まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.122 東海道遠州路(3)・日坂宿

2015-05-10 18:19:32 | 旅行記
おはようございます。







袋井宿を後に次の宿場町掛川に向かうが、この間結構距離が長い。東海道の風景を象徴するような松並木が立ち並ぶ道、道端に立つ古い石の道標、一里塚跡、旧街道の雰囲気を残す町並、間の宿原川地区を通り過ぎて掛川市内へと近づいて行く。





東名高速、国道1号線の高架下を過ぎると町の中心地の外れにある天竜浜名湖線の西掛川駅へとたどり着く。言われなければ素通りしてしまいそうなこの駅は、駅舎はなく時刻表の看板が立っている横の狭い石段を上って行った所にホームがある、もちろん無人駅である。
しばらく走ると町の中心地に差し掛かる。宿場町の雰囲気は感じられない広い道で交通量は結構多い、掛川は名の知れた町なので、今日今まで走って来た中では一番の都会になるだろうか。やがて左手側に掛川城の天守閣が見えてきた、ここまでは少しひっそり感のあった街道筋だが城付近は歩行者天国でイベントも行われている。




旧街道はここからカクカクと曲がりを繰り返して進んで行くことになるが、案の定ルートに迷ってしまった。元は宿場を外敵から守るためにこのようなややこしいルートになっているわけだが、携帯の地図で確認しようにも何せ住宅地の中を細い道が入り組んでいる所、ここでは自分が外敵にされてしまった。
何とか旧街道を見つけて住宅地の中を進むと光の灯った常夜燈を見かける。ここから街道は掛川の中心から少しづつ離れて行き、やがて国道1号線へと合流、しばらく何も考えずに国道を進んで行けばいい区間となる。





しばらく走って旧街道は国道と分かれて細い道へと入って行く。古い町並、一里塚跡、静かでひっそりとした所だが、さっきの掛川宿の賑やかさとくらべるとこちらの方が余程街道らしい雰囲気だ。道はこの後国道1号線バイパスの高架の下を過ぎてだんだん山へと向かって行く。







国道から県道415号線となった道、道の駅掛川交差点を少し行った所で左へ細い道へと入ると日本橋から数えて25番目の日坂宿。三方を山に囲まれた宿場町は近くを通る国道1号線の賑やかさから突き放されたようなひっそり具合、距離は短いが古い町並が軒をなしていて、ああ、いい雰囲気が漂っている所だ。
しかしその雰囲気に和んでいるわけにもいかない、この先旧街道は県道と交差するが、道はその先とんでもない斜度の上り坂、ここは観念して相棒を押し歩きで上って行くことにする。先はこの旅で一番の試練になりそうな小夜の中山、その道中であわやのトラブルに見舞われることになるお話はまた次回と言うことで、今回はここまでとしておきます。      まちみち

最新の画像もっと見る

コメントを投稿