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イタリア研修 (7月13日まで)

2017-07-06 | ◆日記・エッセイ・コラム



恒例のイタリア研修です。若い連中は今朝、帰国の途に着きました。

「行動範囲がその人の思考範囲だ」という基本が、この研修の目的です。
皆が揃ったのが今日で2回目、つまりは我々は団体行動はしないし、基本は自由というという事だ。

人それぞれ学びの処方箋が違う。

だから皆バラバラで結構だ。私は修学旅行引率の先生ではない。

そして指導者でもない。

今回も普通では入れない場所ばかり私自身は経験したが、そんな事も、特別な事でもなく、普通に初めてイタリアを体験する事だって、その人にとって大きな事だ。

思い起こせば三十数年前、私はこのミラノ中央駅の片隅で寝袋に包まって寝ていた。ローマでも同じ、今はその場所さえも、とんと思い出せない。笑

そして、今やっと4ツ星ホテルである。

その時の私の旅はロンドンのサボイの前で終わったけれどまだ、ここにはまだ到達できない。つまりは

「あの頃の未来に僕らは立っていない。」のである。

その頃から随分と曲がりくねった道を歩いてきたものである。

そして、今回の旅は車椅子でヨレヨレ。1日、ロキソニン9錠から始まり、いまやっと1錠である。

苦痛ではあるが苦悩はない。もうこの痛みは巡礼者の苦難に近い。
そして、それが嫌なら止めれば良いだけだ。

「嫌ならヤメロ」だ。

修学旅行で金閣寺にゆくのとは違うから、テキストもガイドもいない。各自がそれぞれ感じ方で何かを自分の感性で感じ取れれば良い。

スッパプレッソなどイタリアの何処にもない。

日本で今、カフェ坊が得意になってるアレは一体何なのだ。個人の自由とはいえ、それがエスプレッソなんて得意になってる連中の認識を私は笑う。

さて、今回はプロバットの500キロ釜が3台も鎮座する、とある焙煎所に終日いた。そして本物のエスプレッソも何杯も飲んだ。「基本は良質の豆さ」と彼等は何度も強調していた。

 

行動範囲が思考範囲。
良質の生豆を買わない人が、良質の焙煎の意識を持つ訳は絶対に無いのだ。

語学は関係ない。語学の範囲ではない。

勇気と、希望と、燃えてる心、を一言で表せば「PASSION」である。

今回の参加者のイタリアが初めての人達にもハプニングは起こったようで電話が掛かったけれど私は只「good luck」で切った。(笑)

何故なら
旅は
当にそこから始まるからだ。

私はこれを酔狂でしている。
しかし、これだけは書いておく。

「la Marzocco」のファクトリーに連れていくからと、金銭を要求するような輩も現れはじめた。

実に全く見下げた根性である。

メーカーは、見学を断り始める。金儲けの片棒を無料で担ぐことないからである。

「Money」「Passion」とは違うのだ。

無料で運営しているメーカー施設に、有料で連れていくのは、人間的にも最低である。仲間から金儲けなのか、他の意義はないのか?


これが今も色んなメーカーさんが門を閉ざす理由であります。

私の旅はもう少し続き明日はスイス入りして、田舎に行き日帰りします。

旅はインターネットで昔に比べ100倍楽になりました。誰にでも簡単です。
見渡せば皆がスマホ持っています。日本にいる家族とも普段のように連絡が取れます。

しかし、列車の隣に座ってる黒髪のイタリア美人に繋げるのは「場の実力」だけである。

そして本当のエスプレッソを知りたければ、此処にしかありません。

結局、それは行動力しかありません。するか、しないか(出来ないを含め)です。

するか?

しないか?

 

 

出来ない理由、出来なかった言い訳は何千でも語れますが、結果は「出来なかった」です。

その一つだけです。

ちゃいますか?

 




 


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