現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

板垣巴留「BEASTARS14」

2019-08-20 17:56:26 | コミックス
 この巻では、肉食獣と草食獣が混在する世界の頂点に君臨する壮獣ビースターのヤフヤ(黒馬)と主人公のハイイロオオカミのレゴシの対決を中心に、レゴシと彼の彼女のドワーフウサギのハルとの再会などが描かれています。肉食獣と草食獣の異種恋愛問題を超えて、そのハーフ(ヒョウとガゼル)による犯罪にまで話が広がります。
 発表誌が週刊少年誌なので、早い展開とたくさんの戦闘シーンが要求されるのでしょうけれど、ひとつひとつのアイデアは秀逸なのだから、そのれぞれの話をもっと丁寧に描いてほしいなあと思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

板垣巴留「BEASTARS13」

2019-08-20 17:41:07 | コミックス
 この巻では、ついに海洋生物(魚やアザラシ)にまで話が広がり、違う世界観や宗教観を持つ存在として描かれています。
 アザラシが海と陸の生物のバイリンガルという設定は秀逸なのですが、さらに出てきた骨肉麻薬(肉食獣を肉食に駆り立てる効果があるようです)と共に、これからどう収斂させていくのかだんだん疑問になってきました。
 というより、作者には収斂させる気などはなからなくて、自分の思いつくままに、そして読者を飽きさせないために、どんどん世界を拡げているのかもしれません。
 これは人気コミックスではよくあるパターンですが、やはりどこかでマンネリ化するのは避けられないでしょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする