God is in the details ~神は細部に宿る~

一箱古本市専門店《吉田屋遠古堂》主人のぐうたらな日々。。。。

今甦る天平の美(大嘘)  その2

2005-02-15 21:40:27 | 歴史/民俗/伝統芸能
さらに、もう一枚板を彫って、実際に布を三色に染めてみたのがこの写真。

おお、天平の美が甦っているではないか!!

って、まぁそれほどでもない(笑)
手近に布地が無かったので、雑巾を染めてみました。
しかも、染料が用意できなくて泥水で染めたんです。
発色がわるい、滲んでいる、大目に見てください。
ただの泥雑巾ですから、洗えばきれいになりますから!?

今甦る天平の美(大嘘)  その1

2005-02-15 21:29:50 | 歴史/民俗/伝統芸能
 奈良正倉院には大量の染織品が納められている。その多くは「ろうけち きょうけち こうけち」の「さんけち」と呼ばれる染め方で染織されている。「ろうけち」とはいわゆるろうけつ染めのことであり、「こうけち」とは絞り染めのことである。

 さて、「きょうけち」、これが問題。長らくその技法は推測の域を出なかったのであるが、近年になって、中国でその道具が発見された。同じ文様を深く彫り込んだ二枚の板で、染めたい布をきつく挟んで密着させる。板にあけた穴から、文様を彫り込んだ部分つまり板と板の間にできた空間の部分に染料を流し込む。そして穴から染料を流しだす。掘り残した部分は布地が強く締め付けられるため、染料はそれぞれの空間から外には漏れでない。染め分けも簡単にできる。

 と、そういう話を聞いて、試作してみた絞板がこの写真。写真で見ると、結構いい感じ!?


<つづく>