2000年公開の、人気映画シリーズの第二作です。
今回も、リュック・ベンソン監督作品ならではの、スタイリッシュな映像と音楽と会話が楽しめます。
最大の魅力であるスピード感あふれるカー・アクションは健在ですが、今回はスケールアップを意識してかかなりCGを使っていて、かえって興ざめの部分もあります。
このあたりが、シリーズ物の難しさでしょう。
今回も、ストーリー自体は、日本の防衛庁長官誘拐をめぐる、日本のヤクザや忍者(?)とフランスの警察や軍隊の攻防を中心とした他愛ないドタバタコメディですが、スピード狂の無免許タクシー運転手を中心に、彼のかわいい恋人、その父親の変人将軍、マザコン刑事、彼が憧れる長身のドイツ人のデカ長の女性、変人の警察署長などのおしゃれなやりとりは、相変わらず楽しめます。
今回はマルセイユだけでなくパリも出てくるので、フランスの観光案内にもなっています。
日本人の目から見るとかなり怪しい日本人が多数登場しますが、出てくるフランス人たちはもっと怪しいので、文句は言えません。
そう言えば、第一作の銀行強盗たちはドイツ人だったのですが、彼らもドイツ人から見ればかなり怪しかったのでしょう。