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現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

シン・ウルトラマン

2023-02-08 14:25:25 | 映画

 2022年公開の日本映画です。

 テレビ・シリーズなどで絶大なる人気を誇るウルトラマンを、新しい解釈で映画化したことが売りになっていますが、はっきり言って「シン・ゴジラ」(その記事を参照してください)ほどのインパクトはありませんでした。

 今回ウルトラマンと戦うことになる外星人も、やたら観念的で理屈っぽく、それらをウルトラマンが倒す爽快感もありませんでした。

 「シン・ゴジラ」の時にあった日本の政治家や官僚組織に対する批判も今回は弱く、最後にウルトラマンによって地球は救われるわけですが、あっけなくて「これで終わり?」って感じがしてしまいました。

 

 

 

 

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ツインズ

2023-02-05 11:32:22 | 映画

 1988年公開のアメリカ映画です。

 アーノルド・シュワルツェネッガーとダニー・デヴィートが演ずる、見かけも性格もまったく似ても似つかない双子が繰り広げるドタバタコメディです。

 コメディアンのデヴィートはもちろんですが、筋骨隆々としたシュワちゃんがなかなかのコメディアンの才能を発揮しています。

 いやむしろアクションものより、こうしたコメディの方が、彼には合っているのかもしれません。

 ストーリー自体は他愛のない軽いアクションもの仕立てなのですが、しゃれたハッピーエンドになっていて、楽しめます。

 

 

 

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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

2023-01-26 14:46:47 | 映画

 2014年公開のアメリカ映画です。

 ショービジネスの裏側を鋭く描いて、アカデミー賞の作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞を獲得するなど、高い評価を得ました。

 そういった意味では、業界内での評価が高くて、観客からはそれほどでもない映画の典型でしょう。

 かつてのスーパーヒーロー物のハリウッドスターが、年老いてからブロードウェーの演劇の世界で苦闘する姿は、主演のマイケル・キートンが実際にバットマン俳優だけに鬼気迫るものがありますが、ストーリーが追いづらく観客にはあまり親切ではないかもしれません。

 ただ、効果的な長回しの映像と、ジャズ・ドラムを多用した音楽は、なかなか魅力的です。

 

 

 

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バットマン

2023-01-26 14:45:46 | 映画

1989年公開のアメリカ映画です。

子どもの頃に親しんだテレビ・ドラマと違い、監督のティム・バートン好みのダークな雰囲気が全面に漂っています。

 おなじみの相棒、ロビン少年は登場せずに、代わりに老執事がサポートするなど、かなり独自色を出しています。

 主役のマイケル・キートンも、相手役のキム・ベイジンガーも、古いタイプの二枚目(この言葉がピッタリ)と美人なので、時代設定にはあっていて悪くないのですが、なんと言っても、敵役のジョーカーのジャック・ニコルソンの怪演が、この作品の最大の魅力でしょう。

 制作費の半分が彼のギャラだったという噂がありますが、十分にその価値があります。

 

 

 

 

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ジュラシック・ワールド

2023-01-17 09:18:17 | 映画

 

 

 スピルバーグの「ジュラシック・パーク」が面白かったという記憶のため、つい観に行ってしまいました。
 この作品は、とても続編とは言えないような駄作でした。
 巨額を投入して作った恐竜のCGはよくできているのですが、ストーリーはアメリカで大量に作られているいわゆるC級パニック映画とどっこいどっこいです。
 主人公の子どもたち、離婚しかかっている両親がこの事故をきっかけに和解、主要登場人物である男女の恋愛、わかりやすい敵役、大事な所で必ずへまをして恐竜に食べられてしまうまぬけな脇役など、アメリカの一般大衆の観客受けするような要素が満載なのですが、どれも中途半端で上滑りしています。
 こういうのを観せられると、映画館への足は遠のいてしまいます。

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マスク

2023-01-07 13:28:45 | 映画

 

 

 1994年公開のアメリカ映画です。

 当時としては、最新のSFXを駆使したスラプスティック・コメディで、主演のジム・キャリーの芸達者ぶりがいかんなく発揮されています。

 ストーリー自体は、さえない銀行員がマスクで大変身を遂げて、破天荒な活躍をするという、他愛ないものですが、SFXによる迫力ある踊りや歌を駆使して、観客を楽しませます。

 アカデミー賞でも特殊効果賞にノミネートされました。

 相手役を演じた当時無名だったキャメロン・ディアスも、抜群のスタイルと容姿で活躍しました。

 

 

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さよなら、私のロンリー

2022-12-30 13:04:27 | 映画

 2020年公開のアメリカ映画です。

 詐欺師の両親に育てられて、本人も詐欺に荷担させられている女性の話です。

 かなりデフォルメされたコメディタッチの作品ですが、そこに漂う女性の絶望的な孤独が胸にしみます。

 女性は26才なのですが、きちんと養育されていないため、ずっと幼く感じられます。

 女性はまったく子供としての扱いを受けたことがなく、詐欺の経費も儲けも三等分する両親のやり方は、滑稽を通り越して、薄ら寒くさえ感じます。

 偶然飛行機の中で知り合ったプエルトリコの女性をきっかけに、両親からの自立を示唆するラストシーンが印象的です。

 

 

 

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ショーシャンクの空に

2022-12-28 09:39:53 | 映画

 1994年公開のアメリカ映画です。

 スティーブン・キングの中編「刑務所のリタ・ヘイワース」の映画化です。

 ちなみに、この中編集には、「スタンド・バイ・ミー」(その記事を参照してください)も含まれています。

 無実の罪(妻とその愛人の殺人の容疑)で、刑務所に入れられた男(若くして銀行の副頭取になっている優秀な人物)が、数十年後に脱獄するまでを克明に描いています。

 銀行員としての知識を生かして刑務所の所長や職員たちに取り入り、それと引き換えに所内の待遇改善(特に図書室や囚人の教育)に取り組みます。

 しかし、皮肉にも、所長にとって必要な人物になりすぎたために、無実の罪をはらす機会を失います。

 刑務所から出る可能性について絶望した主人公は、とうとう脱獄を図ります。

 実は、彼は入所以来コツコツと脱獄用のトンネルを掘っていたのです。

 最後は、所長たちも悪事の報いを受け、主人公とその刑務所での友人には幸せな暮らしが訪れるというハッピーエンドです。

 主人公役のティム・ロビンスもなかなかの演技ですが、なんといっても友人役のモーガン・フリーマンの演技が光ります。

 

 

 

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キンダーガートン・コップ

2022-12-23 14:45:28 | 映画

 1990年公開のアメリカ映画です。

 アーノルド・シュワルツェネッガーが主演のコメディーです。

 殺人犯の子ども(別れた妻と暮らしています)が通う小学校の幼稚園クラスに、シュワちゃん扮する刑事が先生になって犯人を待ち伏せします。

 ストーリー自体は、犯人の別れた妻とシュワちゃんとの恋愛もからめた他愛のないものですが、筋肉ムキムキのシュワちゃんとかわいい子供たちの対比がほほえましく、最後まで楽しく見ることができます。

 

 

 

 

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グリーンマイル

2022-12-20 08:44:20 | 映画

 スティーブン・キングのファンタジー小説の映画化です。
 かなり長い原作を映画化(映画自体も3時間以上の大作ですが)しているので、ややあらすじ的な感じはしますが、トム・ハンクスを初めとした芸達者な出演者とCGによって、かなり作品世界を再現しています。
 スティーブン・キングの作品はかなりの割合で映画化されていますが、彼の本は長いのが多いので、たいていの場合はこの作品のようにややはしょった感じになってしまいます。
 例外は、「スタンド・バイ・ミー」と「ショーシャンクの空に」でしょう。
 これらは、原作自体が中編なので、映画でもじっくりと描けています。
 「現代児童文学」の映画化としては、大林宣彦監督の「転校生」(原作は山中恒の「おれがあいつであいつがおれで」)が有名ですが、同じ監督の一般文学ながら児童文学といってもいい芦原すなおの直木賞受賞作品「青春デンデケデケデケ」がもっとも優れた映画化作品でしょう。
 「現代児童文学」からはややはずれますが、1980年代には、当時のトップアイドルの薬師丸ひろ子や原田知世が主演した、ジュブナイル作品(眉村卓の「ねらわれた学園」や筒井康隆の「時をかける少女」など)の角川映画がヒットしました。

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マイ・インターン

2022-11-30 18:35:24 | 映画

 2015年のアメリカ映画です。
 70歳のやもめ暮らしの男性が、シニア・インターン制度を使って、ネット衣料販売で急成長している若者ばかりの会社(よくある話ですね)に勤めます。
 初めは、他の人たちとの世代間ギャップをコメディタッチで描いて面白かったのですが、彼がしだいにその人生経験(電話帳会社(このへんもやりすぎな設定ですね)の印刷部門の責任者を長い間やっていました)を生かして、みんなのメンターのようになってからは、正直うまくいき過ぎ(若い女性社長も含めてみんなに頼られ、会社のマッサージルーム(みんなパソコンを使いっぱなしなので、肩や腰が凝るのでしょう。こういった施設のある会社は、今では日本でも珍しくありません)に勤める、下世話な言葉で言うとセクシーな美熟女といい関係になります)で、まるでリアリティが感じられませんでした。
 特に、会社が急成長(一人で台所から初めて、一年半たった今は従業員が220人います)したためにコントロールできなくなった社長(主人公は彼女の個人付きインターンという設定です)に、まるで父(彼女は母親しかいないようです)のように慕われて、大きくなった会社を経営するために外部から経験のあるCEOを招こうとしたのを断ったり、彼女のために(すすんで)専業主夫になった夫がママ友と浮気したのを後悔して彼女とよりが戻ったりするのを、影からサポートする姿は、彼女はエディプス・コンプレックスかと思いたくなるような感じです。
 ご存じのように、起業することと、大きくなった会社を経営するためには、異なるスキルセットが必要です。
 この会社の場合まだそれほど大きくないので、この結末で一応ハッピーエンドですが、この先さらに成長した時には、彼女のメンタリティでは大きな破綻を迎えそうです。
 また、「女の敵は女」って感じでママ友たちを悪く描いたり、いまどきこんな感覚の経営者がいるの?と思えるような女性たちや新しいビジネスに対する古い感覚を持ったCEO候補たち(最後に選ばれた人は好さそうでしたが)を登場させたりするのは、エンターテインメント映画とはいってもあまりにパターン化している印象を受けました。
 ただ、全盛期はこわもての役が多かったロバート・デ・ニーロが、穏やかな紳士役をさすがの演技でこなしているのには、「タクシー・ドライバー」や「レイジング・ブル」などでの鬼気迫る演技を知るものとしては、なぜだか嬉しくなりました。
 日本でも、こうしたかつての人気スターを、年齢相応の役で活躍させる映画をもっともっと作って欲しいものです。


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プロミシング・ヤング・ウーマン

2022-11-19 15:00:59 | 映画

 2020年のアメリカ映画です。

 ずっと一緒だった女友達が医大の同級生にレイプされて(大勢の男子学生が一緒で動画まで撮影されて出回っています)死を選んだことに対して、数年後に復讐する女性が主人公のスリラーです。

 アッと驚くラストの展開が売り物(アカデミー賞の脚本賞を受賞しました)ですが、それほど感心しませんでした。

 いくら親友が死んだとはいえ、医師としての未来を嘱望されていた主人公(タイトルはその意味)が、キャリアを棒に振ってその復讐のために命をかけるのかが、説得力を持って描かれていませんでした。

 レイプの関係者への復讐はまだしも、夜な夜な酒場で泥酔したふりをして、行きずりの男たちをひっかけて成敗するに至っては、その目的も動機も理解不能でした。

 しかし、アカデミー賞の主演女優賞にノミネートされたキャリー・マリガンの体当たりの演技は、かなり見ものです。

 

 

 

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麗しのサブリナ

2022-11-16 19:42:48 | 映画

 1954年のアメリカ映画です。
 デビュー作の「ローマの休日」で一躍世界的大スターになった、オードリー・ヘップバーンの主演第二作です。
 彼女の魅力を見せるためだけの映画と言っても、過言ではありません。
 大金持ちの兄弟と、その家の運転手の娘との恋愛コメディですが、途中二年間のフランス滞在で幼虫から美しい蝶に変身したヘップバーンがさまざまな衣装(その中には彼女の役名を冠したサブリナパンツもあります)で、その魅力をふんだんに見せてくれます。
 白黒映画なのにすごく華やかな映像と、主題歌の「ラ・ヴィ・アン・ローズ」の甘い調べに乗せて、ロマンチックな場面やセリフが満載です。
 それにしても、ハリウッドはよっぽどヘップバーンが大事だったのでしょう(まあ、彼女には余人に変えがたい魅力がありますが)。
 前作のウィリアム・ワイラーに続いて、この作品でもビリー・ワイルダーといった大監督の映画に出演させています。
 新人女優としては、破格の扱いです。
 また、相手役にも、前作のグレゴリー・ペック、この作品のハンフリー・ボガード(ボギーですね)とウィリアム・ホールデンと大スターを惜しみなく使っています。
 それにしても、彼女のスレンダーな美しい肢体は、それまでマリリン・モンローに代表されるようなグラマー女優全盛の時代を一変させてしまいました。
 現在の若い女性たちの痩身志向は、彼女のせいと言えるかもしれません。


 

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勝手にふるえてろ

2022-11-03 08:41:55 | 映画

 2017年公開の日本映画です。

 綿矢りさの同名の小説(その記事を参照してください)を、松岡茉優を主演にして描いた作品です。

 原作もかなり突飛なストーリーでしたが、映画では原作にない登場人物や場面が創造されていて、かなりシュールな仕上がりになっています。

 憧れの男性(イチ)をあきらめて、一方的に好意を寄せてくれる男性(ニ)の求愛を受け入れるという設定は原作と一緒ですが、主人公の女性(ヨシカ)がかなり露悪的にデフォルメされているので、それでも求愛する霧島(ニの本名)に「そんな情緒不安定な女はやめとけ」と何度も言いたくなってしまいます。

 ヨシカと同じアパートに住むオカリナをふく謎の女性を、片桐はいりが相変わらず存在感たっぷりに演じています。

 

 

 

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ごくせん THE MOVIE

2022-10-27 13:24:24 | 映画

 2009年公開の日本映画です。

 仲間由紀恵が主演した人気テレビドラマ(2002年から2008年にかけての3シリーズの連続ドラマと二本の単発スペシャルドラマがあります)の映画化です。

 ドラマからは、多くの男性アイドル(ジャニーズ系が多い)が、仲間演ずる山口久美子先生(ヤンクミ)の教え子として生み出されました。

 この映画は、その完結編として描かれているで、歴代の教え子アイドルたちの多くが顔を見せる総集編としての顔も持つので、ストーリーが総花的で物足りません。

 まあ、いろいろな男性アイドルが見られることと、ヤンクミ得意の決め台詞の数々が大スクリーンで見られることがポイントかもしれないので、興行的には成功しました。

 

 

 

 

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