まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.106 初瀬街道(西青山~美旗)

2015-04-23 07:00:56 | みち
おはようございます。今回は初瀬街道、青山町付近をお送りしていきます。







近鉄八木から宇治山田行急行に乗車して1時間余りで西青山駅に到着、ここは近鉄線の駅の中では一番乗降客数が少ない駅だそうだ。駅の外へ出てみるとなるほど、これは人が住んでいる気配がないほどの山の中、周辺に見所もなく質素なコンクリ造りの駅前には国道165号線が通るだけの風景。駅前で相棒を立ち上げ、まずは青山町方面へ国道を下って行くことにしよう。
朝早い時間でまだひんやりとした空気の中の国道を下って行って、途中から細い道へと入る。この道が旧初瀬街道に当たる道で、たどり着いたのは伊勢路宿の集落、ここは旧街道の雰囲気が漂う古い町並が残っている通り、全く観光に走っている様子もなく、静かで素朴な人々の暮らしが送られている場所である。







伊勢路宿を後に国道165号線を西へ川沿いに進む、この川は木津川、奈良の近くではあんなに大きな川がこんなに小さくなってしまいました。写真1枚目は国道を近鉄線側に入った別府集落にある常夜燈、ここを先に進むと近鉄青山町駅、以前雨の中を伊賀上野から走ってこの駅にたどり着いた時のことを思い出す。
駅から南に進み国道とすぐそばの石橋を渡ると阿保宿の町並へと入って行く。橋のたもとには阿保町の道路元標、ここから伸びる旧初瀬街道の古い町並はさっきの伊勢路宿よりも明るく活気が感じられる所、その途中には大きな常夜燈を見ることができる。






宿場町の中心を抜けるとまた田園風景が広がる中の道を走る。この途中でも常夜燈を多く見かける。形は質素に石を積み重ねたようなものばかりで、田畑の真ん中にポツンと立っているだけだが、昔の旅人にとってはこれが旅の行く道筋を照らしながら行先へといざなってくれる大事な物だったのだろう。







再び国道165号線に入りここからは峠越えの上り坂、初瀬街道は国道を通らずに山の方へと入って行くが、地図では道がはっきりしないので今回は国道を走る方を選んだ。ニュータウンの入口が峠に当たりそこから下って最初の交差点で右へと折れる。田園風景の中を地元の農道らしき道をくねくねと先へと進むと、一角に立派な常夜燈が立つ交差点へとたどり着く。道路標示には初瀬街道とある、向こうから来た道が旧初瀬街道だったということか、その道の行先は北へと向いていて、その旧街道の雰囲気を残す町並の中を走ると近鉄美旗駅へとたどり着く。
ちなみに3枚目は美旗公民館内にある新田用水日時計石、説明版には昔水田の時間給水のために使われたとある。写真では日時計石の所が木の陰になってしまっていてこれじゃ日時計の意味がないじゃないか、ああ、これはしたり・・・今回はここまでとしておきます。      まちみち

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