まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.1667 吉野川分水(11)・・・国営東部幹線水路、その7

2021-11-02 08:17:57 | 吉野川分水
よろしくお願いします。







吉野川分水巡り、国営幹線の巡りは今回が最終回となります、東部水路の残り部分は天理市から大和郡山市へと至る、上にある地図の黄色い枠で示した部分です、早速行ってみることとしましょう。

















国道169号線の窪之庄南交差点で水路は西へと進路を変えて、天理市の最北部を進んで行く、前回はJR万葉まほろば線の踏切を越えた先の池の所にある分水槽で終わりました、今回はその続きからです。明日香村や山の辺の道付近では姿を見せていた水路も、ここ平野部に入って完全に姿を消してしまう。見えないものを探すのは一種の探検みたいだが、その道標となってくれたのがマンホール、水路が通っているだろうと思うコースをたどって行くと、いくつかの吉野川分水を示すマンホールがあって、参考にしている地図の通りに進んで行くことができる。県道754号線の交差点で一旦左へと折れて、水路はその後は菩提仙川に沿う県道249号線に沿って流れていると思われる・・・と姿が見えないですからね、ここは仮定で進んで行くしかない。その仮定が正しいと思わせてくれたのが国道24号線大江町南交差点の手前にある公園、その一角には駐車禁止の看板が掲げられていて、ここに吉野川分水が流れていることを示してくれている。













県道249号線は田園風景の中を通る道、右手側には若槻町の環濠集落、その向こう側には稗田の環濠集落が見えている。この周辺も田畑が多い所だが、ここに農業用水を供給しているのはこの東部幹線からではなく、この水路から分かれた支線となっている、その辺りはまたいずれのお伝えと言うことにしておきましょう。県道は西へ向かって一直線、途中にはトドロキゴルフガーデンがあり、その横には佐保川が流れている。県道は佐保川を渡るが、その橋の横に水管橋が通っていてこれが吉野川分水と水路となっている、天理市で見かけた水路がここで久しぶりに姿を現すと言うことになるが、同時にこれが東部幹線水路の最後の姿の見せ場となってしまう。


















水管橋を過ぎた水路はその先の交差点、更に近鉄橿原線、JR大和路線の踏切を越えて写真1枚目~3枚目にある分水槽へとたどり着く。分水路探索の頼りにしている地図ではここから短い支線が分岐しているのが確認できる、吉野川分水は農業用水だけではなく、消防用水やその他いろいろと生活に必需な用途に使われるとのことだが、この辺りは金魚の養育池がズラリと並んでいるので、そのための水の供給も行われているのだろう・・・と予測。幹線水路はこの先もマンホールでたどって行くしかなく、この先で県道9号線を渡って安堵町方面への支線を分岐、更に大和中央道の下をくぐって富雄川へと流れ出る。御所市にある東西分水工から高取町~明日香村~桜井市~天理市~大和郡山市と大和平野の東部をたどってきた水路巡りもここで終わりと言うことで、東西の幹線水路巡りは10回近くを費やして終わりました。次回からはいよいよ支線部、大和平野を網の目に張り巡らせている水路をたどった記録をお送りしていくことになります。ここからが吉野川分水の本格的な巡りとなると言ってもいいでしょう、まずは次回、イントロ記事を挟んでから各路線の風景をお送りしていくこととしましょう、今回もご覧いただきましてありがとうございました。・・・・・・・・・・まちみち



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