God is in the details ~神は細部に宿る~

一箱古本市専門店《吉田屋遠古堂》主人のぐうたらな日々。。。。

どうして報道されないのか??

2008-04-28 22:01:54 | その他
政治的には私は中立でありたいと思っています。チベットの自治問題が単純な政治問題であれば、何も事情を知らない私が意見を述べるべきではないでしょう。しかし、町中を装甲車が闊歩する状況である故、すでにチベットは戦争状態にあると私は考えています。かつて、天安門で装甲車が何をしたか、皆さん思い出してください。内戦ではありません。一方的な弾圧です。

感情的な部分、あるいはチベットに対するシンパシーは多くの方が言われているので、ここでは割愛します。

文化とは、「自由」によってのみ正当に継承され発展していくということは歴史が証明しています。文化は人から生まれます。人が人を、国家が人を、宗教が人を、民族が人を否定し、傷つけ、自由を奪うかぎり、文化は貧しくなって行きます。世界が貧しくなっていきます。文化的に貧しい世界に暮らしたくない私は、中国のチベットに対する姿勢に対して、こう思います。

弾圧により、今までどれだけの文化が消滅したのか想像もつきません。中国にしても、文化大革命によってどれだけ文化が踏みにじられ、消されていったことでしょう。もちろんそういう日本でもかつて琉球やアイヌは言うに及ばず、東アジア一帯の文化を踏みにじり日本の文化を押し付け、大きな過ちを犯しています。

その日本が、結果的にかもしれませんが過去の過ちを省みることなく、過去の日本と同じ過ちを犯している中国に対して顔色をうかがっているとしか思えない行動に出ています。しかも、中国は過去に日本が中国に対して行った行為についてことあるごとに非難を繰り返しています。その批判の正当性は別にして、中国は同じ非難をチベットからされたら、どう答えるのでしょう?中国はひとつ???

さて、長野では何があったのでしょうか? やはりチベット人およびその支援者はリレーに近づかせてもらえなかったという話を聞きました。チベット人及びその支援者はかなりの部分で行動が制限されていたようです。逆に、中国人は人を殴ったり、自動車の窓から半身を乗り出していたり、通常であれば警察が見過ごさないような行為が黙認されていたようです。

ここで断っておきますが、決して警察官に対する個人攻撃ではありません。

http://www.youtube.com/watch?v=YjkrzhWPCec&feature

http://www.youtube.com/watch?v=nSfKIZfBq3E&feature

http://www.youtube.com/watch?v=UuhiMQZncAQ

しかし、上記3本のビデオが、本来中立であるべき警察がいったいどういうバランスで長野の聖火リレーの警備を実施していたのか如実に表しているようです。当然、警察官は職務に忠実だったわけであり、それゆえに困惑を隠せない部分が見え隠れしています。

リレーをスムーズに行うために裏でどのようなことが起きていたのか。その事実に蓋をする日本政府やマスコミは、オリンピックを成功させたと言いたいためだけにすべての不都合を押さえ込もうとしている中国の手助けをしているとしか思えません。それが国際協調なのでしょうか??

中国は言うに及ばず、日本という国もいまふたたび過ちを繰り返そうとしています。
今現在も、他人の文化を否定し続けている中国に対して、私は「NO」と言います。