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現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

イタロ・カルヴィーノ「がんこなネコたちのいる庭」マルコヴァルドさんの四季所収

2018-07-14 10:12:31 | 作品論
 マルコヴァルドさんは、昼休みに知り合いのネコについていって、不思議な屋敷の庭にたどり着きます。
 そこは、年取った没落貴族である公爵夫人の屋敷の荒れ放題の庭で、たくさんのネコを初めとした小動物たち(小鳥やカエルなど)にとって、開発が進む都会に残された最後のオアシスでした。
 ネコたちは、公爵夫人が亡くなった後も、そこに高層ビルを建てようとする建築会社の作業員たちを妨害するのでした。

マルコヴァルドさんの四季 (岩波少年文庫)
クリエーター情報なし
岩波書店
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児童文学における典型的キャラクター

2018-07-14 09:23:35 | 考察
 児童文学の典型的なキャラクターとして、いたずら坊主の男の子があります。
 普段は粗暴でいたずらばかりやっていますが、優しい所もあってどこか憎めない。
 そんなキャラクターの主人公は、すでに腐るほど書かれています。
 その変形である、活発なおてんば娘というキャラクターも同様です。
 一般に、こういったキャラクターは、「自然主義的リアリズム」ではなく、あらかじめ読者の間で共有化されているであろう、他の作品の世界観に寄りかかった「マンガ・アニメ的リアリズム」、さらに言えば「児童文学的リアリズム」で書かれていることが多いようです。 

純粋娯楽創作理論 第二章・キャラクター分類指標
クリエーター情報なし
開巻書房
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