1972年公開のイタリア・フランス合作映画です。
子ども時代、ローマへ出てきた青年時代、そして現代のフェリーニの目を通したローマやそこで暮らす人々を描いています。
特にストーリーはなく、断片的なシーンの連続ですが、それを通してフェリーニ独特の、荘厳、幻想、猥雑などが一緒くたになった世界が描かれています。
有名なシーンを列挙すると、聖職者による聖職者のためのファッションショー、低級と高級の売春の館、嵐の中の高速道路の渋滞、バイクの群れの暴走、発見されたローマ時代の壁画が外気に触れて消えていくシーン、様々な人間が又借りで住み着いているアパートメント、大家族や近所の人たちが集まる外での食事シーン、戦時中のボードヴィル・ショー、フェリーニ自身も登場するこの映画の撮影シーンなどになります。