現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

日曜日

2017-02-06 18:15:21 | キンドル本
 主人公の少年は、一人ぼっちの日曜日をすごしています。
 主人公は、妹の横やりのために、予定していた兄との野球観戦に置いてきぼりを食って、家の近くの公園でふてくされていました。
 そこに、やっぱり留守番の友だちがやってきます。
 しかたないので、二人で角ぶつけをやりました。
 角ぶつけとは、段差の角にボールをぶつけて、野球のようなルールでやる遊びです。
 主人公のぶつけたボールが、隣のアパートの管理人室の窓に当たりました。
 そこの管理人は怖いので有名です。
 いつかなど、黙ってアパートの敷地に入ったために、追いかけられたこともありました。
 しかし、その日はぜんぜん怒られません。
 逆に、管理人が敷地内で今までに拾ったボールをもらいます。
 アパートから他の町へ去っていく管理人に対して、主人公に起きた気もちとは?

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大あたりーっ!

2017-02-06 18:13:07 | キンドル本
 主人公の少年は、市民センターにある図書館の帰りに、間違って他のフロアへ行ってしまいました。
 そこで、主人公は奇妙な老夫婦と知り合います。
 老夫婦は、家が災害で壊されたので、そこの会議室へ避難しました。
 しかし、その後も行き場がなくて、そのままずっと住んでいたのです。
 二人は、部屋の中に段ボールで囲った小さな「家」で暮らしています。
 主人公は、老夫婦の所へ通うようになります。
 老夫婦は宝くじを買っていて、いつか大当たりが出ることを夢見ています。
 大当たりが出たら、ここを出て、新しい暮らしを始めるのです。
 ある日、とうとう宝くじが大当たりしました。
 それを知らせようと、主人公が急いで訪ねていくと、老夫婦は姿を消していました。
 はたして、大当たりの宝くじの行方は?

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翌朝のハチ

2017-02-06 18:09:03 | キンドル本
 主人公は、ミニバスケットボールのポイントガード(チームの司令塔役)を務める中心選手です。
 親友は、シューティングガード(点を取る役)でチームのエースです。
 大会が迫っているので、チームの練習には気合が入っています。
 主人公の幼馴染の女の子たちも、主人公を応援してくれています。
 そんなある日、主人公のおとうさんが、家の外階段にできたスズメバチの巣を駆除します。
 ハチは全滅して、主人公は少しかわいそうに思います。
 ミニバスケットボールの大会が始まりました。
 主人公のチームは、順調に決勝に進出します。
 しかし、主人公はその試合で大失敗をしてしまいます。
 翌朝、主人公は何もかも嫌になった気分でしたが、偶然生き残ったハチを見つけて勇気づけられます。

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平野 厚


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夏、小倉橋で

2017-02-06 18:06:31 | キンドル本
 夏の町営プールは、子どもたちの社交場でした。
 主人公は好きな女の子とプールで偶然出会いますが、同じクラスの男の子に邪魔をされてしまいます。
 翌日も、友だちの家の車に乗せてもらってプールに行こうとしますが、またその男の子にいじわるされて行かれません。
 主人公は、おにいちゃんと一緒に行こうと思いますが、ぐずぐずしているうちに置いてきぼりになってしまいました。
 そこで、一人で歩いてプールへ行こうとしますが、その途中の川には高くて狭い橋が待ち構えています。
 高所恐怖症の主人公は、その橋が怖くてたまりません。
 でも、どうしてもプールへ行きたいのです。
 主人公が勇気を奮い起こして橋のそばまでたどりつくと、そのたもとに大好きなあの女の子もいました。
 彼女も歩いてきたのですが、やっぱり橋が怖くて渡れなかったのです。
 はたして、二人は無事に橋を渡りきって、プールへ行けるでしょうか?

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名木橋忠大「立原道造と宮沢賢治 ―われもまたアルカディアに―」

2017-02-06 17:59:50 | 参考情報
 四季派学会・宮沢賢治学会イーハトーブセンター合同研究会 ―宮沢賢治から「四季」派へ―で行われた研究発表です。
 研究発表要旨は以下の通りです。
「立原道造(一九一四~三九)は、一九三八年七月の段階で肺尖カタルの診断を受けており、死期を予感するように自身を彷徨に駆り立てた。「僕は 十月一ぱいあたりまで盛岡に行つてくらすだらう、そして秋ふかくなつて南へかへつてゆくだらう、候鳥のやうに。そして冬一、二月あたりには長崎に行つて住まうとおもふ」(九月六日付矢山哲治宛書簡)。盛岡滞在時には「僕はこの小さい丘の麓にあたらしく生れたのではないだらうか。昨日でないならば、けふたつたいま!」(九月二八日付猪野謙二宛書簡)と新たなる生の実感が述べられる。ところが彼は一方で、「宮沢賢治をよんでゐたら、宮沢賢治もかなしいうそつきです。僕がいま欲しいのはあんないつはりの花ではありません」(九月二八日付深沢紅子宛書簡)、「もとは宮沢賢治にはあのイメージの氾濫でだけ反撥した。しかし今はもつとふかく反撥します。大切な大切なもののために」(同)のように賢治への否定的見解を吐露してもいた。なにゆえ賢治が「かなしいうそつき」なのか。「大切な大切なもの」とは何か。長崎での手記には、「北方のドイツ人たちがアルプスをこえてイタリイに行つたとき見たものを見得ないのは僕の罪だらうか」(長崎紀行・一二月六日)とあり、彼の彷徨はゲーテ『イタリア紀行』を模したものと見られている。これらの書簡・ノートを足掛かりにして、彼をとりまいた環境要因をすりあわせ、晩年の立原を読み解いていきたい。」
 研究発表は、以下の順番に進められました。
1.宮沢賢治への反発
2.融和の詩想 リルケ
3.遍歴の詩想 芳賀檀
4.立原道造の帰趨
 1と4は賢治との関連に触れていますが、2と3は賢治から離れて道造の詩想の背景について述べられたものです。
 そういった意味では、やや道造側に偏った発表内容になっていたように思われます。
 まあ、名木橋は四季派学会の研究者なのですから、それもやむを得ないかもしれません。
 各項目は、道造の書簡や先行論文を丁寧に引用していって、それに名木橋の考察を加える形で行われていました。
 なにしろ分野が狭いので、先行論文に自分の考えを積み上げていく形でしか研究ができないのでしょう。
 その点では、この発表はよくまとめられていたと思います。
 名木橋は現代詩の実作もやっているそうで、彼もまた道造の「アダジオ」、「のちのおもひに」、「何処へ」、「歌ひとつ」、「風立ちぬ」、「南国の空青いけれど」などを引用して、朗々と歌ってみせました。
 うっとりとした表情を浮かべて歌う名木橋を見て、この人は本当に詩が好きなんだなと、感銘を受けました。
 そういう意味では、実作をやらない児童文学の研究者たちよりも、詩の研究者たちの方が純粋に対象を愛している気がして、「創作、評論、研究、翻訳」のすべてをやる「児童文学者」を目指している自分としては、非常に励まされた気がしました。


立原道造の詩学
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双文社出版
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