昨年ぐらいから、炭坑(鉱山)に関する本を何冊か読んでいる。
もともとは柳田国男がらみで鶴見和子を読んだときに
そこで森崎和江の『奈落の神々』に言及している一文があり
それがきっかけだったと記憶している。
炭坑夫は自らを『下罪人』と呼ぶことに非常に衝撃を受けた。
近代化/工業化へむかっての増産と
それに比例するかのように過酷さを増してゆく炭坑労働。
そして彼らの弱さと強さ、もろさとしたたかさ。
つづいて森崎和江と同じく『サークル村』同人であった
上野英信の『地の底の笑い話』
みずからも炭坑夫であった上野のまなざしは
あくまでも優しく炭坑夫に寄り添っていた。
秋田県花岡鉱山での外国人鉱夫たちに大しておこなわれた
虐待と暴行、そしてその合間の過酷な強制労働。
下罪人と自分たちを蔑んでいる炭坑夫でも
朝鮮人や中国人よりは遥かに恵まれていたことを
野添憲治の『聞き書き 花岡事件』で知った。
いちばん最近読んだのはその花岡事件を
秋田の松田解子が小説化した『地底の人々』
日本人と外国人労働者それぞれの運命が
暗い炭坑の中で交差する。
偶然ではあるがこの四冊は、おそらくこの順番で読むべき本なのだろう。
必然に導かれて、本を手に取ると言うことはあるのだなぁ。
と思っているところにトルコの炭坑でのガス爆発。
奈落の神々は、今でも息づいているのか…
もともとは柳田国男がらみで鶴見和子を読んだときに
そこで森崎和江の『奈落の神々』に言及している一文があり
それがきっかけだったと記憶している。
炭坑夫は自らを『下罪人』と呼ぶことに非常に衝撃を受けた。
近代化/工業化へむかっての増産と
それに比例するかのように過酷さを増してゆく炭坑労働。
そして彼らの弱さと強さ、もろさとしたたかさ。
つづいて森崎和江と同じく『サークル村』同人であった
上野英信の『地の底の笑い話』
みずからも炭坑夫であった上野のまなざしは
あくまでも優しく炭坑夫に寄り添っていた。
秋田県花岡鉱山での外国人鉱夫たちに大しておこなわれた
虐待と暴行、そしてその合間の過酷な強制労働。
下罪人と自分たちを蔑んでいる炭坑夫でも
朝鮮人や中国人よりは遥かに恵まれていたことを
野添憲治の『聞き書き 花岡事件』で知った。
いちばん最近読んだのはその花岡事件を
秋田の松田解子が小説化した『地底の人々』
日本人と外国人労働者それぞれの運命が
暗い炭坑の中で交差する。
偶然ではあるがこの四冊は、おそらくこの順番で読むべき本なのだろう。
必然に導かれて、本を手に取ると言うことはあるのだなぁ。
と思っているところにトルコの炭坑でのガス爆発。
奈落の神々は、今でも息づいているのか…