我が家の青空(My Blue Heaven)

スージィーとロバート、キャッシュとバンクの
2人と2匹の我が家のディリー・ライフ。

「大切な日(その2)」

2019年05月04日 | 日記

4月30日、雨の
日南市「鵜戸神宮」。


人それぞれに大切なものがある、
そのことに気付く大切さもある。

そんな大切な時間を過ごさせて頂いたのは、
小林市でのことだった。

 

小生はこの歳になっても、
いろんな方から「みっちゃん」と
呼ばれている。

相手の人からそう呼んで頂けるのは、
「みっちゃん」とは、愛称で

「相手が自分に対して、
親しみを抱いてくれているから」

と、勝手に解釈しながらも感謝している。

鵜戸神宮に参拝して、次に訪れたのは、
前日の4月29日に訪問した
北里家主人の仕事を手伝っていた頃の、
お客さんのお店が小林市にある。

前日に続き、何十年も
ご無沙汰続きで、不義理を重ねた詫びに、
このお宅に訪問した。

 

そのお宅の、一つ年上のご夫婦は
小生の何処が気に入って頂いたのか、

「みっちゃん、今日も泊っていったら」

と、毎度、独り者の小生に、
好物の地鶏のたたきと酒を
用意して頂き、

酒をたらふく頂き、
幸せな心持で眠りに就くのは、
しょっちゅうのことだった。

 

宮崎を去り、福岡で
インテリアの会社に入っても、
出張の際には必ず、このお宅に立ち寄り、

「地鶏のたたきと、酒と、お泊り」の
3点セットのおもてなしは
暫く続いたが、

起業を契機に足を運ぶことは
ついぞなくなり、

以来、ご無沙汰続きで、
不義理を重ねることになって仕舞っていた。

いつも御恩を忘れはしなかった、
心にはお二人の笑顔が焼き付いていた。 

そして、20数年の時を経て、恐る恐る
「連休に小林に寄りたい」と告げると、

「みっちゃん、今日も泊っていったら」

の二つ返事に、今でも小生に対して、
親しみを抱いてくれれていると、
胸をなで下ろし、

「みっちゃん一人なら家でも良いけど、
奥さんも同伴なら」

と、ホテルを準備して頂いた。

その夜は、
「こんな美味い肉が、あったのか!」

と、驚くほどの「宮崎牛」を、
たらふくご馳走になったが、

その席で奥さんが

「みっちゃんの好きな
地鶏のたたきがないか、聞いてみて」

と、旦那さんに尋ねた時に、

小生の好物を、
今でも覚えて頂いていることに
胸が熱くなった。

翌朝は リトル経由で春日村に帰るので、
早朝、一人ホテルを出て、お店の前に
停めていた車のワイパーに

「お世話になりました」

と、書置きを残して小林を後にした。

その日の朝は、
「令和」の始まる最初の朝


春日村に着いたその夜に、
奥さんから電話を頂いた。

「確かに、書置きを頂きました。
相変わらず、みっちゃんらしいね」と。

人それぞれに大切なものがある、
そのことに気付く大切さもある。


平成の最後で、令和の始まりの
何時までも心に残す、素晴らしい
2泊3日の宮崎の旅だった。


フランツ・リスト作「愛の夢」

ピアノ:フジ子・ヘミング

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする