから、カーフリーデーの実施都市では、こどもたちの関心度・理解度の高さを実感していることと思いますが、このようなこどもたちがますます増えてくれることを期待したいです。

今年もたくさんのこどもたちの参加を待っています!






「地球温暖化を食い止めろ!! ~ 地球温暖化とカーフリーデー ~」 
松川凛子


 テレビなどでよく「地球温暖化」という言葉を耳にするが、もし「地球温暖化」って何?ときかれたら、私は上手に説明できるだろうか。ちょうど環境について夏休みの宿題が出ていたので、地球温暖化について調べることにした。

 地球温暖化の主な原因は、二酸化炭素やフロンなどの温室効果ガスが増えすぎてしまったことだ。二酸化炭素というのは、太陽からのエネルギーを地球にとどめる役割をしている。もし二酸化炭素がなければ、地球は-19℃くらいになり、とても寒くなってしまうのだが、増えすぎると、必要以上に熱がこもり、あつくなってしまう。人間が呼吸によって放出する二酸化炭素の影響はないが問題なのは呼吸以外の原因の石油・石炭・天然ガスだ。

 あつくなるだけならまだいい。困るのはたくさんの命が、地球温暖化によって失われてしまうかもしれないということだ。気温が1℃上がると、熱波、豪雨、洪水などの被害が増える。2℃上がると、北極の氷がとけたり、サンゴ礁が死滅する。そして、3℃上がると、地球の広い範囲で、氷がとけて海面が上昇し、いろいろな生物が絶滅してしまう。

 実際に、今年の7月におこった九州北部集中豪雨は、地球温暖化の影響ではないかといわれている。すでに極端な異常気象がひんぱんに起こるようになっており、すぐに対策をしなければならない状況だ。

 こうした地球温暖化の被害を少なくしたり、地球温暖化が進まないようにする方法には、「緩和策」と「適応策」というのがある。緩和策は地球温暖化がこれ以上進まないようにする方法のことで、例えば、車に乗る日数を減らすなどだ。一方、適応策では地球温暖化の被害を少なくするための方法のことで、例えば、車に乗らなくても生活しやすい町をつくるなどだ。緩和策は目標を決めやすいのに対し、適応策は地域ごとの条件によって変わってくるので正しい予測がないと何をしてよいかわからない。しかし、最近は緩和策だけでなく、両方対策を行っていくことが大切だといわれている。※1

 国際的な取り組みにも、緩和策と適応策、どちらも使われるようになってきた。1985年のフィラハ会議(オーストラリア・フィラハ)※2は、地球温暖化に関する、初めての公式会議だった。そのころは各国の代表が話し合うのではなく、科学者たちで話し合っていた。1992年の地球サミット(ブラジル・リオ・デ・ジャネイロ)は日本も出席し、条約に署名した。1997年の京都議定書(日本・京都)は、温室効果ガスをどのくらいへらすか決めた。ここまでは緩和策のみの対策だったが、2015年のパリ協定(フランス・パリ)は、適応策も取り入れることになった。

 家庭からの二酸化炭素排出量の約1/4は車が占めていると知り、車からの二酸化炭素を減らす取り組みを調べて「カーフリーデー」という取り組みがあることを知った。そこで、私は一般社団法人カーフリーデージャパンの望月真一さんにメールを送ってみた。

 望月さんによると、カーフリーデーとは、もともとはヨーロッパ委員会の環境省に当たるところが主催して世界中の都市や街が街の中で移動することやそれに伴う環境への影響について、市民ひとりひとりが、特に一番問題の車の使い方を考え直すきっかけを作り、環境や交通の問題の改善を目指して、2000年から始めた取り組みで、ヨーロッパでは広く知られ、毎年恒例となっている都市もあるということだ。※3

 しかし、あまり日本では知られていない。横浜でも今年9月23日に14回目の開催となるそうだが、私は今まで名前すら知らなかった。

 エコでいい活動なのに、あまり知られていないのはなぜだろう。

 フランスでは、カーフリーデーは道路を歩行者・自転車専用にし、自転車タクシーや公共交通がワンコインで乗ることができる。中国では、新聞やテレビなどで報道される。韓国では、道路をバス専用にしたり、朝ラッシュ時には地下鉄・バスの運ちんが無料になったり、市内の公共駐車場や取り組みに賛同した民間の駐車場を自主的に閉鎖したりしたそうだ。日本でも札幌市で、カーフリーデーでバスの割引チケットを販売したが、普段公共交通を利用する人たちが割引券として利用したため、廃止された。※4

 一日だけ割引されて喜ぶのではなくて、例えば韓国のように駐車場が閉鎖されれば、それはたしかに強制的ではあるけれど、「車のない生活」が体験できる。そうすれば、車がなくても生活できることが分かって、車を手放す人も出てくるかもしれない。車を手放すことは1日だけの割引券とはちがって永久だから、ガソリン代も節約できるし、徒歩や自転車なら適度に運動もできるし、二酸化炭素の排出も減らせると思う。

 カーフリーデーだけでなく、緩和策と適応策は家でもできる。例えば車を運転するときに、止まったり進んだりしないことなど。いったん止まると、進むときにたくさんのエネルギーが必要になる。渋滞のときなどはたくさんガソリンが消費されるそうだ。適応策は、公共交通機関を便利にし、車を使わないようにするなどがある。

 地球温暖化を調べていて、」カーフリーデーのことを知ることができた。しかも、今まで調べ学習をするときは資料を集めて調べていたが、今回、メールなどで「きく」という方法もあることが分かった。今まで私は疑問に思ってもそのままにしておくことが多かったが、調べるとおもしろいことが分かってよかった。地球温暖化はもう避けられないけれど、少しでも食い止められるように、地球にやさしい生活を1人1人がすることが大切だということが分かった。

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以下は、カーフリーデージャパンによる注釈です。

※1気候変動の「緩和策」と「適応策」について
ここで挙げられた、くるまに頼らないまちづくり、EMW&CFDですが、「対応策」ではなく、Co2削減にむけた対策としての「緩和策」と捉えます。
なお、一般的に、気候変動の考え方は以下のような解釈となっております。
「緩和策」は、温室効果ガスの排出削減と吸収の対策を行うことです。省エネの取組みや、再生可能エネルギーなどの低炭素エネルギー、CCS(※)の普及、植物によるCO2の吸収源対策などが挙げられます。一方、「適応」とは、既に起こりつつある気候変動影響への防止・軽減のための備えと、新しい気候条件の利用を行うことを言います。影響の軽減をはじめ、リスクの回避・分散・需要と、機会の利用をふまえた対策のことで、渇水対策や農作物の新種の開発や、熱中症の早期警告インフラ整備などが例として挙げられます。
参照

※2 正しくは、オーストリア・フィラハ 参照 

※3 厳密に言うと、モビリティウィークという1週間の取組みは2000年からですが、1日のくるまのない日“カーフリーデー”としてはじまったのは、1997年です。

※4 札幌市は車のない都市空間を創出する「カーフリーデー」ではなく、車の使用を控える「ノーカーデー(札幌市ではさわやかノーカーデー)」を実施していました。(カーフリーデーの正式参加はありません。)
 参照