F老人の気ままな島暮らし日記

尾道市生口島で気ままな島暮らしの日々。

読書記録103「柚子の花咲く(葉室麟)」

2013年12月12日 18時54分13秒 | 読書記録

2日前、熱はなかったのですが咳と鼻水が出て、お隣のイオンにある本屋さんで本を買ってきておとなしくしておくことにしました。

葉室燐さんのまだ読んでいない本がありました。「柚子の花咲く」です。

桃栗三年柿8年までは知っていたのですが、その後はいろいろあるそうです。「桃栗3年柿8年、梅はすいすい13年、柚子は大馬鹿18年、林檎ニコニコ25年、女房の不作は60年、亭主の不作はこれまた一生」とか「桃栗3年柿8年、柚子は9年でなり下がり、梨のバカめは18年」、「桃栗3年柿8年、柚子の大馬鹿18年、銀杏の気違い30年」など。

実際に苗木を買ってきて植えましたが数年で花も実もつけました。

瀬戸内海沿岸の藩の下級武士筒井恭平は百姓などと一緒に郷塾で梶与五郎の薫陶を受けます。その梶先生が隣藩で殺害されて見つかります。調べに行った友人も殺されます。隣藩との境界争い、梶先生の出自と過去、郷塾で一緒だった百姓たち、いろいろなことがめまぐるしく起こります。葉室作品にしてはテンポが早く一気読みしました。

権力を持つ者の横暴、虎の威を借りた傲慢・・・その影でつづく純愛、幼い日の思い・・・大変面白く読ませていただきました。

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