まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.383 残りの弾の数と敵の数が・・・

2016-02-01 00:19:59 | 日記
おはようございます。


そんなわけで昨夜は大和郡山にレイトショーに行ってきました。観たのは先週ここでもお話させてもらいましたこの作品 ↓↓↓↓



何で今更『あぶない刑事』?もう何度めだ?などとは思ったが、先週映画館で予告編を観てこれは観ようと決めた、まあきっかけなんて単純なもんです。ドラマシリーズが始まって30年、あの頃は若かった舘ひろしも柴田恭兵ももう60代、それだけ見てるこちらも歳をとったわけなんですが、果たして60代になった二人が当時のように動けるのか、当時のようなテンションで演じられるのか・・・舘ひろしはまあ大丈夫だろうけど柴田恭兵は病気のことがある、本当に走れるのか?などと余計な心配をしながら観ていたわけですが・・・。


まあそんな心配も映画が始まってしまえば気にはならなくなります、最初から歳はとってもタカとユージは健在だった。少しだけネタバレになりますが、内容はやくざに中国、ロシアのマフィアが入り混じった犯罪都市横浜に中南米の犯罪組織が進出してくる、そこで行われようとしている麻薬の取引を阻止すべく動くタカとユージ、定年までに残された日数は5日、何とか無事に定年退職を迎えてほしい課長のトオルの心配もよそに二人は最後のドンパチを派手に繰り広げる、と言うもの。定年って辺りが時代を感じさせるわけですが二人は最後の最後まで健在、走るわ闘うわドンパチするわ、30年間全く変わらないテンションで横浜の街を動き回ります。
舘ひろしはどのドラマでもだいたいタカが入ったような感じだから最初から違和感なく見れた、相変わらずメットもかぶらず大型バイクに乗ってたし、派手な格闘シーンも結構決まっていた、台詞のキザクサさも30年変わらずと言った感じでした。ただ今回はタカらしくない一面を見せるシーンもありますが、それは観てのお楽しみとでもしておきますか。
一方の柴田恭兵は病気のことや最近は重苦しい役ばかりなので今更ユージ大丈夫なんかな、と思ったが長い距離を走るシーンや格闘シーンもあって、こちらもまだまだ健在と言った感じ。ただ、昔世話をした青年を心配したり、定年退職した仲間を訪ねて行く辺りはユージと言うよりも高見兵吾のキャラが入っているような感じだった。走りの時は「ミュージック、スタート」で「行くぜ!♪」がかかるのはもうお約束と言ったところでしょうか。そして今回は二人に喫煙シーンは一切なし、これは二人が健康のために禁煙している設定からなのか、柴田恭兵の病気に遠慮してのことからかは定かではありません。
浅野温子の演技はドラマが始まった頃から苦手だったが、今回も何か痛かったなあ。最近は重苦しい役ばかりやってる感じ、最近だとドラマ『37.5℃の涙』での母親役など、だからか余計にあのハイテンションが痛々しい感じがした。しかも今回はタカとユージの定年退職と同じ日にとのことで、その歳でそのテンションの高さも異常なものだった。
仲村トオルは他のドラマでは「よぉ~、ぐっちぃ」とか言って肩で風切って歩いてますが、課長になってキャリアを重ねてもタカとユージの前では相変わらず「とろい動物」扱いです。とにかく二人には無事に定年を迎えてほしいとは言っていますが、終始オロオロしていて挙句に最後はいつものようにユージにアシストしてしまう、もうこれも御約束と言った感じでしたが、二人には事あるごとに「まだまだ」と言われていたのがちょっと気の毒でした。その度に

「瞳ちゃん、お茶!」

と言われていたのはバクシンオーの姉です。バクシンオーと言っても



ではないですよ、『相棒』の脚本でもお馴染みのハセベバクシンオー氏のことです。
中南米のマフィアの役で今回出演していたのが吉川晃司、この人も相変わらず何に出て来てもカッコつけな感じで、タカからは「」と言われてしまいます。実際に舘ひろしはそう思っていそう、そんな二人の対決が今回のクライマックス、互いにバイクで対峙し合う辺りはなかなかの迫力で魅せてくれます。

これもネタバレになってしまいますが、エンドロールでは舘ひろしの「アイラビュ~♪」と流れるバックで過去のドラマ、映画の名場面シーンが流れます。映画の内容自体は大娯楽的な感じで特に感動するや泣きそうになるシーンはないのですが、このエンドロールの映像はちょっと来ますね。特に最初に出てくる近藤課長、

「鷹山!大下!」

と怒り叫ぶ声が聞こえてきそうです。その他も懐かしいシーンがズラリと流れました、そう言えばロケットを飛ばしたこともあったなあ、あの時は「何やこれ?」って思ったのも、これで完結となると笑えるエピソードやったなあと言ったところでしょうか。自分(一人称)は割とこういうのに弱くて、結構鼻の奥にツンと来てしまう方なんです。例えば映画『のだめカンタービレ最終楽章後編』では最後の二台ピアノのシーンに第1話の映像が挿入された辺り、『トリック劇場版ラストステージ』では最後記憶を失った山田奈緒子が手品をするシーンで第1話の同じシーンが流れるところなど、もう自然と涙腺が緩んでしまいます。自分(一人称)が歳をとったから、と言うのもあるけど、長く続いたシリーズでも必ず最初というのがあって、これで終わりだとなるとやはりその最初が懐かしく感じてしまうんでしょうね。


今回の映画は最後にして原点回帰と言うキーワードもあったみたいで、車のクラッシュやドンパチ、格闘などのアクションには結構力が入っていたように感じました。さすがに台詞には歳をとったこともあってか年金や退職金とか現実的なネタもありましたが、タカとユージ二人の掛け合いは積み上げてきたものもあって息もピッタリで、多分30年間ずっとこういったやり取りをしてきたんだろうな、と言う感じでした。予告編でも流れる

残りの弾の数と敵の数が全く合いません

と言うユージの台詞について、結構ピンチのシーンで出てくるのですが、これがタカとユージの30年間のコンビネーションを象徴している台詞となっているようです。そのことはパンフレットに書かれていました、だからこの台詞が予告編の一番最後に出てくるんやなあ、と言うのが分かるはずです。

今回が本当に最後と言うので感傷的なものから行った部分もあったのですが、観て損はなかった作品だと思います。映画館はレイトショーにもかかわらず客席は半分以上が埋まる盛況ぶり、客層は自分(一人称)と同じくらいの世代の人が多かったかな、若い人は少なかったです、多分『信長』へでも流れているのでしょう、まあ若い人にはもうウケないのかも・・・。こうなると日テレさん、『刑事貴族』も映画化しませんか、未だに走り続ける本城慎太郎、「亮、拓、忍ちゃんも、行くよ~」てな感じで。



実・・・順子・・・武さん・・・だぁいぃ・・・、こりゃ無理だわ、さみしい終わりになってしまったなあ、今回は是にて終了としておきます。       まちみち

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2016-02-02 15:47:46
行列のできる法律相談所に出ていたね
あぶない刑事
リアルに危ないのは浅野あつこだと思ったよ
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