1987年公開のアメリカ映画です。
「バック・トゥー・ザ・ヒューチャー」(その記事を参照してください)の成功で、当時人気絶頂だったマイケル・J・フォックス主演のコメディ映画です。
アメリカの農村からニューヨークへ出てきた青年のサクセス・ストーリーを、会社乗っ取りや女性重役との恋愛を通して、下ネタも交えてコミカルに描いています。
ストーリー自体は他愛のないものですが、マイケル・J・フォックスはここでも軽快な演技を見せています。
1987年公開のアメリカ映画です。
「バック・トゥー・ザ・ヒューチャー」(その記事を参照してください)の成功で、当時人気絶頂だったマイケル・J・フォックス主演のコメディ映画です。
アメリカの農村からニューヨークへ出てきた青年のサクセス・ストーリーを、会社乗っ取りや女性重役との恋愛を通して、下ネタも交えてコミカルに描いています。
ストーリー自体は他愛のないものですが、マイケル・J・フォックスはここでも軽快な演技を見せています。
1992年の日本映画です。
監督の周防正行と主演の本木雅弘(もっくん)の出世作です。
日本アカデミー賞など数々の映画賞を受賞しています。
卒業に必要な単位と引き換えに相撲部に入部したお気軽学生が、しだいに相撲に打ち込むようになる姿をコミカルに描いています。
アイドルのもっくんの裸というかなり際物的要素も含んでいましたが、この映画でもっくんは本格俳優としてみとめられ、監督の周防もその後の「Shall Weダンス?」などのヒット作へとつながります。
もっくん以外の部員も、イケメンの弟、万年留年生の主将(極度の緊張症ですぐに下痢をします)、イギリスからの留学生(裸の尻を拒否してまわしの下にスパッツをはきます)、臆病なクリスチャン(立ち合いで目をつぶってしまいます)、女性マネージャー(巨体の持ち主で、男に扮して試合に出場します)といった個性あふれる面々です。
出演者も、柄本明、竹中直人、清水美砂、田口浩正、六平直政など、役者ぞろいです。
2019年のアカデミー賞で、作品賞など三部門で受賞したロードムービーです。
天才的な黒人ピアニストと、彼のディープサウスを含むリサイタル・ツアーに運転手(兼用心棒?)として雇われたイタリア系白人の男(それまでは、クラブの用心棒などをしていました)が、次第に心を通わせていく話です。
公民権運動が勝利する前の1962年なので、当時の南部(特にディープサウス)では黒人差別が公に認められていました(白人用レストランやバーへの出入り禁止(もちろんウェイターやウェイトレスは黒人です)、白人用トイレの使用禁止(黒人用は戸外の粗末なものです)、白人用ホテルの使用禁止、洋服屋での試着室の使用禁止、夜間外出禁止など)。
こうした差別は、主に黒人に対してなのですが、日本人のようなアジア系の人たちへの適用は微妙だったようで、1959年に同じ南部を旅した庄野潤三の「南部の旅」(その記事を参照してください)には、そのどっちつかずの不安感が描かれています。
タイトルの「グリーンブック」は、そうした環境の中で、黒人が南部へ旅行するためのガイドブック(黒人が利用できる店やホテルなどの情報が載っています)のことです。
こうした状況の中で、二人は時に対立しながらもいろいろな困難を乗りこえて、クリスマスイブに予定通りニューヨークに帰着し、ラストでは運転手の家での彼の大家族のクリスマスディナーにピアニストも参加します。
この映画も、基本的にはエンターテインメント作品なのですが、マイノリティへの差別(黒人、LGBTQ(ピアニストはゲイのようです)など)を鋭く糾弾しています。
前年の「シェイプ・オブ・ウォーター」(その記事を参照してください)に続いて、このようなマイノリティへの差別を糾弾した映画がアカデミー作品賞を受賞した背景には、当然、移民を阻害しているトランプ大統領の政策への批判もあるでしょう(もともとハリウッドはリベラル色が強く、民主党寄りだという事情もあります)。
また、この二作が、ともに1962年のアメリカを舞台にしていることにも、明確な理由があります(2017年のアカデミー作品賞にノミネートされた黒人や女性への差別を糾弾した「ドリーム」(その記事を参照してください)も、1961年から1962年にかけてのアメリカが舞台です)。
アメリカでは、「黄金の五十年代(もちろん白人社会だけにとってですが)」と言われた1950年代の好景気(日本の1980年代のバブルよりはるかにスケールは大きいです。そのころの白人中流家庭の高校生の派手な生活は、サリンジャーの「キャッチャー・イン・ザ・ライ」(その記事を参照してください)や、それよりは少し後ですがボブ・グリーンの「17歳」やルーカスの「アメリカン・グラフィティ」で詳しく描かれています(ナイトクラブで酒を飲んだり、自分用の(ボブ・グリーンは、17歳の誕生日にプレゼントされています)大きなアメ車(当たり前ですが)を乗り回したりしています。
そう言えば、この映画でも、「シェイプ・オブ・ウォーター」でも、ライト・グリーンの大きなキャデラックがその頃の富の象徴として使われています))を経て、東西冷戦、宇宙開発競争、公民権運動などの大きな社会現象があり、そうした困難な状況を前年の1961年に就任した若きケネディ大統領(黒人ピアニストがディープサウスで警察に不当に拘束された時に、弁護士を通して連絡した大統領の弟のロバート・ケネディ司法長官の電話で釈放されるシーンもあります)と乗り切ろうという国民の機運もありました。
そのため、いろいろなマイノリティ(女性、人種、障碍者、LGBTQなど)への差別が顕在化した(それまでは当然のこととされていました)時期でもあり、その時代を描くことは現在のアメリカ社会の問題につながり、結果としてアンチトランプの姿勢を明確にできるからでしょう。
もちろん、この映画はエンターテインメント作品ですので、興業的な配慮が重要なため、黒人にも白人にも八方美人になっている面があって、作品賞受賞に対しては批判もあるようです。
ピアニストは、若いころ(三才からピアノを弾いています)から才能も認められ、家族も含めた黒人社会から引き離されて、白人社会の中で教育(三つも博士号を持っています)を受けて成功し、上流社会の中で生活(カーネギーホールの上の贅沢な部屋で暮らしています)していますので、いわゆる「アンクル・トム」(ストウ夫人の「アンクル・トムの小屋」は出版当時(1852年)は奴隷解放運動に大きく寄与した偉大な本ですが、そこに描かれたアンクル・トムは白人に従順すぎるとして、黒人社会(特に1960年代から1970年代にかけて)では「白人に従順な黒人」としての蔑称として使われることもあります)的(ただし、それゆえの孤独も描かれていますし、そうした時代にあえて通常の三分の一のギャラでディープサウスをツアーする勇気にも触れられています)ですし、運転手もいわゆる「白人の救世主」(映画などで非白人の窮地を救う白人のステレオタイプ)的な面はあります。
ただし、ピアニストとは対照的に、ブロンクス(ニューヨークの下町)のイタリア人街育ちで教育もない、いわゆる「プア・ホワイト」(白人貧困層への蔑称)としての困難さも描かれています(それまではクラブの用心棒やボスの運転手をしていて、映画の中でも数回もっとやばそうな仕事を紹介されそうになります。
こうしたエンターテインメント作品としての限界はあるもの、ピアニストを演じたマハーシャラ・アリ(アカデミー助演男優賞を受賞)と運転手を演じたヴィゴ・モーンセン(惜しくもアカデミー主演男優賞の受賞は逃したものの(受賞は「ボヘミアン・ラプソディ」(その記事を参照てください)のラミ・マレック)、体重を約20キロ増やしてこの役に挑戦しました(「レイジング・ブル」で27キロ増やしたロバート・デ・ニーロは1981年にアカデミー主演優賞を受賞しているのですから、もうちょっと増やせばよかったのかもしれません)の熱演により、優れた作品になっています。
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グリーンブック~オリジナル・サウンドトラック |
クリエーター情報なし | |
ワーナーミュージック・ジャパン |
2011年公開の日本映画です。
人気コミック・エッセイの映画化(それまでにテレビドラマ化もされています)です。
うつ病にかかって会社を退職した夫を、漫画家の妻が支える日常を描いています。
エッセイやドラマとともに、うつ病に対する偏見をとくのに、一定の役割をはたしました。
ただ、夫が勤めていた会社の様子がリアリティがない(すべて上司の裁量で夫の退職が決められていますが、実際は人事や健康保険組合がからむでしょう。このことが別の偏見(うつ病にかかったら退職しなければならない)を生む恐れがあります)のと、夫役の堺雅人の大げさな演技がこの作品の場合鼻につくのが欠点(感情の起伏が激しく感じられてしまうので、うつ病より双極性障害かと思えてしまいます)です。
その点、妻役の宮崎あおいの演技は自然体で好感が持てました。
この作品ではハッピーエンド(夫はうつ病についての講演もし、妻の仕事のマネージメントをすることになります)なのですが、大半のうつ病患者とその家族はこのようにはうまくいきません。
この映画でも指摘していますが、うつ病は全快になることは少なく、多くは寛解するのがせいいっぱいでしょう。
それでも、生活のために、社会と折り合っていかなくてはならないのが実情です。
1960年公開のフランス映画です。
ジャン=リュック・ゴダール監督によるヌーベルバーグの傑作です。
無軌道な青年の生と死を、しゃれた台詞、おしゃれなファッション、軽快な音楽、斬新な映像で描いています。
自動車泥棒の主人公は、欲望の赴くまま、車を盗み、金を盗み、女と寝ます。
挙げ句の果てには、警官を撃ち殺して追われる身になります。
車を盗みながらパリ中を逃げ回りますが、最後は女に密告されて警官に射殺されます。
どこか憎めない不思議な魅力を持つ青年を、こちらもフレッシュなジャン=ポール・ベルモントが軽快に演じています。
相手役のジーン・セバーグも、ボーイッシュなセシル・カットがよく似合っていて魅力的です。
1959年公開のフランス映画です。
フランソワ・トリュフォー監督の長編第一作で、カンヌ映画祭で監督賞を受賞しました。
ジャン=リュック・ゴダール監督の「勝手にしやがれ」(その記事を参照してください)などと並んで、ヌーヴェルヴァーグの代表作といわれています。
愛情のない両親(彼は母親の連れ子です)と高圧的な学校に絶望した十二歳の少年の姿を描いています。
初めは、学校をさぼって友だちと繁華街で遊ぶだけでしたが、ついには犯罪に手を染めてしまいます。
犯罪といっても、父親が勤める会社のタイプライターを盗んで、売りさばこうとしただけなのですが、売れずに帰そうとしたところをつかまります。
そして、父親自らの手で警察に突き出されて、留置場に入れられます。
母親も、彼の引き取りを拒んで、彼の少年院行きを希望します。
さらには、面会に来た時に、出所後の引き取りもしないことを、彼に宣言します。
その少年院を脱走して、たどり着いた海岸で絶望的な表情を浮かべる少年のアップで、映画は終了します。
友達と遊んでいるときの生き生きとした表情と、家庭や学校で浮かべる彼の暗い表情が、非常に対照的です。
60年以上も前の映画ですが、少しも古びることなく(白黒映画ですが)、現在の日本の子どもたちを当てはめても成立する作品です。
こうした状況に肉薄する児童文学作品が必要とされています。
2008年の日本映画です。
人気コミックスのドラマ化を、さらに劇場版にして後日談を描き、興行的には
大ヒットしました。
ストーリー自体は、荒唐無稽で他愛のないものですが、井上真央が演じるヒロインをめぐる四人のイケメンの活躍が見せ場です。
松本潤、小栗旬、松田翔太、阿部力の、それぞれタイプの違ったイケメン俳優たちを、存分に楽しめます。
観客(若い女性たち)は、それぞれが主人公を自分に置き換えて、夢の世界に遊べるのでしょう。
1995年のアメリカ映画です。
突然、幼い娘を人質にとられ、州知事の暗殺を命令される男の話です。
やらなければ娘が殺されると脅されて、だんだん追い詰められていく若い父親を、若き日のジョニー・デップが熱演しています。
ストーリー自体はご都合主義の他愛のないものですが、映画の中の時間と、現実の時間とがほぼ同時進行するので、サスペンスを高めることに成功しています。
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ニック・オブ・タイム [DVD] |
ジョニー・デップ,クリストファー・ウォーケン,チャールズ・S・ダットン,ピーター・ストラウス,グロリア・ルーベン | |
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン |
1987年公開のイラン映画です。
主人公の男の子(小学校中学年ぐらい)は、まちがって友だちのノートを持ってきてしまいました。
友だちのうちはかなり離れた地域にありますが、どうしても今日中にノートを返さなければなりません。
なぜなら、今日の授業中に、友だちは宿題をノート以外の紙に書いていて(ノートは同じ教室にいる彼のいとこが持っていました)、教師から激しく叱責されて、今度やったら退学させると脅されていたからです。
しかし、主人公の母親はそれを許してくれません(主人公にいろいろな作業を命じたり、そんなことより早く自分の宿題をしろと言ったりするばかりで、主人公の言うことにまったく耳を貸しません)。
母親の目を盗んで家を抜け出しますが、今度は道端で暇をつぶしていた祖父につかまります。
祖父は話し相手にいかに子どものころ厳しくしつけられていたかを自慢して、主人公に無意味に家へ煙草を取りに行かせます(実は、自分で持っているのです)。
こうして、主人公は、すっかり遅くなってから、友だちのうちの地域に着きます。
しかし、友だちのうちがどこかわかりません。
あちこち訪ね歩いた後で、親切なおじいさんが友だちのうちまで連れて行ってくれます。
でも、おじいさんの歩くのが遅いのと寄り道をするために、あたりは真っ暗になってしまいました。
そのため、主人公は、友だちにノートを渡せませんでした。
最後は、主人公が機転を利かせて友だちの分まで宿題をやっていった(教師は名前をチェックするだけで筆跡までは気づきませんでした)ので、友だちは危うくピンチを逃れることができました。
まっすぐな主人公の心と、周囲の大人の無理解が対比されていて、非常に印象に残ります。
たしかに、この映画は80年代のイランの実情を反映しているのでしょう。
しかし、現在の日本でも、多くの子どもたちが、無理解な大人たちのために、まっすぐな心を踏みにじられています。
そういった意味では、この映画は今日的な価値を持っているといえるでしょう。
2021年公開のアメリカ映画です。
ビーナスとセリーナのウィリアムス姉妹を、自ら世界一のテニス・プレーヤーに育て上げた父親と家族の記録です。
父親役のウィル・スミスは、アカデミー賞の主演男優賞を受賞しました(その授賞式で妻をからかわれて腹を立てて、司会者を平手打ちして問題になりました)。
ビーナスが12歳までは文字通り自ら教えて(母親も手伝いました)、そしてその後は強力な売り込み(ビーナスの才能を認めさせて、コーチ料を無料にさせたり、将来の彼女の賞金の一部を与える約束をして、一家全員(長女だけは学業があるので西海岸に残ります。彼女もまた非常に優秀です)でフロリダに移住(豪華な家を手に入れます)させ父親自身も仕事を得たりします)で優秀なコーチにつけて、彼女たちを超一流の選手に育て上げます(ビーナスはウィンブルドンで五回優勝しましたし、セリーナは史上最高の女子選手になりました)。
父親の綿密な育成プラン(これがドリームプランです)と狂気じみた情熱が、二人を成功させたのは間違いないのですが、そうした成功の陰には、似たような親子(テニスとは限らずあらゆるスポーツや芸術分野で)が無数にいて、その大半は失敗に終わっていることでしょう。
そう考えると、この一家の成功物語を手放しで賛美することはできません。
1986年に公開されたトム・クルーズの出世作です。
ストーリー自体は、戦闘機パイロットのエリートたちの世界を描いた、アメリカ万歳的な他愛のない物なのですが、全編にトム・クルーズの若々しい魅力があふれています。
アメリカ海軍の全面協力(完全に宣伝映画ですから)のもとに、空中戦などでは、実機をフルに生かして、CGではない特撮映像も手作り感満載で、今でも楽しめます。
また、MTV全盛の時代ですので、全編にアメリカン・ヒットチャートをにぎわせたヒット曲が流れていて懐かしいです。
それにしても、あれから30年以上たっているのに、以前としてアクション・スターを続けているトム・クルーズは、すごいというべきか、進歩がないというべきか判断に迷います。
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2009年(前編)、2010年(後編)公開の日本映画で、大ヒットしました。
人気コミックスのテレビドラマ化(これもまた高視聴率を記録しています)をベースに、その後のヨーロッパでののだめ(野田恵)と千秋先輩の恋の行方を二人の音楽修行とともに描いています。
大半をヨーロッパロケで描いている、現在では考えられない豪華版の撮影です。
たくさん登場する外国人のセリフも日本語に吹き替えているのが、ご愛敬です。
テレビドラマと同様に、原作のコミックスのギャグ漫画風のタッチが生かされています。
ストーリー自体は、他愛のないラブコメディなのですが、随所に演奏シーンが散りばめられていて、クラシックの名曲の数々を堪能できるところが、テレビドラマと同様にこの映画のミソです。
主演の上野樹里と玉木宏は、コミカルな演技も巧みにこなして、人気を不動のものにしました。
2022年公開のアメリカ映画です。
「ジュラシックワールド」三部作の完結編であるだけでなく、前シリーズの「ジュラシックパーク」も含めた全六作品の終結でもあります。
そのため、両シリーズで活躍した主な登場人物は全て集結するというオールスターキャストなので、懐かしさも覚えますが、ストーリー的にはやや散漫な感じもします。
「ワールド」組のオーウェンとクレアは、遺伝子操作で生み出されたメイジーを親代わりに育てていましたが、彼女とヴェロキラプトルの子供が誘拐され、それを追跡します。
「パーク」組のアランとエリーは、遺伝子操作されて巨大化したイナゴの謎を追っていますが、そこでイアンとも合流します。
別々に行動していた二つのグループが途中で合流して、共通の敵であるバイオシン社のCEOと対決します。
この作品では、恐竜は初めから人類と共生するものとして扱われています。
そのため、「ジュラシック・パーク」のような新しい発見の驚きや恐怖などはありません。
恐竜と人間、恐竜同士の戦いもありますが、それらは言ってみればテーマパークのアトラクションのようなものです。
瞬間的なスリルはあっても、心底からの恐怖や驚きというようなものは、この映画からは失われてしまいました。
主な登場人物が一堂に会しての同窓会的ななつかしさは感じられますが、このシリーズ全体の大団円的な感動はありませんでした
2002年公開の人気シリーズの第三作です。
今回も、プジョーの改造車のタクシーを中心に、カーアクションがたっぷり楽しめます。
スピード狂のタクシー運転手、その可愛い恋人、彼女の父親の変人の将軍、お調子者の刑事、その恋人の長身のドイツ人のデカ長、変人の署長などのおなじみのメンバーによるおしゃれな会話が楽しめます。
今度の事件はサンタ強盗ですが、それよりも、二人の恋人の妊娠、出産が中心になったドタバタコメディになっています。
今回の怪しい外国人は、第一作のドイツ人、第二作の日本人についで、時代を反映してか中国人になっています。
2000年公開の、人気映画シリーズの第二作です。
今回も、リュック・ベンソン監督作品ならではの、スタイリッシュな映像と音楽と会話が楽しめます。
最大の魅力であるスピード感あふれるカー・アクションは健在ですが、今回はスケールアップを意識してかかなりCGを使っていて、かえって興ざめの部分もあります。
このあたりが、シリーズ物の難しさでしょう。
今回も、ストーリー自体は、日本の防衛庁長官誘拐をめぐる、日本のヤクザや忍者(?)とフランスの警察や軍隊の攻防を中心とした他愛ないドタバタコメディですが、スピード狂の無免許タクシー運転手を中心に、彼のかわいい恋人、その父親の変人将軍、マザコン刑事、彼が憧れる長身のドイツ人のデカ長の女性、変人の警察署長などのおしゃれなやりとりは、相変わらず楽しめます。
今回はマルセイユだけでなくパリも出てくるので、フランスの観光案内にもなっています。
日本人の目から見るとかなり怪しい日本人が多数登場しますが、出てくるフランス人たちはもっと怪しいので、文句は言えません。
そう言えば、第一作の銀行強盗たちはドイツ人だったのですが、彼らもドイツ人から見ればかなり怪しかったのでしょう。