アゴタ・クリストフの有名な児童文学作品を完全映画化したとの触れ込みに惹かれて見ました。
確かに原作に忠実に作られているのですが、全体的にあらすじを追っている感じがして物足りませんでした。
これは有名な文学作品を映画化するときにはいつも感じるのですが、通常の映画は尺が決まっているので(1時間40分前後でしょうか)、原作に忠実に作ろうとすればするほど、どうしても駆け足になってしまうのです(ただし、指輪物語やハリー・ポッターのようなお金をかけた大作は、その限りではありません)。
また、原作は時代も場所も不明なのですが、この映画では1944年のハンガリーに設定しているので、どうしてもナチスドイツやホロコーストの話になってしまい、原作の持つ普遍性が失われてしまっています。
もし、私がこの映画を作るとするならば、原作同様に時代や場所を不明にするか、作者自身が体験したと言われるハンガリー動乱(1956年)を舞台に設定するでしょう。
その方が、現代の観客にはよりアピールできますし、作者の意図にも忠実だと思われます。
確かに原作に忠実に作られているのですが、全体的にあらすじを追っている感じがして物足りませんでした。
これは有名な文学作品を映画化するときにはいつも感じるのですが、通常の映画は尺が決まっているので(1時間40分前後でしょうか)、原作に忠実に作ろうとすればするほど、どうしても駆け足になってしまうのです(ただし、指輪物語やハリー・ポッターのようなお金をかけた大作は、その限りではありません)。
また、原作は時代も場所も不明なのですが、この映画では1944年のハンガリーに設定しているので、どうしてもナチスドイツやホロコーストの話になってしまい、原作の持つ普遍性が失われてしまっています。
もし、私がこの映画を作るとするならば、原作同様に時代や場所を不明にするか、作者自身が体験したと言われるハンガリー動乱(1956年)を舞台に設定するでしょう。
その方が、現代の観客にはよりアピールできますし、作者の意図にも忠実だと思われます。
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