God is in the details ~神は細部に宿る~

一箱古本市専門店《吉田屋遠古堂》主人のぐうたらな日々。。。。

ブログタイトルを変更しました!

2006-07-23 15:41:38 | その他
どうも、こっちのタイトルのほうがしっくりきそうな感じ(笑)
で、タイトルに合わせて、今日は細部の話を。こんなものについてです。



さて、これはなんでしょうか??
正解ははちすです。つまり蓮の花ですが、これは花びらがすべて落ちて、花床だけになった状態です。ちなみに、「はちす」と打ち込んで変換するとちゃんと「蓮』となります。
蓮は早朝に開いて、昼前にはしぼんでしまいます。今回は近くで催された蓮の展示即売会に行ってきたのですが、午後からだったので、ほとんどの蓮がしぼんでいるか、くたびれている状態でした。かろうじて、つぼみの状態のものがいくつか






色合いやふくらみ具合、茎ののび方などにそれぞれ特徴があって非常に面白い。蓮は花が開いている期間が一年のうちに4日間しかないそうで、その4日間のあいだ、毎日花の状態つまり開き具合や蜜の出方、蕊の状態や花粉の状態などが変わってくるのだそうです。

で、花が終わると花床が肥大してきます。この部分です。








花のかたち同様に、こちらのほうも表情豊かで、愛くるしい感じもしますし、これが花びらの中におさまっているとその上に仏様が座しているのも頷けます。
やがて花びらが落ちると、冒頭の写真を経てこのようになります。


この穴から顔をのぞかせているポコポコが、蓮の実です。煎ったり甘納豆にしたりして食べます。すべての種類が食べられるのかどうかはわかりませんが。そして、その後で種が落ちた花床はいわば如雨露の先の部分のようになって、というより逆に如雨露の先端をハスノミと呼ぶらしいのですが、その穴ぼこ状態の円錐形を蜂の巣になぞらえて、蓮をハチスと呼ぶのです。