さて、トラッドシーンについて多少なりとも書き散らしてきましたが、やっぱり音楽は聞かないと始まらない、ということで、ミュージックガイドです。皆さん、RealPlayerの準備はよろしいですか??
では、比較的なじみやすいエレクトリックトラッドから、ノリノリのナンバーを。Steely Spanの2ndである Please To See The Kingから、2曲目Cold,Haily,WindyNightと、5曲目Boys Of Bedlamをお聞きください。また、しっとりしたバラッドならトラッドの歌姫ことMaddy Priorのうたう1曲目のBlacksmithがおすすめです。骨の太い朗々とした歌声は彼らの3rdであるTen Man MopからMartinCarthyのうたう1曲目GowerWassairをどうぞ。これほど直球の歌手はいまとなっては国宝ものです。
さて、すこし遡って、エレクトリックトラッドの源流となるFairportを聞いてみましょう。名盤Liege&Liefから、すべてを受け止めて歌うSandy DenyのMatty Grovesはいかがでしょうか。本当はCrazy Man Michaelをお聴かせしたいのですが・・・そして、彼らの最初のライブアルバムhousehullでは、Sandyが抜けた後、残ったメンバーが嫌々ボーカルをとります。このぶっきらぼうがまた違った魅力を醸し出しています。演奏のほうも無骨な感じで男所帯!って感じです(笑)
すこし免疫が出来ました?ではピュアトラッドへ足を運んでみましょうか?もちろん、トラッドはMartinに始まりMartinに終わる(と私は思う)ので、彼のデビューアルバムその名もMartin Carthyから1曲目のHight Germanyをどうぞ。この歌いっぷりと絶妙なリズムアクセントに惚れられない方はピュアトラッドに深入りできません。続く2ndであるSecond Albumも名盤です。ここではトラッドが本来あるべき形の一つである無伴奏の歌唱を2曲目のBall o'Yarnでお聞きください。またこのアルバムでは盟友Dave Swarbrickも大々的にフィーチャーされています。二人の絶妙なコンビネーションは3曲目Farewell Nancyで聞くことが出来ます。また、彼の参加したもう一つのバンド、Brass Monkeyの3曲目The Miller's Three Sonsではバラッド+コーラス+ブラスバンドというイングランド音楽のエッセンスが濃縮されています。
さて、次にFrankie Armstrongはどうでしょう。かつてはエレクトリックトラッドから聴き始めたトラッドファンが彼女の歌を聴いて度肝を抜かれ、深みにはまるというのがお決まりのパターンだったらしいです。本当は空の星を落とすほどの歌声と評されたLovely on the Waterが一番のおすすめです。ほとんどが無伴奏のトラッドで、とくに古典的なマーダーバラッドであるThe Cruel Motherや、(不実な恋人の)墓の上で一年と一日踊り歌おう!と歌うThe Brown girlは、その力強さにおいて他の追随を許しませんが、同時に亡き恋人の墓に一年と一日涙をそそぐ歌も収録されています。ちなみに私はこのアルバムからトラッドに入りました。もしFairportやSteeleyeあたりから入っていれば、あるいはこんなにはまり込まなかったかもしれませんね(笑)残念ながら、現在は試聴できないようなので、後年出たライブアルバムI Heard a Woman Singingをどうぞ。2曲目・5曲目を聞くと、往年の輝きは未だ色あせていないという感じです。
大御所Shirley Collinsについては、あまりにも多すぎるのでまずはベスト盤でも。これはどれも古いスタンダードナンバーのように、優しく響きます。でも、彼女の真骨頂は姉妹で作り上げた古楽よりのLove, Death & The Ladyか、トラッドシーンきってのおしどりアルバム?エレクトリックトラッドよりのNo Roses でしょう。でなければ異種格闘技とでもいうべきFolk Roots, New Routesあたり。これは版元が変わって再発されているはずです。
え?なんか全部地味で素朴だって!?いえいえ、百年、二百年、三百年の年輪を重ねて音楽自体が枯れているのです。そして、かすかに見せる艶を聴き取ってください。ここまで来ると、うたが人を選んでいるのかもしれません。
最も主要なものをさらに厳選してさらに私の趣味で紹介しました。そこから先は気に入った演奏を見つけて、演奏者の参加アルバムをたどって行ってください。このジャンルは『深い森」と形容されています。思いもよらないところにひょっこりとたどり着いたりします。たとえば有名なところではこれにSteelyey Spanのある人が参加していたり。この超有名なアルバムにFaiportの誰かが参加してたり。
あと、言い忘れました。トラッドを語る上で書かせないのがtopicやtrailerといったレコードレーベル。これらのレーベルにははずれはありません!!マニアックすぎてついていけないのはあるかもしれないけど。
そして、フォークシーン、エレクトリックトラッドシーンで活躍した伝説のプロデューサーこそ、Joe Boydその人なのです。さあ、お手持ちのこのアルバムを確認してみましょう!そこにはトラッドシーンの面々の名前とともにJoeが刻まれています。というわけで、いったんお休みした後に非トラッド系のフォークの話をしましょうか。次回は久々に仕事の話をしましょう(笑)
では、比較的なじみやすいエレクトリックトラッドから、ノリノリのナンバーを。Steely Spanの2ndである Please To See The Kingから、2曲目Cold,Haily,WindyNightと、5曲目Boys Of Bedlamをお聞きください。また、しっとりしたバラッドならトラッドの歌姫ことMaddy Priorのうたう1曲目のBlacksmithがおすすめです。骨の太い朗々とした歌声は彼らの3rdであるTen Man MopからMartinCarthyのうたう1曲目GowerWassairをどうぞ。これほど直球の歌手はいまとなっては国宝ものです。
さて、すこし遡って、エレクトリックトラッドの源流となるFairportを聞いてみましょう。名盤Liege&Liefから、すべてを受け止めて歌うSandy DenyのMatty Grovesはいかがでしょうか。本当はCrazy Man Michaelをお聴かせしたいのですが・・・そして、彼らの最初のライブアルバムhousehullでは、Sandyが抜けた後、残ったメンバーが嫌々ボーカルをとります。このぶっきらぼうがまた違った魅力を醸し出しています。演奏のほうも無骨な感じで男所帯!って感じです(笑)
すこし免疫が出来ました?ではピュアトラッドへ足を運んでみましょうか?もちろん、トラッドはMartinに始まりMartinに終わる(と私は思う)ので、彼のデビューアルバムその名もMartin Carthyから1曲目のHight Germanyをどうぞ。この歌いっぷりと絶妙なリズムアクセントに惚れられない方はピュアトラッドに深入りできません。続く2ndであるSecond Albumも名盤です。ここではトラッドが本来あるべき形の一つである無伴奏の歌唱を2曲目のBall o'Yarnでお聞きください。またこのアルバムでは盟友Dave Swarbrickも大々的にフィーチャーされています。二人の絶妙なコンビネーションは3曲目Farewell Nancyで聞くことが出来ます。また、彼の参加したもう一つのバンド、Brass Monkeyの3曲目The Miller's Three Sonsではバラッド+コーラス+ブラスバンドというイングランド音楽のエッセンスが濃縮されています。
さて、次にFrankie Armstrongはどうでしょう。かつてはエレクトリックトラッドから聴き始めたトラッドファンが彼女の歌を聴いて度肝を抜かれ、深みにはまるというのがお決まりのパターンだったらしいです。本当は空の星を落とすほどの歌声と評されたLovely on the Waterが一番のおすすめです。ほとんどが無伴奏のトラッドで、とくに古典的なマーダーバラッドであるThe Cruel Motherや、(不実な恋人の)墓の上で一年と一日踊り歌おう!と歌うThe Brown girlは、その力強さにおいて他の追随を許しませんが、同時に亡き恋人の墓に一年と一日涙をそそぐ歌も収録されています。ちなみに私はこのアルバムからトラッドに入りました。もしFairportやSteeleyeあたりから入っていれば、あるいはこんなにはまり込まなかったかもしれませんね(笑)残念ながら、現在は試聴できないようなので、後年出たライブアルバムI Heard a Woman Singingをどうぞ。2曲目・5曲目を聞くと、往年の輝きは未だ色あせていないという感じです。
大御所Shirley Collinsについては、あまりにも多すぎるのでまずはベスト盤でも。これはどれも古いスタンダードナンバーのように、優しく響きます。でも、彼女の真骨頂は姉妹で作り上げた古楽よりのLove, Death & The Ladyか、トラッドシーンきってのおしどりアルバム?エレクトリックトラッドよりのNo Roses でしょう。でなければ異種格闘技とでもいうべきFolk Roots, New Routesあたり。これは版元が変わって再発されているはずです。
え?なんか全部地味で素朴だって!?いえいえ、百年、二百年、三百年の年輪を重ねて音楽自体が枯れているのです。そして、かすかに見せる艶を聴き取ってください。ここまで来ると、うたが人を選んでいるのかもしれません。
最も主要なものをさらに厳選してさらに私の趣味で紹介しました。そこから先は気に入った演奏を見つけて、演奏者の参加アルバムをたどって行ってください。このジャンルは『深い森」と形容されています。思いもよらないところにひょっこりとたどり着いたりします。たとえば有名なところではこれにSteelyey Spanのある人が参加していたり。この超有名なアルバムにFaiportの誰かが参加してたり。
あと、言い忘れました。トラッドを語る上で書かせないのがtopicやtrailerといったレコードレーベル。これらのレーベルにははずれはありません!!マニアックすぎてついていけないのはあるかもしれないけど。
そして、フォークシーン、エレクトリックトラッドシーンで活躍した伝説のプロデューサーこそ、Joe Boydその人なのです。さあ、お手持ちのこのアルバムを確認してみましょう!そこにはトラッドシーンの面々の名前とともにJoeが刻まれています。というわけで、いったんお休みした後に非トラッド系のフォークの話をしましょうか。次回は久々に仕事の話をしましょう(笑)